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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

《道理なき解散》と《民進党の迷走》-皆、国民をバカにしきっている!-おまけに《希望の党》に国の将来を託せだとー冗談じゃない!

2017-10-03 16:43:06 | 報道
                                   【 2017年9月29日付け 『毎日新聞』朝刊より転載 】

     【 2017年10月3日 】

 安倍首相が憲法の精神を無視した《国会冒頭の解散》を強行したのは、その《前歴》から考えてあまり驚かなったが、前原民進党代表の愚行にはびっくりした。そのニュースを聞いたとき【彼はいったい何を考えて行動しているのか】-全く理解できなかった。

 だいたい、《希望の党》に全員合流させるなんて、どんな権限で行うというのか。ひとり一人、それぞれの信条を持ちその背後にはそれを支持した人々がいて成り立っている議員たちを、政策理念も目的とするところも異なる《希望の党》に売り渡すとは最悪の背信行為である。
 民進党は、ある意味、寄り合い所帯である。旧社会党系の議員もいれば、大企業の意向を汲んだ《連合》お抱えの議員もいれば、市民連合に前向きな左派の人達もいる。

 先の民進党代表戦の際、前原氏は「政策理念の一致がなければ共産党や市民連合との共闘はない」と言い切っていた。今回は《希望の党》と【どのような理念・政策の一致】があったのだろうか。


                       
                          【 10月1日『毎日新聞』 朝刊より転載 】

 
 《希望の党》が自民党に代わって国の将来を託せる政党なのか、はなはだ疑わしい。そもそも、安倍を退陣させる目的は何かといえば、『憲法9条を守ること』『安保法制を廃止すること』で【日本が戦争をする国に進むことを止めさせる】ことが柱だった。それを掲げて、前回の参議院選で民進党も共産党も参加した『市民連合』が小選挙区でも自民・公明両党連合の候補を破り大きく前進したのだった。

 それを、今回の総選挙でも前進させようと取り組んでいたところへ、民進党前原代表の【裏切りに等しい愚行】。《希望の党》の小池代表が、前原の【全員請け入れ要請】に対して、【政策理念の一致なしにはできない】と拒んだのはそれなりに一理ある。
 《希望の党》は安倍に対抗するとはいえ、決して革新ではなく、明確な《保守新党》であること-それもただの保守ではなく《安倍政治の延長》に過ぎない、《安保法制賛成》、9条を含む《改憲賛成》の政党であるから、それに反対する左派グループを受け入れないのは当然と思える。《希望の党》が本質的には《安倍自民党》と何ら変わらないことを公言したのだ。

 多くのマスコミが【「自民」対「希望」の政権選択選挙】と煽るのはとんでもない目くらましだ。過去の重大な国政の岐路の際、新党を立ち上げ、国民の目を欺くのは権力の常とう手段だった。

 
 前原氏の提言を、仕方なく受け入れる連中ばかりと思っていたところ、今日になった枝野氏らが新党を立ち上げるというのを知って、少しは安堵した。今まで【寄り合い所帯】でいろいろな人間がいて、外部からは分かりにくい力関係が働き、民進党に一定の幻想を持って期待をしていた人々に取っては、解りやすい展開になったかもしれない。

  全国各地で、請け入れを拒まれた議員らが、共産党や社会党などを含め『市民連合』に合流する動きが出てきたのはうれしい事だ。


                       
                                 【  同  上  】


 社会党が解党し民主党になり、更に民進党になって、だんだん右傾化していく中で、前原は党全体を《保守政党》に身売りしようとした。《希望の党》は《維新の会》とも共闘【棲み分け】をする党である。そんな党に取って代わっても世の中何も変わらない。

 『戦争をする国に反対』の人達、『共産党』『社民党』その他政党、民進党の心ある人、『市民連合』と共闘しようとする全ての仲間、がんばれ!


         ○           ○           ○


 【確信犯的態度】で消費税増税を強行した野田前首相の《のっぺりした顔》を見るのも腹立たしいが、前原代表もそれに劣らぬ《不愉快さ》を掻き立てるあらたな顔に加わった。






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