いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

君の膵臓を食べたい

2019年03月21日 | 

こわもておやじの荒井君が「『きみすい』はいい!浜辺美波ちゃんが可愛くて可愛くて」なんていうので、少しだけ興味を持った。

「猟奇的な標題だからなんだかなぁ」と言ったら、今度は優男の佐々木が「そこがポイントなんですよ!そのギャップが!!」ってやたらと薦める。

では映画の前に本を読んでみよう。

双葉社ジュニア文庫 君の膵臓をたべたい
住野よる
双葉社

 

読み始めたら甘い 展開も登場人物の性格もセリフも全てが甘い

引きこもり男子の夢物語だなこりゃ(ちなみに引きこもり女子の夢物語は有川浩の「植物図鑑」)。

 

主人公である「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。それは「僕」のクラスメイトである山内桜良 (やまうち さくら) が綴っていた、秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていた。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。(Wikipediaより)

 

後半は引きこもり男子が明るい性格の女子の影響により、少しずつ変わっていく。

終盤にはついに人を愛することを決意し、周りの人間と関わるようになる。

んー、なかなかいいんじぁね。

彼女の死は予想に反したものとなるが、それがまた彼を変えるきっかけになったんだろう。

中高生にはもちろんだろうが、いい年こいた私のようなおやじもときめくわ。

 

読売新聞の編集手帳を書いている竹内政明さんは、歩道に散り敷いた桜の花びらを踏んで通れないそうだ。

桜の花は満開になったと思ったらすぐに散ってしまう。夭折した命を見るようだという。

花びらには小さな切れ込みがあってそれがまた哀れを誘う。

「桜良」という名にはそんないたいたしさが漂う。

 

目からあふれた水分はこの時期、花粉症のせいにできるからいいな。花粉症だって認めてないけど。

今度は映画を観てみよう。

(ちなみに「植物図鑑」も私は大好きです。)

コメント
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