「Yakkoだより」

お菓子のこと、わんこのこと、おいしいもの、そして今日のハッピーを書き綴ります。

父の命日

2021-07-07 16:22:44 | 今日のできごと

昨日は、父の命日でした。

ひいふうと数えてみると、18年・・・、

もう、18年も経ってる。

ついこの間のような気がするんだけど。

 

その頃の私は、がむしゃらに仕事をしていて、

毎日、倒れ込むくらい疲れ切っていた。

 

ある日、父が肝臓癌で入院することになり、

私は、家族に、「父のサポートをしたい」と告げ、

「そうなると、家事ができなくなると思う」と言うと、

夫や子供たちから、

「うちのことは大丈夫だから、おじいちゃんのお世話をしてあげて」と、

快く了解を得た。

 

とはいえ、初めに言ったように、

その頃の私は、死に物狂いで働いていて、

(店が何店かあったし、スタッフも24人くらいいたし、お菓子教室もあって、生徒さんが120名くらい来てくださっていたので)

まったく休めるような状態ではなかった。

 

なので、仕事が終わってから、病院に行く、という毎日を続けていた。

父は、私が来る時間を、まだかまだかと待っていて(笑)、

それはそれは嬉しそうにしていた。

 

でも、私が、部屋に着くなり、メモを渡し、

「これを買ってきて」と言う。

一日中、仕事をして、クタクタの私は、心の中で、

「えっー、今から?」と、正直、心が萎えたけど、

そんな自分を、「親不孝者!!」と、責める自分もいて、

結局、親不孝な私にはなりたくなくて、

ニコニコと、買い物に出かけたものだった。

 

真っ暗な中、スーパーで買い物をし、

病室に戻ると、

今度は、タオルを洗って、とか、入れ歯を洗って(笑)とか、

指令が待っていた。

入れ歯を洗うのはキツいよね、だって、それまで、入れ歯を見たことも触ったことすらなかったから。

でも、父の言うことは、決して逆らわないと決めていた。

私は、父のことが大好きだったから。

 

そんな日々が、亡くなるまで続いた。

 

当初、入院は、簡単な治療のためのもので、

すぐに退院できると思っていた。

お医者さんもそう言っていたし。

本人も、そう思っていた。

元気いっぱい、笑顔いっぱいの患者だったしね。

 

 

仕事の後に、病院に行く日々が日常になり、

父とは、濃い時間が過ごせたことが、

今になって思えば、何よりの良い思い出になった。

感謝している。

 

 

それから、18年。

昨日のことのようなのに。

 

 

来月は、母の初盆の法要がある。

はからずも、父の誕生日。

生きていた時は、よくケンカしていたけど、

今は、あの世で、きっと仲良くしているんだろうなぁ。(笑)