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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

不思議な巻き物

2018-06-22 14:47:07 | 日記
平成30年6月22日(金)

落し文


オトシブミ


梅雨晴間の今朝、埠頭公園を散策していると
林の小径に面白い物を発見しました。
葉っぱをくるくる巻いた20~30mm位か、、
直径5,6mm程のものが落ちています。
手に取って見ると、結構固く巻いてある。


以前何処かで
中々名前が思い出せず、、、、、
辺りをブラブラ小一時間歩き回り、

そういえば、2,3年前に東山植物園へ
吟行に出掛けた折りに、仲間から「面白い物
を見つけたヨ」、「?」、「これは落し文と
いって、虫が葉を巻きつけその中に卵を産み
つけたもの、、」

思い出し、早速帰って図鑑を調べて見る。

落し文

オトシブミ科の甲虫の総称、
栗、楢、櫟などの広葉樹の葉を巻いて巣を作り
中に卵を産み付けて、地上に落とす。

中央の巻き物が揺り籠の様に揺れ落下する。


初夏の頃、メスが特定の若葉を巻いて巣(揺籠
)を作る。オスは見守っている。
落し文の幼虫は揺籠の中で葉を食べつつ育つ。

この地上に落ちた筒状の巻き葉を鶯の落し文、
時鳥の落し文などと言う。

亦、落し文は公然と言えない言を記してワザと
路などに落しておく文章の事を言う。

江戸時代には「火付け」などの脅迫文を書いて
家に投げ込んだ「捨て文」が在った。

この季節、練り切りの和菓子に「落し文」と
いう上品な和菓子が在ります。
お抹茶等の茶請けにピッタリの和菓子です。


今日の1句

落し文小暗き径の胸騒ぎ      ヤギ爺