【2009年5月31日】 京都シネマ
タイトルだけを見たら、昔見た「ソフィーの選択」を思い浮かべた。
その映画はナチの非人間的な残虐性を1つのエピソードで際だたせたものだった。
ふたりの子供を抱えた母親・ソフィーがアウシュビッツに収容され選別を受ける際、ふたりの子供のうち一人は「不用者」の列に加えられ、あとの一人だけ一緒に連れて行けるから、その場で「どちらを捨てるか選べ」と、銃を突きつけられながら選択を迫られる。
地獄の選択をした、その後の母親の苦悩が描かれている。
高校の銃乱射事件といえば、マイケル・ムーアが「ボーリング・フォー・コロンバイン」で取り上げた「コロンバイン高校」での銃乱射事件がある。
コロンバイン事件は、映画「エレファント」でも別の角度から描かれた。
前者が銃社会の危険性と、社会的経済的背景が事件を起こしたことを告発しているが、後者は事件を起こした2人の当事者の心理描写を交えながら実況中継のの様な感覚で事件の経過を再現している。
今回の「ダイアナの選択」は上の3つの映画を思い起こさせるが、違う。
むしろ見た後の印象は、青春時代の不安定な心理を描いた「17歳のカルテ」に近かった。
制作者のパールマン自身がプロダクション・ノートで語っている。
「~恐ろしい事件が現実を打ち壊す。~私はバイオレンスの原因を全く問題にせず、それを経験した人間が受ける影響を描きたかった。」、と。
で、それは一定成功していると思う。
だとしたら、最期の結末はどうでもいいように思える。
「ダイアナの選択」-公式サイト
タイトルだけを見たら、昔見た「ソフィーの選択」を思い浮かべた。
その映画はナチの非人間的な残虐性を1つのエピソードで際だたせたものだった。
ふたりの子供を抱えた母親・ソフィーがアウシュビッツに収容され選別を受ける際、ふたりの子供のうち一人は「不用者」の列に加えられ、あとの一人だけ一緒に連れて行けるから、その場で「どちらを捨てるか選べ」と、銃を突きつけられながら選択を迫られる。
地獄の選択をした、その後の母親の苦悩が描かれている。
高校の銃乱射事件といえば、マイケル・ムーアが「ボーリング・フォー・コロンバイン」で取り上げた「コロンバイン高校」での銃乱射事件がある。
コロンバイン事件は、映画「エレファント」でも別の角度から描かれた。
前者が銃社会の危険性と、社会的経済的背景が事件を起こしたことを告発しているが、後者は事件を起こした2人の当事者の心理描写を交えながら実況中継のの様な感覚で事件の経過を再現している。
今回の「ダイアナの選択」は上の3つの映画を思い起こさせるが、違う。
むしろ見た後の印象は、青春時代の不安定な心理を描いた「17歳のカルテ」に近かった。
制作者のパールマン自身がプロダクション・ノートで語っている。
「~恐ろしい事件が現実を打ち壊す。~私はバイオレンスの原因を全く問題にせず、それを経験した人間が受ける影響を描きたかった。」、と。
で、それは一定成功していると思う。
だとしたら、最期の結末はどうでもいいように思える。
「ダイアナの選択」-公式サイト