昨日は、父の命日でした。
ひいふうと数えてみると、18年・・・、
もう、18年も経ってる。
ついこの間のような気がするんだけど。
その頃の私は、がむしゃらに仕事をしていて、
毎日、倒れ込むくらい疲れ切っていた。
ある日、父が肝臓癌で入院することになり、
私は、家族に、「父のサポートをしたい」と告げ、
「そうなると、家事ができなくなると思う」と言うと、
夫や子供たちから、
「うちのことは大丈夫だから、おじいちゃんのお世話をしてあげて」と、
快く了解を得た。
とはいえ、初めに言ったように、
その頃の私は、死に物狂いで働いていて、
(店が何店かあったし、スタッフも24人くらいいたし、お菓子教室もあって、生徒さんが120名くらい来てくださっていたので)
まったく休めるような状態ではなかった。
なので、仕事が終わってから、病院に行く、という毎日を続けていた。
父は、私が来る時間を、まだかまだかと待っていて(笑)、
それはそれは嬉しそうにしていた。
でも、私が、部屋に着くなり、メモを渡し、
「これを買ってきて」と言う。
一日中、仕事をして、クタクタの私は、心の中で、
「えっー、今から?」と、正直、心が萎えたけど、
そんな自分を、「親不孝者!!」と、責める自分もいて、
結局、親不孝な私にはなりたくなくて、
ニコニコと、買い物に出かけたものだった。
真っ暗な中、スーパーで買い物をし、
病室に戻ると、
今度は、タオルを洗って、とか、入れ歯を洗って(笑)とか、
指令が待っていた。
入れ歯を洗うのはキツいよね、だって、それまで、入れ歯を見たことも触ったことすらなかったから。
でも、父の言うことは、決して逆らわないと決めていた。
私は、父のことが大好きだったから。
そんな日々が、亡くなるまで続いた。
当初、入院は、簡単な治療のためのもので、
すぐに退院できると思っていた。
お医者さんもそう言っていたし。
本人も、そう思っていた。
元気いっぱい、笑顔いっぱいの患者だったしね。
仕事の後に、病院に行く日々が日常になり、
父とは、濃い時間が過ごせたことが、
今になって思えば、何よりの良い思い出になった。
感謝している。
それから、18年。
昨日のことのようなのに。
来月は、母の初盆の法要がある。
はからずも、父の誕生日。
生きていた時は、よくケンカしていたけど、
今は、あの世で、きっと仲良くしているんだろうなぁ。(笑)