【2011年11月15日緊急出版!の 『橋下主義(ハシズム)を許すな!』 】
大阪市長選が一昨日、告示された。その3日前には大阪府知事選が始まっている。「府外の人間が、どうして大阪のことに口出しするのか?」と思われるかもしれない。しかし、この2つの選挙は、大阪だけの問題にとどまらず、近年の選挙にはないような重大な意味を持っているように思うから、黙ってはいられない。
6月に大阪で、『君が代起立条例』案が議会に提出され、あっという間に『大阪維新の会』の単独多数により府議会を通過し、可決成立してしまってから、気持ちがもやもやしていた。
それがこの9月に、今度は『教育基本条例』案を府議会に提出するに及んで、その内容を見ると、これは『ただごとではない』異様なものを感じた。ヒトラーやムッソリーニが政権をとって独裁体制を作っていく過程と似たような状況を感じた。
(関連ブログ1『黄色い星印の子供たち』)
(関連ブログ2『最近の世の中を取り巻く状況を憂う』)
そんな折り、書店を覗いたら上記の本が並んでいた。読んでみたら『我が意を得たり』である。若干回りくどいところもあるが、危機感を感じているというのはどの論者も共通している。
まず下の『条例案』の骨子を見てもらおう。
【 同書より『教育基本法条例案の骨子 】
ともかくこんな事を許してはいけないのだが、この本を読んで共感したり、認識を新たにした部分もあるので、かいつまんで要点を以下に挙げておくとしよう。
【第1章 おせっかい教育論-教育基本条令の時代錯誤について】
内田 樹(武道家・神戸女学院大学名誉教授)
*『政治とマーケットが関与してはならないカテゴリー』
(経済学者の宇沢弘文さんが『社会的共通資本』としてあげている3つのカテゴリー、①大気・土壌・水・森林などの自然環境、②上下水道・電力・通信・交通などの社会的インフラ、③司法・行政・医療・教育(介護も含めていいと思う)などの「制度資本」といわれる社会システムについて)『これらのシステムは共同体存立の根本にかかわるから、(中略)政治イデオロギーとマーケットは社会的共通資本の管理運営には絶対にかかわってはならない。』と主張する。(P-12)
それを犯した悪例として、『福島原発』の事故をあげ、『「潜在的核兵器開発能力」を外交カードとして使いたい政治家と、「電力をできるだけ安いコストで作って収益を上げたい」というビジネスマンが関与して起きた事故』と断言する。
そして教育については『子供は商品じゃないし人材でもない』と言った上で、『学校教育の目的は次世代においてこの集団を支える成熟した市民を一定数、継続的に供給していくこと』(P-16)といい、『学力』については、次のように展開する。
*『学力とは何か』
筆者は近年、一般的に学力が低下したことを認めた上で、橋本知事の提出した『教育基本条例案』に基底にある《学力観》と、自分らの『学力』が全く別のものであることをまず明らかにする。
橋本元知事の抱いている《学力》とは、成績でありテストに現れる点数であるのに対し、本来の学力とは、学ぶ力であり、その力が落ちてきたことこそ問題だとする。テストの点数が問題なのではない。
教育の役割は『自分が有用だと思う知識や技術や情報をどんどん貪欲に吸収して、自分自身の生きる知恵と力を高めていって、共同体を支え得るだけの公民的成熟を果たすこと』だと筆者は力説する。私もこの見解に同感である。敢えて私見を言えば、『教育』の役割は、『社会の一員としての個人の能力を最大限に開花させること』で、次世代を支える市民はそのことによって、結果としてついてくるものと考えるが、ここでは問題ではない。
*『子供を教育産業の消費者にした結果は』
この項は、教育者としての筆者の視点が冴え渡る。
*『学校教育は次世代の公民を育てるためにある』
『この維新の会の基本条例にも、「学び」とか「成熟」とか「公共の福利」といった言葉は一度も出てきません。(中略)出てくるのは「競争」とか「人材」とか「グローバル」とかいう言葉ばかりです。』(P-37)
『教育の目的は勝つことだと(基本条例には)書いてあるります。競争に勝てる人材を育成することだ、と・・彼らは「激化する国際競争」にしか興味がないんです。だから、教育現場でもさらに子供同士の競争を激化させ、英語がしゃべれて、コンピュータが使えて、1日20時間働いても倒れないような体力があって、弱いもの能力のないものを叩き落とすことにやましさを感じないような人間を作り出したいと本気で思っている。そういう人間を企業が欲しがっている・・・できるだけ安い賃金で、できるだけ高い収益をもたらすような「グローバル人材」が欲しいというのは間違いなくマーケットの本音です。』(P-38)
『ここにあるのは基本的に「恫喝」です。能力のたかいのものだけが生き延び、能力のないものは罰を受ける。国際社会は現にそいいうルールで競争をしている。だから、国内でも同じルールでやるぞ、と言っている。能力の高い子には報酬を、能力の低い子には罰を。能力の高い学校には報酬を、能力の低い学校には罰を。』(P-39)
教育に関する無知を前提に、市場原理主義の導入と、恫喝の政治手法。これが、独断政治、独裁政治につながる道でなく、何であろう。
【第2章 橋下政治は軍隊的官僚主義と競争原理主義の合体に過ぎない 】
山口 二郎(北海道大学大学院法化研究課教授)
*『今大阪で起きていることは"多数の専制"』
『今この時代は、政治変革のあとの幻滅にみんなが浸っている状況です。だから、・・・ちょっと若くてかっこよく見える橋下さんに投票して、拍手して「改革に抵抗する既得権者はみな蹴散らせ」みたいな話になっている』
『「教育基本条例」という新しい条例を出し、反対するやつは「国民の敵だ」とみなし、レッテルを貼り、意見を退ける。』(P-57)
*『橋下知事は《鬱憤晴らしの専門家》』
『民主主義とは何か』
『議論を封殺する政治リーダー』
『競争主義と権威主義の橋下府政』
これら、項目のタイトルを見れば、要旨がわかる。
第2章の最後の文章を引用しておく。
『・・・本当の意味で対等の人間同士のつくる市民社会なんていうのは全く考えていない。ただ、上意下達、上からおまえら言うことを聞けと言う原理で、もう一回世の中を再編しようとしている。現場の行政職員や教員が、上の機嫌を伺いながら、自分でものを考えないようにする。・・・
・・「ハシズム」というのは政治の否定です。政治主導なんていうことを言うけれども、彼がやっていることは政治でなく「支配」です。・・・
「君が代」を歌え、愛国主義を持て。これは政治ではありません。単なる、権力による支配です。・・・繰り返しますが「官僚委主義」と「市場原理主義」の組み合わせだけです。』
全くその通りである。
【第3章 鼎談 橋下主義(ハシズム)を斬る 】
香山 リカ(精神科医)
薬師院 仁志(社会学者)
山口 二郎(政治学者)
主な項目のタイトルだけを列挙しておく。
*『極端が極端のまま暴走』(香山)
*『ハシズムとは軍隊的官僚主義と単純な市場原理主義』(薬師院)
*『陰山英男氏も橋下知事から離反した』(報道)
*『日和見主義的に発信されるキーワードとスローガン』(薬師院)
*『民主もダメ、自民もダメだから成り立つ政治手法』(薬師院)
*『自由競争で教育は向上しない』(薬師院)
【第4章 よくも言ったり! 橋下主義者(ハシスト)妄言録】
言葉尻だけをとらえて、あれこれ言うのは自分としては好むやり方ではないが、橋下前知事の場合は、本音を語っていると思われるから聞き捨てならない。
『今の日本の政治で一番重要なのは独裁。独裁といわれるくらいの力だ。』-この言葉通り、議論無視の手法をとってきている。
『大阪市の権限、財源をむしり取る』-そのために知事の職を放り出して(失政の追及を逃れるため?)市長選に出馬し乗っ取りを画策している。
『生まれたての赤ちゃんから大人になるまで、教育は強制そのもの』-今回の「教育基本条令」の基本になっている考え、そのもの。
『(府教委が学力テストの結果公表の指導、助言を無視するなら)小中学校課の予算をつけない』・『北朝鮮と暴力団は、基本的には一緒。大阪府は、暴力団が関係する学校とか施設とお付き合いしないし、お金も入れない。』-間違った判断・前提で、脅し強制するやり方はまさに暴力団と同じ。
『みなさんは破産会社の従業員であることを厳に認識してください。』(初登庁での職員向けあいさつ)-いったい地方自治体の公務員をなんだと思っているのか。営利団体と一緒にしているし、民営が常に正しいと思っている小泉流と同じ。
『公務員にに個人の自由はない』・『上司の命令を守らない教員をたたき直す』・『繰り返し違反すれば、免職になるというルールを作る』-言葉通りの条例案を議会に提出している。これを独裁と言わずに何というか!
他にも、とんでもない発言が山ほど記載してあるが、是非、本を見ていただきたい。
大阪は今、正念場を迎えている。中身のない《都構想》とかは本当の争点ではありえず、《橋下独裁》を許すかどうかの選択なのだ。
多くの府民にこの実態を知ってもらい、大阪府市民が正しい判断を下して、この暴走を止めることを念じている。
関連ブログ:『橋下主義(ハシズム)を許すな!』-独裁者の野望と矛盾を衝く!(補足)へ
大阪市長選が一昨日、告示された。その3日前には大阪府知事選が始まっている。「府外の人間が、どうして大阪のことに口出しするのか?」と思われるかもしれない。しかし、この2つの選挙は、大阪だけの問題にとどまらず、近年の選挙にはないような重大な意味を持っているように思うから、黙ってはいられない。
6月に大阪で、『君が代起立条例』案が議会に提出され、あっという間に『大阪維新の会』の単独多数により府議会を通過し、可決成立してしまってから、気持ちがもやもやしていた。
それがこの9月に、今度は『教育基本条例』案を府議会に提出するに及んで、その内容を見ると、これは『ただごとではない』異様なものを感じた。ヒトラーやムッソリーニが政権をとって独裁体制を作っていく過程と似たような状況を感じた。
(関連ブログ1『黄色い星印の子供たち』)
(関連ブログ2『最近の世の中を取り巻く状況を憂う』)
そんな折り、書店を覗いたら上記の本が並んでいた。読んでみたら『我が意を得たり』である。若干回りくどいところもあるが、危機感を感じているというのはどの論者も共通している。
まず下の『条例案』の骨子を見てもらおう。
【 同書より『教育基本法条例案の骨子 】
ともかくこんな事を許してはいけないのだが、この本を読んで共感したり、認識を新たにした部分もあるので、かいつまんで要点を以下に挙げておくとしよう。
【第1章 おせっかい教育論-教育基本条令の時代錯誤について】
内田 樹(武道家・神戸女学院大学名誉教授)
*『政治とマーケットが関与してはならないカテゴリー』
(経済学者の宇沢弘文さんが『社会的共通資本』としてあげている3つのカテゴリー、①大気・土壌・水・森林などの自然環境、②上下水道・電力・通信・交通などの社会的インフラ、③司法・行政・医療・教育(介護も含めていいと思う)などの「制度資本」といわれる社会システムについて)『これらのシステムは共同体存立の根本にかかわるから、(中略)政治イデオロギーとマーケットは社会的共通資本の管理運営には絶対にかかわってはならない。』と主張する。(P-12)
それを犯した悪例として、『福島原発』の事故をあげ、『「潜在的核兵器開発能力」を外交カードとして使いたい政治家と、「電力をできるだけ安いコストで作って収益を上げたい」というビジネスマンが関与して起きた事故』と断言する。
そして教育については『子供は商品じゃないし人材でもない』と言った上で、『学校教育の目的は次世代においてこの集団を支える成熟した市民を一定数、継続的に供給していくこと』(P-16)といい、『学力』については、次のように展開する。
*『学力とは何か』
筆者は近年、一般的に学力が低下したことを認めた上で、橋本知事の提出した『教育基本条例案』に基底にある《学力観》と、自分らの『学力』が全く別のものであることをまず明らかにする。
橋本元知事の抱いている《学力》とは、成績でありテストに現れる点数であるのに対し、本来の学力とは、学ぶ力であり、その力が落ちてきたことこそ問題だとする。テストの点数が問題なのではない。
教育の役割は『自分が有用だと思う知識や技術や情報をどんどん貪欲に吸収して、自分自身の生きる知恵と力を高めていって、共同体を支え得るだけの公民的成熟を果たすこと』だと筆者は力説する。私もこの見解に同感である。敢えて私見を言えば、『教育』の役割は、『社会の一員としての個人の能力を最大限に開花させること』で、次世代を支える市民はそのことによって、結果としてついてくるものと考えるが、ここでは問題ではない。
*『子供を教育産業の消費者にした結果は』
この項は、教育者としての筆者の視点が冴え渡る。
*『学校教育は次世代の公民を育てるためにある』
『この維新の会の基本条例にも、「学び」とか「成熟」とか「公共の福利」といった言葉は一度も出てきません。(中略)出てくるのは「競争」とか「人材」とか「グローバル」とかいう言葉ばかりです。』(P-37)
『教育の目的は勝つことだと(基本条例には)書いてあるります。競争に勝てる人材を育成することだ、と・・彼らは「激化する国際競争」にしか興味がないんです。だから、教育現場でもさらに子供同士の競争を激化させ、英語がしゃべれて、コンピュータが使えて、1日20時間働いても倒れないような体力があって、弱いもの能力のないものを叩き落とすことにやましさを感じないような人間を作り出したいと本気で思っている。そういう人間を企業が欲しがっている・・・できるだけ安い賃金で、できるだけ高い収益をもたらすような「グローバル人材」が欲しいというのは間違いなくマーケットの本音です。』(P-38)
『ここにあるのは基本的に「恫喝」です。能力のたかいのものだけが生き延び、能力のないものは罰を受ける。国際社会は現にそいいうルールで競争をしている。だから、国内でも同じルールでやるぞ、と言っている。能力の高い子には報酬を、能力の低い子には罰を。能力の高い学校には報酬を、能力の低い学校には罰を。』(P-39)
教育に関する無知を前提に、市場原理主義の導入と、恫喝の政治手法。これが、独断政治、独裁政治につながる道でなく、何であろう。
【第2章 橋下政治は軍隊的官僚主義と競争原理主義の合体に過ぎない 】
山口 二郎(北海道大学大学院法化研究課教授)
*『今大阪で起きていることは"多数の専制"』
『今この時代は、政治変革のあとの幻滅にみんなが浸っている状況です。だから、・・・ちょっと若くてかっこよく見える橋下さんに投票して、拍手して「改革に抵抗する既得権者はみな蹴散らせ」みたいな話になっている』
『「教育基本条例」という新しい条例を出し、反対するやつは「国民の敵だ」とみなし、レッテルを貼り、意見を退ける。』(P-57)
*『橋下知事は《鬱憤晴らしの専門家》』
『民主主義とは何か』
『議論を封殺する政治リーダー』
『競争主義と権威主義の橋下府政』
これら、項目のタイトルを見れば、要旨がわかる。
第2章の最後の文章を引用しておく。
『・・・本当の意味で対等の人間同士のつくる市民社会なんていうのは全く考えていない。ただ、上意下達、上からおまえら言うことを聞けと言う原理で、もう一回世の中を再編しようとしている。現場の行政職員や教員が、上の機嫌を伺いながら、自分でものを考えないようにする。・・・
・・「ハシズム」というのは政治の否定です。政治主導なんていうことを言うけれども、彼がやっていることは政治でなく「支配」です。・・・
「君が代」を歌え、愛国主義を持て。これは政治ではありません。単なる、権力による支配です。・・・繰り返しますが「官僚委主義」と「市場原理主義」の組み合わせだけです。』
全くその通りである。
【第3章 鼎談 橋下主義(ハシズム)を斬る 】
香山 リカ(精神科医)
薬師院 仁志(社会学者)
山口 二郎(政治学者)
主な項目のタイトルだけを列挙しておく。
*『極端が極端のまま暴走』(香山)
*『ハシズムとは軍隊的官僚主義と単純な市場原理主義』(薬師院)
*『陰山英男氏も橋下知事から離反した』(報道)
*『日和見主義的に発信されるキーワードとスローガン』(薬師院)
*『民主もダメ、自民もダメだから成り立つ政治手法』(薬師院)
*『自由競争で教育は向上しない』(薬師院)
【第4章 よくも言ったり! 橋下主義者(ハシスト)妄言録】
言葉尻だけをとらえて、あれこれ言うのは自分としては好むやり方ではないが、橋下前知事の場合は、本音を語っていると思われるから聞き捨てならない。
『今の日本の政治で一番重要なのは独裁。独裁といわれるくらいの力だ。』-この言葉通り、議論無視の手法をとってきている。
『大阪市の権限、財源をむしり取る』-そのために知事の職を放り出して(失政の追及を逃れるため?)市長選に出馬し乗っ取りを画策している。
『生まれたての赤ちゃんから大人になるまで、教育は強制そのもの』-今回の「教育基本条令」の基本になっている考え、そのもの。
『(府教委が学力テストの結果公表の指導、助言を無視するなら)小中学校課の予算をつけない』・『北朝鮮と暴力団は、基本的には一緒。大阪府は、暴力団が関係する学校とか施設とお付き合いしないし、お金も入れない。』-間違った判断・前提で、脅し強制するやり方はまさに暴力団と同じ。
『みなさんは破産会社の従業員であることを厳に認識してください。』(初登庁での職員向けあいさつ)-いったい地方自治体の公務員をなんだと思っているのか。営利団体と一緒にしているし、民営が常に正しいと思っている小泉流と同じ。
『公務員にに個人の自由はない』・『上司の命令を守らない教員をたたき直す』・『繰り返し違反すれば、免職になるというルールを作る』-言葉通りの条例案を議会に提出している。これを独裁と言わずに何というか!
他にも、とんでもない発言が山ほど記載してあるが、是非、本を見ていただきたい。
大阪は今、正念場を迎えている。中身のない《都構想》とかは本当の争点ではありえず、《橋下独裁》を許すかどうかの選択なのだ。
多くの府民にこの実態を知ってもらい、大阪府市民が正しい判断を下して、この暴走を止めることを念じている。
関連ブログ:『橋下主義(ハシズム)を許すな!』-独裁者の野望と矛盾を衝く!(補足)へ
ご紹介ありがとうございました。
今おそろしいのは、単なるムードだけで橋下リードが続いていることです。
おさらく応援しているのは、時代の閉そく感を独裁者によって打破してもらおう、自分たちも「大阪都民」になったら暮らしもよくなるかもしれないと感じている男性サラリーマン、フリーターが多いでしょう。
でも、それはまったくウソ、単なる幻想です。悪質な新興宗教のペテンと同じです。
橋下が名実ともに大阪全体の独裁者になってしまえば、大阪全体でこの本に書かれているような高圧的な事態がいたるところで起き、まっさきにやられるのが弱い立場の人たちです。
フリーターなどは、今よりももっとみじめな状態に陥るでしょう。
女性たちはすでに気がつき始めました。
大事な子どもたちが、こんな愚劣で下品な橋下の教育ロボットにされるのは、ごめんこうむるというわけです。
要は、こんな独裁者に頼らずとも、自分たちが一人一人しっかりと政治に関与していけるんだ、そのためにはみんなの意見をお互いに対等な立場で言える民主主義が必要なんだ、こういう確固たる自尊の精神です。
独裁者に膝を屈してしまったら、おしまいです。
ムードに負けず、有権者はしっかりと先々を見据えて、独裁者・橋下をはねのけ、自分たちでもやれるんだという力を示してほしい、心からそう願っています。
多くの人に今の状況を知ってもらい、暴走を止めてもらいたいと思います。