遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

雛祭りの食べ物

2023-03-03 15:46:04 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月3日(金)

桃の節句の食べ物

雛の節供は3月3日「雛祭」の別名で、古くは「上巳の節供」
といい、宮中では供え物をして節宴を催し、闘鶏や曲水の宴
を行った。
雛祭(江戸砂子年中行事、上巳之図)

江戸時代になると「雛遊」が盛んになり、雛段を飾り、甘酒、
菱餅、雛あられ等を供えて桃の花を生けて祀るようになる。
上巳は、古代の中国で起こった「上巳節」にさかのぼる。
上巳とは、3月上旬の「巳年」という意味(後に日付を固定
するため3月3日となった)「季節の変わり目は災いを齎す
邪気が入り易い考えられ、この日に水辺で戯れを祓う習慣」
が在った。
この「上巳節」が遣唐使に依り日本へ伝来し、禊の神事と
結びついた。当初は天子(天皇のこと)のために「お祓い」
を行った。人形(ひとかた)で自分の身体を撫でて戯れを
移し、川や海へ紙で作った人形を流した。「流し雛」はこの
名残りである。
やがて江戸の武家社会では、5月5日「端午の節句」を男子
の節供、3月3日を「桃の節句」として女子の節供となる。
後に人形作りの技術が向上し高級化して、内裏雛を飾る事が
流行し、「ひな祭り」へと発展していく。

ひな祭りの食べ物、


菱餅は元々草餅(緑色)を食べ、母と子が健やかにとの願い
から、やがて桃色(赤いくちなしの実を入れた餅、赤は魔除
け)を加える。次に白色(菱の実は血圧を下げる、子孫繁栄、
長寿を願う)を加えた。そして緑色の草餅の香りは厄除けの
効能が在るヨモギを使い、子の健やかな成長を願う食べ物。


雛あられは、ひな人形を持って野山に出掛け、ひな人形に春
の景色を見せる風習が在り、その折りのご馳走としてあられ
を持参したという事に由来する。

白酒は、桃に浸した白酒(桃花酒)を飲むと百歳迄生きる、
桃は百歳(ももとせ)に通じると云われるが、子は白酒を
飲めないのでノン・アルコールの甘酒にする。 どうやら
これは大人達のためのひな祭りか、、、?

ひな祭りに蛤などの二枚貝を食す風習がある。

二枚貝は、対の貝殻しか絶対に合わないことから、貞操を象
し相性の良い伴侶に恵まれ、仲睦まじく末永く過ごせると
の願いから、この日に食されるようになったという。

共白髪の我家では、雛祭りを祝うでもなく普段通りの一日。




それでも夕食は、ちらし寿司と貝汁、焼き帆立、味噌和えを
所望する、、、、。  カミさん「ウン、?」

今日の1句

ひな飾る親子三代語辞   ヤギ爺

※語辞:かたりごと、昔から語り伝えたい言葉