遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

胡 瓜

2022-07-27 16:37:18 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年7月27日(水)
胡 瓜 : きゅうり、木瓜

ウリ科の蔓性一年生植物、原産はインドと去れ中国を経て渡来。
平安時代には栽培されたと在るが、本格的には江戸時代である。
蔓性草本、雌雄異株で初夏に黄色の花をつける。

果実は細長く緑色で棘上のいぼが在り、熟すると黄色くなる。
若い果実を生食し、また漬物、ピクルスが一般的である。
胡瓜は巻きひげによって絡む性質があり、支柱を立てて攀じ登
らせて栽培する。

濃緑色の微毛の在る葉をつけ、初夏に単性花を開く。
細長い青い実は、漬物や胡瓜もみ、サラダ等、夏の盛りの味覚
として重宝される。
「胡瓜」の呼び名は、中国音で「クークワ」だが、日本人には
発音しにくいために、「瓜」を日本読みの「ウリ」と発音して
「クーウリ」から「キュウリ」なったと考えられている。
現在、中国植物名では「胡瓜」を「コカ」という。

胡瓜は果実成分の95%が水分で、歯ごたえがある食感とス
キリとした味わいは、暑い夏の季節の水分補給として重用され
た。
胡瓜の起源は古く、紀元前のメソポタミア文明頃に栽培され、
順次に古代エジプト、ギリシャ、インドなどで栽培された。
その後6世紀頃に中国、9世紀頃にフランスで、後にヨーロッ
パ全土で栽培されるようになる。
日本での栽培は江戸時代に始まるが、徳川光圀や貝原益軒等が
「瓜類は味良からずかつ小毒が在る」等、不味いと述べている。
明治初期に中国の北伝種という品種が入る。
本格的な栽培が始まるのは昭和初期からとなる。
第二次世界大戦後に温室栽培が盛んとなり、特に生食野菜とし
て重要されトマトと並び収穫量の上位に立った。

最近では中華料理の煮もの、炒め物や西洋料理のスープ等にも
使われる。
サラダ、
かっぱ巻き、
もろきゅう、

従来からの日本の漬物、もろきゅう(生でもろ味噌で)、寿司
のかっぱ巻き、サラダ、サンドウイッチ等多種多様となった。

今日の1句

置き去りの胡瓜の拗ねし曲り様   美保子(句仲間)