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『ラッカは静かに虐殺されている』 【 2018年8月20日 】 『ラジオ・コバニ』 【 2018年8月25日 】
いずれも、京都シネマ
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【 ISに占拠され破壊されつくしたラッカ市街 】
シリア内戦は、2011年にチュニジアで始まったの「アラブの春」が周辺諸国に波及し、エジプトやリビア、イエメンでそれまでの独裁者が倒されたりして民主革命で政権が交代する一方、この一連の流れのにより、多くの国では政権側から一定の譲歩を勝ち取り民主化が進んだ中で、シリアだけは、蜂起した人民に対しアサド独裁政権が権力に固執し攻撃を加えたことから始まった。元々クルド民族の独立闘争の問題を抱えていたシリア政府は、反政府軍もクルド民族の部隊も見境なく市民をも巻き込み爆撃したものだから内戦は拡大し、多くの街は廃墟に化した。そこに入り込んだのがIS(イスラム国)である。
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シリアは、トルコの南、イランの西に位置している。ISはシリアのラッカを首都として《建国》を宣言して、イランの北西部とシリアの北部を勢力範囲にその《領土》を拡大していった。市民は次々捉えられIS兵士によって《処刑》されていく。しかし、ラッカではあらゆる報道機関が排除され、外部からはそこで何が行われているかが全く分からない状況だった。その実情を世界に知らしめるために立ち上がったのが【市民が結成したジャーナリスト集団・”RBSS”】(Raqqa is Bing Slaughtered Silently=ラッカは静かに虐殺されている)だった。この映画は、彼らがスマホを武器に闘う様子をカメラに納めた「ニュータイプの戦争」のドキュメンタリーである。
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一方、アレッポ県にある「コバニ」(クルド民族サイドの呼称-シリア・アラブサイドでは「アイン・アル=アラブ」)は、トルコとの国境に位置し、ISにとってもそこを抑える事は戦略上重要だった。数か月に及ぶ「コバニ包囲作戦」で街は破壊され、多くの住民は虐殺されるかトルコに難民として逃れるしかなかった。元々この地はクルド勢力が強く、ISもイスラムの教えを持たないクルド民族を目の敵としていたが、その民族独立を警戒していたアサド政権もクルドに警戒心を持ち、IS掃討の名のもとに、クルド人も犠牲にして爆撃したものだから、コバニの街はさらに破壊された。それでもISの勢力が衰えその兵士がいなくなり、街に復興の兆しが見え始めた頃、大学生を中心に開局したのが「ラジオ・コバニ」だった。
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【 破壊つくされたコバニの街 】
トルコからの難民も戻り始めた街にラジオの声が響き渡る。
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アメリカやロシア等の大国はじめ、アサド政権も、トルコもイラクも、住民の事は何も考えていないで、右左に別れてその場限りの行動する。そこには、何が正義で、どちらが正しいかなど問題ではなく、自国の都合と利害関係だけを基準だから問題は解決しようもなく、内戦はいつ終わるとも知れない。
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そんな中で、希望を失わないで、前を向いて進む。なんて逞しい人々なのだろう。
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『ラッカは静かに虐殺されている』-公式サイト
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『ラジオ・コバニ』-公式サイト
いずれも、京都シネマ
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【 ISに占拠され破壊されつくしたラッカ市街 】
シリア内戦は、2011年にチュニジアで始まったの「アラブの春」が周辺諸国に波及し、エジプトやリビア、イエメンでそれまでの独裁者が倒されたりして民主革命で政権が交代する一方、この一連の流れのにより、多くの国では政権側から一定の譲歩を勝ち取り民主化が進んだ中で、シリアだけは、蜂起した人民に対しアサド独裁政権が権力に固執し攻撃を加えたことから始まった。元々クルド民族の独立闘争の問題を抱えていたシリア政府は、反政府軍もクルド民族の部隊も見境なく市民をも巻き込み爆撃したものだから内戦は拡大し、多くの街は廃墟に化した。そこに入り込んだのがIS(イスラム国)である。
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シリアは、トルコの南、イランの西に位置している。ISはシリアのラッカを首都として《建国》を宣言して、イランの北西部とシリアの北部を勢力範囲にその《領土》を拡大していった。市民は次々捉えられIS兵士によって《処刑》されていく。しかし、ラッカではあらゆる報道機関が排除され、外部からはそこで何が行われているかが全く分からない状況だった。その実情を世界に知らしめるために立ち上がったのが【市民が結成したジャーナリスト集団・”RBSS”】(Raqqa is Bing Slaughtered Silently=ラッカは静かに虐殺されている)だった。この映画は、彼らがスマホを武器に闘う様子をカメラに納めた「ニュータイプの戦争」のドキュメンタリーである。
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一方、アレッポ県にある「コバニ」(クルド民族サイドの呼称-シリア・アラブサイドでは「アイン・アル=アラブ」)は、トルコとの国境に位置し、ISにとってもそこを抑える事は戦略上重要だった。数か月に及ぶ「コバニ包囲作戦」で街は破壊され、多くの住民は虐殺されるかトルコに難民として逃れるしかなかった。元々この地はクルド勢力が強く、ISもイスラムの教えを持たないクルド民族を目の敵としていたが、その民族独立を警戒していたアサド政権もクルドに警戒心を持ち、IS掃討の名のもとに、クルド人も犠牲にして爆撃したものだから、コバニの街はさらに破壊された。それでもISの勢力が衰えその兵士がいなくなり、街に復興の兆しが見え始めた頃、大学生を中心に開局したのが「ラジオ・コバニ」だった。
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【 破壊つくされたコバニの街 】
トルコからの難民も戻り始めた街にラジオの声が響き渡る。
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アメリカやロシア等の大国はじめ、アサド政権も、トルコもイラクも、住民の事は何も考えていないで、右左に別れてその場限りの行動する。そこには、何が正義で、どちらが正しいかなど問題ではなく、自国の都合と利害関係だけを基準だから問題は解決しようもなく、内戦はいつ終わるとも知れない。
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そんな中で、希望を失わないで、前を向いて進む。なんて逞しい人々なのだろう。
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『ラッカは静かに虐殺されている』-公式サイト
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『ラジオ・コバニ』-公式サイト