中国・上海市の東の海上で、衝突事故、火災を起こしているタンカーが、東シナ海を南東から南南東に200km以上も漂流し、11日午後には、沖縄県の奄美大島の北西約300kmにまで近づいている。
イラン国営タンカー会社(National Iranian Tanker Company (NITC))(パナマ籍)のタンカー「Sanchi」は、13.6万トンのコンデンセート(軽質油)を韓国に運ぶ途中、1月6日午後9時頃、上海市の東約160海里(約300km)の海域で、香港籍の貨物船「CF Crystal」と衝突し、炎上した。
事故から4日以上たった11日になっても、火勢は衰えたが、完全に鎮火はしていない。
そのタンカー「Sanchi」は、東シナ海上空の北西からの強風によって、衝突現場の海域から南東〜南南東の方角へと流され続けている。
海上保安庁第10管区海上保安本部によると、11日午前8時現在、鹿児島県の奄美大島の北西約310kmにあり(朝日新聞)、11日午後4時現在は北西約300kmの海域まで漂流した(毎日新聞)。
さらに漂流し、沖縄の島々や、黒潮に影響されて九州の沿岸に近づくことが心配される。
また、漏れた油による海洋汚染も危惧されている。→こちらの日本の報道、 中国・11日の写真入り報道、中国・12日の海洋汚染の報道
海流にのれば、鉄砲伝来と同様に、種子島に漂着?