喉の調子が悪い。こうなったらロッド・スチュワートのようなセクシーなしゃがれ声になってしまおう!というわけで、ウィスキーを飲むことにした。
酒は何かで割ったりせずにそのまんま飲むべきである、と言ったのは作家の山口瞳だったか。
俺もウィスキーを水で割ったりするのは好きではない。
北アルプスの岩場を歩きながら、水代わりに「サントリーレッド」を飲んでいた18歳の頃。
スナックに行って飲むのはたいてい「サントリーホワイト」だった19歳の頃。
中島みゆきの歌を聴きながら「サントリー角瓶」をぐびぐび飲み、30分でボトルを空けてしまった20歳の頃。
今日飲んだ「山崎」は値段が高いのに、その頃飲んだウィスキーより不味く感じるのは何故だ。
小泉武夫先生は
ビールのうまさ=天井の高さ×冷え具合×喉を通っていく速度×天気×湿度×気温×つまみの質と量×ともに飲む女性の有無
と書いておられたが、ウィスキーもそんなようなもんだろう。
今日は最後のファクターが0だったからな。
今日の料理:「うなたま蒸しのしょうがだれがけ」