この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「チェンジリング」-クリント・イーストウッドの面目躍如

2009-03-05 22:42:08 | 最近見た映画
 【2007年3月1日】 TOHOシネマズ二条

《ある日突然、消えた息子。5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だった-》

 これがこの映画のキャッチ・コピーで、面白そうだから何となく見に行った。前の週に見に行った「7つの贈物」が予想通り期待はずれだったので、あまり期待していなかったが、予想以上に良かった。

 この時代(1928年)のロサンジェルスの警察はどうも大分腐敗していたようだ。だから、映画にも描かれているように、市民団体や教会、一部の篤志家がその不正をただす運動が頻繁に起こっていたようだ。

 子供が行方不明になってもろくに捜査をせず、別の子供を仕立てて「行方不明の子供発見」をでっち上げる。自分の子供ではないと断言する母親を育児放棄と非難の言葉を浴びせ、挙げ句は精神病院に強制入院させる。

 偶然、別の事件から、誘拐された少年らが多数殺された事実が発覚し、当の少年も誘拐された一人とわかり、急展開する。

 当たり前のことが通らない世界。誰が味方で、誰が自分を救ってくれるかわからない世界。それでも「違うものは違うと」言い通せる母親。
 警察・権力と闘いたいからではなく、自分のほんとうの子供を救い出し会いたいがために起こさせた行動が、結果として警察とそれと結託した腐敗層の横暴を暴き、精神病院のあり方も変えていく。

  以前の映画で「L.A.コンフィデンシャル」と言うのがあった。あれもロサンジェルスが舞台で、時代は1950年代のだったが、警察とそれを取り巻く政治腐敗を描いた映画だった。

 世の中が経済的に不安定になると猟奇的な事件が起こり、政治も腐敗する。




 「チェンジリング」-公式サイト 



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