正式には「境港妖怪検定」という。
調布まで受けに行った。
老若男女、小学生から60代ぐらいまで、200人近い受験生がいたのだった。男女の比率は半々。
境港市には失礼だが、こんな検定受けるのは変わり者ばかりだろうと思っていたのだが、
子供たちやその親さん、そしてOLと思われるうら若き女性もたくさんいたのだった。
俺の隣はたぶん女子高生で、鬼太郎の筆入れを持っていたから、根っからの妖怪好きなんだろう。
この検定のために、弱った頭に鞭打ちながら勉強した。
ノートに妖怪の特徴をまとめ、
参考書をそろえ(左上は子供の頃に買ったやつ)、
楽しみながら覚えようと、カルタや花札まで買った。
ひまなんだな、たぶん。
試験問題は持ち帰ることができなかったので公開できないが、記述式と選択式を取り混ぜた大変よくできた問題だった。
試験終了後、受験会場から1キロぐらい離れた調布市の商店街に行ったら、いろいろ妖怪がいた。
妖怪は人の心の闇から生まれたものである。不安なことを妖怪のせいにして、心のどこかで安心するということがある。
日本の妖怪はたくさんの種類があって、どれも憎めない存在だ。
これらを身近に感じながら生活することは楽しいことでもある。
ところでこの検定、何の役に立つんだろう?