
1) 8月20日から実施されているナンバープレートによる自家用車の通行制限に加え、1日からは天安門周辺、軍事パレードのルートとなる長安街を中心に、歩行者を含めた通行規制が強化される。
一部のガソリンスタンドも営業を停止するほか2日と3日は地下鉄の多くが封鎖され、市民の「足」が奪われる。
2) 長安街沿いのビルでは入り口を制限し、入館の際の安全検査が徹底されている。
同街に面した住宅の一部住民には自宅を空け、自費でホテルなどに泊まるよう指示が出されたといい、市民の「住」も奪われている。
3) 「食」に関しても、消防などが突然、安全検査と称して日本食の店などを訪れ、「問題がある」などと言って3日までの営業停止を命じるケースも報告された。
2日午後から外来患者の診察を停止する病院もある。テレビの娯楽番組も1~5日まで放送が休止されるため、北京を脱出する市民も出ている。
4) 「青空」のために煤煙(ばいえん)を排出する工場の操業も停止されている。上海と深圳の証券取引所も3~6日、取引を停止する
北京市市政府は市内の1900社超の工場などに対し、操業停止や一部生産停止の通達を出すと同時に市内の車両交通量を半減させる規制を実施中。
同市周辺の計6省・市・自治区でも同様の措置がとられ、総計1万以上の工場と4万以上の建設現場が稼働を停止している。
その結果、今日の北京市内のPM2.5の濃度は最小13 最大99と、過去最低の水準となっている。-> パレードブルー (阅兵蓝)
5) パレード当日は北京上空における飛行に一時的な制限がかけられる。北京首都国際空港および北京南苑空港は午前中の3時間にわたり全民間機の離着陸がストップする。
6) パレード当日は市内でハトを飛ばすことを禁止する。
ハトは平和の象徴だが、パレードの安全を確保することが目的。なお、中国では伝書鳩を趣味で飼育する人がいることも背景にある。
7) 危険品の物流規制強化が一段と進んでいる。 期間中、パレード会場となる北京のほか、天津や青島(山東省)、大連(遼寧省)の各市にある空港でもほぼ全面的に輸出入を禁止。
成都市(四川省)など内陸部も同様の措置が講じられ、その他の地域でも一部制限が報告されている。
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