遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

萍(うきぐさ)

2018-06-28 15:50:37 | 日記
平成30年6月28日(木)

萍 : 浮草、根無し草


ウキクサ科の多年生水草、根はあるが水面を
漂っていて繁茂すると川面を覆い隠す。
6月頃に稀に白い花をつける。


先日、入院加療中の友を見舞いに鶴舞に在る
名大病院へ出掛けた。
10階の病室を訪ねると、
思ったより元気そうで、、、、術後の経過も
良く、週の始めから、お粥から普通の食事に
替わったとの事。
「病院食は拙くて困る、、「何言ってンの、
直ぐこれだから、、」奥さんは笑いながら
応えている。

病室から面談コーナーへ移動して、お茶を
吞みながら、、30分程話相手をする。
眼下に鶴舞公園の全貌を眺めながら、、、

お互い子供達が離れ行き、、、、これから
ゆっくり、、という頃に、アレコレと症状が
出て来る様だ、、、、、。

「ま、なすが儘に、焦らずスローライフを」
「だな、、、」
互いを励ましながら、、、、暇をする。

久しぶりに鶴舞公園を散策する。
緑は多いものの、昼下りの公園は暑い。


菖蒲園はスッカリ、、、紫陽花はそれでも
マダマダ元気に咲き盛っている。
池の畔を歩いて行くと、、、奥の方には
今を盛りと睡蓮の紅や白が浮かんでいる。

胡蝶ヶ池の手前には萍がびっしりと覆って
いる。



数年前、近江八幡を訪れた際、堀割に在る
船着き場の辺りに浮き草が川面をびっしり
覆って居り、、川船が客を乗せて櫓を漕ぎ
出していくと浮き草はあっちへゆらり、
こっちへゆらりして、、、、やがて川船は
狭い水路を抜けて行きました。


亦、静けさの中 萍だけが揺れて、


今日の1句

櫓の軋みのこし萍漂へり    ヤギ爺