【 2017年12月9日 】
公開初日、早速見に行く。
1993年に出版された本*を巡り、アメリカ教授及び出版社とイギリスの自称歴史学者の間で1996年に実際に争われた裁判の様子を描いた映画という。
(* 1993年、フリープレス社がデボラ・リップシュタットの著作『ホロコーストの否定:真実と記憶への増大する攻撃』)
【 アメリカのリップシュタットの授業に乗り込んでかき回すし異議を唱えるアービング と反論する リップシュタット 】
初めは【相手にしない】方針をとったリップシュタットだが、イギリスで起こされた訴訟を受けて立つ。それからが、すごい裁判が始まる。
最近では『黄金のアデーレ』や『顔のないヒトラーたち』で、ナチがらみの裁判闘争が描かれていたが、同じような緊張した場面が続く。『それでもボクはやっていない』の緻密な論証も思い起こされる。
【 アービング役のティモシー・スポール 】 【 リップシュタット役のレイチェル・ワイズ 】 【 弁護団長役のトム・ウィルキンソン 】
【 裁判長 】
『南京大虐殺は無かった』『軍が強要した従軍慰安婦は存在しなかった』
どこの国でも「歴史上の真実」を否定したがる輩がいるものである。
裁判は、真実を証明するものとは限らないが、この映画の中で展開された弁論は「裁判に勝つ」こと以上に貴重な示唆と体験を与えてくれた。
『アーヴィング~リップシュタット事件』-に関するサイト(ウィキペディア)
『否定と肯定』-公式サイト