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【2009年4月8日】みなみ会館
たしかに、加茂川堤の桜が満開の、快晴の日に映画を見に行くなど不健全だと思う。それも恋愛映画だなんて。
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ペネロス・クロスの美貌に惹かれ興味半分で、あまり期待はしていなかった。だいたい、最近見に行った映画の半分は、「何だコレ、どっかもの足りない。」と思うのだが、真剣に見入ってしまった。今回は見に行った価値はあった、と思った。
コンスエラを演じるペネロス・クルスが若くて美しいからだけではない。
峠を過ぎた男に若い女性が心を寄せるというパターンは「愛されるためにそこにいる」と同じで、その時は「そんなのありかな!」と思ったが、今回はちょっと違う。
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どう見ても、経験豊かで知識もありそうな男の方が子供っぽいというか、考えることが幼稚なのだ。
コンスエラが、「いつまでも若くないし、それでもずっと愛し続けられる。」みたいなことを聴く。私の友人が「ずっと一人の女性だけと生活するというのは、どんなのか、その心境を知りたい。」という台詞を思い浮かべる。
デニス・ホッパーが良い味を出している。良い友は持つべきだある。
息子の存在もいい。
ただ、乳癌というのはいただけない。下手をするとお涙頂戴の物語になってしまう。
「手術して全部取られた後でも私とやりたい?」-これでは上の意味深長な台詞もぶちこわしである。
○ ○ ○
10年ほど前見た「視線のエロス」というフランス映画も記憶にあるが、この映画も“自戒の念"を含めて興味深く見れて印象深かった。
女性であるイサベル・コイシェ監督が、『男の馬鹿さ加減』を暗にほのめかした映画ではないかと思ったりする。
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