朝、職場の駐車場に着いたら二人の生徒さんが近づいてきた。
「先生、あそこに傷ついた子供の鳥がいるんです。カラスに攻撃されています。なんとかなりませんか?」
私は中学生のときに小鳥を数十羽飼っていたから、子供の鳥の扱いはお手のものである。
行ってみるとこんな鳥だった。
子供の鳥って、これかい!
足から血が出ているが、近づくと懸命に走って逃げる。
追いかけても捕まえることができない。
トホホである。
二人の生徒さんは、「こりゃダメだ!」と思ったのだろう。
福島県の合同庁舎に
「傷ついた鳥がいるのですが、なんとかなりませんか?」
と電話連絡したのだった。
そしたら、30分後ぐらいに来てくれるということになった。
県の人から「それまでに、段ボールの箱でも被せておいてください。」と言われたようだ。
それなら私にできる!と思って段ボールを被せようとしたのだが、ちょっと目を離した隙に鳥はどこかに行ってしまった。
うろうろしていたら、近くのスーパー「シミズストア」の店員二人が、鳥を捕まえて私に近づいてきた。
そしてその方達は鳥にシミズストアの買い物かごをかぶせ、そこに「さわらないでください」と書いた紙を貼って、さっそうと店に入り仕事に戻った。
県の人が来て、鳥を近くの水族館「アクアマリンふくしま」に連れて行った。
めでたしめでたし!
結局、私はほとんど何の役にも立たなかったんだね
パンをあげようとしたら嘴で手を突かれて出血するし。
トホホの2乗である。