令和5年3月31日(金)
虎 杖 : いたどり、酸 模(すいば)
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今年も、ご近所から「虎杖」を頂いた。
高山の親戚から届いた、山菜のお裾分けである。
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虎杖は、山野に自生する雌雄同株のタデ科の多年草。
茎は太く、直立した高さは2mに達する物もある。
高山の物は丈が短いが、北海道や東北地方では別種の
オオイタドリで丈は3mにも達するものもある。
春先に伸びる若い茎は柔らかく筒状で、ウドに似ており、
中空の茎は紅色、微紅の斑点があり、竹のように節がある。
若い茎は酸味があり、生食したり、塩漬けにしたりする。
卵形の先の尖った葉は、煙草の代用品として用いられた。
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夏、淡紅色または白色の花が、茎の頂に円錐花序をつける。
また、根の部分は「虎杖根」として利尿・通経・健胃剤と
して薬用とされる。
古名は「たぢひ」「さいたづま」といわれる。
和名「イタドリ」の語源は、「傷薬」として若葉を揉んで
付けると血が止まり、痛みを和らげるのに役立つことから
「痛み取り」が転訛したものと云われる。
漢字の「虎杖」は、イタドリの茎が軽くて丈夫な事から、
杖として利用、茎の模様に虎斑があることから「虎杖」
(こじょう)と呼ばれていた。それをイタドリという。
虎杖は皮をはぎ、灰汁をとり二杯酢のような酢味噌和え
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や、マヨネーズとポン酢で和えた「マヨポン」、含め煮、
ハム巻き、柔らかな先端部の天婦羅などでいただく。
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マヨポン、
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含め煮、
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ハム巻き、
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てんぷら、
私の幼少期に「スカンポの花咲く頃」という童謡をよく
聞いた。
スカンポの花咲く頃 : 昭和15年(1940年)作品
作 詞 : 北原 白秋、作 曲 : 山田 耕作
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土手のスカンポジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍がねんねする
僕ら小学六年生
今朝もかよって またもどる
すかんぽ すかんぽ川のふち
夏が来た来た ドレミファソ
※ジャワ更紗は、ジャワ産のを植物性染料で染めた繊維。
スカンポは、酸模(スイバ)のことで、土手などでみられる
雑草は、酸っぱい茎の皮をむき、齧って歩いた、、、。
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酸模(すいば)、
今日の1句
虎杖のすかんぽ唄ふ昭和かな ヤギ爺