令和2年12月18日(金)
勝負の3週間、空回り
先月(11月25日)、「3週間が勝負」と感染予防の
徹底を訴えた。
12月16日の衆院内閣委員会の閉会中審査の場で、西村
経済再生担当大臣は「残念ながら全体として感染者数は、
減少傾向にない」と答えた。厚生労働省のまとめによると
12月15日迄の3週間で感染者数は48,000人超、
死者は687人となり、重症者も618人と増えた。
GOTOトラベルについて政府の分科会は「ステージ3の
(感染急増)相当の地域へのGOTO一時停止を求めたの
に対し、菅首相は「感染拡大に繋がるGOTOエビデンス
(証拠)はない」と、同意をしなかった。
今朝の中日新聞朝刊コラム「中日春秋」に、
「南北朝時代50余年の争乱の模様を描いた太平記の中の
武将、児島高徳が述べたとされる言葉が後世に称えられる。
曰く、「戦に負けるのは必ずしも恥ではない。 だが、引く
まじき所を引かせ、懸くまじき所を懸けさするを、大将の
不覚とは申すなり」。 守る時ではないのに守らせ、攻め
させるのは失敗である。武将たるものは攻守へのチグハグ
を避けなければならないと。
「勝負」と言われたコロナ流行下の3週間が過ぎた。
コロナ感染者数は増え続けていて、医療機関への負荷も
高まり厳しくなっている地域も出始めた。勝負は残念な
がら敗退が濃厚である。 政府は対策文科会が見直しを
求めたのにも関わらず、この間GOTOトラベルを続け
て来た。経済を回す効果があったにせよ、守るべき時に
国民にチグハグなメッセージを送ることにならなかった
か、疑問は残ろう。我らが大将ならぬ菅首相は出すべき
時に国民への言葉が乏しい様だ。
出てはいけない「食事会」にも出た。どうもチグハグで
ある。相撲の立行司の木村庄之助が受け継いできた軍配
には「知進、知退」の語句がかかれているそうだ。
進を知り、退くを知る。勝負の世界では重要な事らしい。
未だ大一番は続く、反省を生かさなければ、、、、
(中日新聞朝刊コラム「中日春秋」より引用)
この菅首相の「食事会」について、米メデイヤは、
「国民には三密の徹底をお願いしながら、自らは与党の
重鎮や野球関係者、芸能人等数人と長時間を飲食に興じる
一国の宰相が居たらしい。招かれた民間人も断るべき、、
こういう指導者はトランプ位としか言いようがない。
米国にも能天気な指導者は居る。 ポンペイオ長官は
国務省に900人を招いてクリスマスパーテイをやろう
とした。集まったのは数10人で、感染者と接触したと
して、ポンペイオは自主隔離生活を、、、、
コロナは社会を根本からひっくり返そうとしている。
その根本を判っていない。棚から牡丹餅的に総理にな
った無能な政治家が馬脚を現した。
余り、菅首相の動向を報じない米メデイアが揃って
会食の疑問を揶揄した。
(ワシントンポスト、ブルムバーグ通信等)
加藤官房長官は必死に庇われるが、国民にははいつ迄
通用しない、反省すべきは反省して、、、、、
今日の1句(俳人の名句)
ながむるも心ぐるしや帰花 存 義