【 2016年8月22日 】 京都みなみ会館
高倉健が亡くなってから2年近くが過ぎようとしている。
当時、高倉健の出演映画をビデオで見ようと思い、レンタルビデオ屋に通うのだが、高倉健の棚には1本のビデオもなかった。
もちろん家には【高倉健の映画】は何本もあった。それは全て、《任侠映画》以後の山田洋次監督を中心とする《後半の映画》ばかりだった。だから、《前半期の映画》ー例えば『網走番外地』とかも1度は観てみようと思ったのだが。
《任侠映画》もそうでないのも、すべて貸し出されていた。ほかの店に行っても状況は同じだった。そういう日が2〜3ケ月つづいたから、テレビの特別番組で放映されるものを観るか、家にあるものもう一度見るしかなかった。
高倉健はいろいろな人に愛されていたのだ。
高倉健を慕う1人の男を視点に据えて、世界で活躍する映画監督や俳優、20人以上のインタビューを集めたドキュメンタリー映像である。
映画のキャッチコピーは呼びかける。
逢いに行きましょう。日本の男にー
2014年11月10日、日本映画のひとつの時代が幕を下ろした。“最後の映画スター”高倉健、逝く
――1960年代のプログラム・ピクチャー全盛期に任侠映画のブームを牽引し、映画館に詰めかけ
た観客を熱狂させ、主題歌を合唱させ、時には男泣きさせた。スクリーンから発せられる圧倒的
な存在感にふれた観客は親しみと敬意を込めて、こう呼びかけた――「健さん!」。しかし我々
は“健さん”を本当に知っているのだろうか?
いろいろな人の話を聞くと、やはり並大抵の人ではないとつくづく思う。慕われるのには、それなりの理由が、根拠があるのだと。
いろいろな映画に出ているが、やっぱり1番は『幸福の黄色いハンカチ』だ。
『健さん』-公式サイト
* 予告編のビデオ、2分弱と短いけど、監督が写真家だけあって、いい写真ばかりでしびれます。