遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蟻地獄

2018-06-19 15:25:21 | 日記
平成30年6月19日(火)

蟻地獄 : あとずさり、擂鉢虫

蟻地獄を知っていますか



丁度今頃の時期、神社のお堂や鐘楼、家の縁の下
等の日当たりの悪い地面(砂地)にすり鉢状穴が
開いている。




この中に体長1Cm程の小さな虫が済んでをり、
これが蟻地獄。あまり姿を表さぬが蟻等の昆虫が
穴に滑り落ちてくると捕食する。


蟻地獄はウスバカゲロウの幼虫で、土灰色の
身体に小さな刺がある。 泥粒を付けている。

薄葉蜉蝣(ウスバカゲロウ


アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科の昆虫の総称
一見、トンボに似ている。羽根は透明で細かな脈
がある。羽根を開くと8Cm程の大きさがある。

蟻地獄は、創られたすり鉢状の穴から、容易に
抜け出せない、苦しい状況を連想し、そんな状態
を言い表す。


今日の1句(俳人の名句)

待つものの静けさにゐて蟻地獄    桂 信子