令和2年12月1日(火)
干し柿 : 吊し柿
渋柿の皮を剥いて日に干したもの
竹や木の串で貫いて干し晒したものを串柿。
縄(紐)で蔕(へた)の上の小枝の部分を結び吊した柿。
その柿を軒下に簾の様に吊したものを柿簾という。
弱火で燻(いぶし)たり日に乾した柿は色が真黒くなり
「烏柿」ともいわれる。
一個づつに製したものを結露柿と言い、真っ白く粉を
ふいているのが良品といわれる。
今日、一般的に行われている渋柿の食べ方は、皮を剥い
て干し、肉が締まり表面に白い粉がふいて甘くなるのを
待つこと。
今年もカミさんの干し柿作りが始まった。
何時もなら既に11月の上旬に行われていたが、今年
は干し柿に使う「筆柿」の届くのが遅く、先日やっと
届いた。
筆柿は、岐阜県山縣市の伊自良地区の特産の渋柿で、
干し柿専用として栽培されている。
大きさは普通の柿の倍位あり、大きな物は掌程ある。
農家では専用の皮むき器で1時間に200個を剥く
そうで、これを縄(紐)で結わえ軒下に吊るす。
これが柿簾と言われている。
カミさんはこれをご近所の奥さん達と分けて、各々
家で一個づづ、蔕の部分を残し丁寧に剥く。
蔕先の小枝(紐を結わえるため)に紐で結わえて、
軒先に吊るして置く、1週間から10日程で食べ頃
となる。 そんな頃には、庭の在る家では鳥達が
寄って来るそうだ、、、、、。
今日の1句
日を浴びし千年の知恵吊し柿 ヤギ爺