これぞ大人の映画。
見終って和田秀樹監督(この人、監督もやってたんだ!)に、「酒飲みに行きたくなりました」と思わず話しかけてしまった。
映画の前に行われた和田監督と松方弘樹さんのトークショーはなかなか良かった。
会場に来るなり「紹介されてない松方です」と言っていきなり始める松方さん、映画やテレビで見るよりもニコニコしていて優しそうだった。
客を好きになってしまったホステス(姿月あさと)は、その客が一文無しになって九州に引っ越して行ってからも15年間待ち続ける。
そのホステスにライバル心を抱くホステス(江口ナオ)は、お金欲しさに別のクラブで働くことにするが、客との肉体関係を強要されたりして、
自尊心を傷つけられる。
初めてクラブに来た若い会社経営者(渡辺大)は、戸惑いながらも少しずつ銀座になじんでいく。
それらの話の中心にいるのが、銀座唯一の男性オーナー(松方弘樹)。
松方オーナーに「(自分の店に)戻ってこい」と言われた江口ナオが、辛さをこらえてグッと涙をこらえようとするが、
耐え切れずに泣き崩れるところはジーンと来てしまった。
ホステスには掟がある。
遅刻したら罰金、客との恋愛は厳禁、他のホステスのお客をとってはいけない、ホステスは個人事業主のようなもので、お客の金払いが直接自分の収入が影響するなど。
ホステスに人気のある客は、たくさん金を使う人ではなく、1,2時間ぐらい楽しく酒を飲んで、金払いのいい人らしい。
銀座のクラブに行ける日は来ないだろうが、とりあえず肝に銘じておくことにする。