この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『否定と肯定』-ホロコースト否定論者・アービングとの法廷闘争を描いた映画-「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズがいい

2017-12-10 23:23:53 | 最近見た映画

   【 2017年12月9日 】

 公開初日、早速見に行く。

 1993年に出版された本を巡り、アメリカ教授及び出版社とイギリスの自称歴史学者の間で1996年に実際に争われた裁判の様子を描いた映画という。
 ( 1993年、フリープレス社がデボラ・リップシュタットの著作『ホロコーストの否定:真実と記憶への増大する攻撃』


                
                【 アメリカのリップシュタットの授業に乗り込んでかき回すし異議を唱えるアービング と反論する リップシュタット 】


 初めは【相手にしない】方針をとったリップシュタットだが、イギリスで起こされた訴訟を受けて立つ。それからが、すごい裁判が始まる。

 最近では『黄金のアデーレ』や『顔のないヒトラーたち』で、ナチがらみの裁判闘争が描かれていたが、同じような緊張した場面が続く。『それでもボクはやっていない』の緻密な論証も思い起こされる。


   
   【 アービング役のティモシー・スポール 】     【 リップシュタット役のレイチェル・ワイズ 】     【 弁護団長役のトム・ウィルキンソン 】

             
                                            【 裁判長 】


     

 『南京大虐殺は無かった』『軍が強要した従軍慰安婦は存在しなかった』

 どこの国でも「歴史上の真実」を否定したがる輩がいるものである。

 裁判は、真実を証明するものとは限らないが、この映画の中で展開された弁論は「裁判に勝つ」こと以上に貴重な示唆と体験を与えてくれた。





     

     『アーヴィング~リップシュタット事件』-に関するサイト(ウィキペディア)

     『否定と肯定』-公式サイト



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『おもかげ』-浅田次郎の毎... | トップ | 『トップリーグ』(相場英雄... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近見た映画」カテゴリの最新記事