いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

高原列車は行く

2020年11月28日 | エッセイ

カラオケは好きではないし得意でもないが、数少ないレパートリーの一つが「高原列車は行く」。

誰が歌っているのか知らない曲を歌うきっかになったのが、長岡での学生時代だから今から40年ほど前。

研究室の仲間数人とスナックに行ってカラオケをしていた。

少し年上のKさんは得意の北島三郎を、私は当時流行っていた大滝詠一の歌なんぞを歌っていたと思う。

そんな中、学年では一つ下のN君が「歌います」と言って立ち上がり、直立不動で歌ったのが「高原列車は行く」。

随分昔の曲を、木訥とした雰囲気の若者が、ウケを狙った風でもなく一生懸命に歌っていた。

軽快で調子のいい曲。決して上手とは言えなかったものの、周りの客には大ウケ。

 

その時の印象があまりに強かったので、私は30歳過ぎに職場の飲み会で、その時のN君の様子を思い出しながら「高原列車は行く」を歌ってみたらやはり大ウケ。

それ以来、カラオケに行くと「高原列車は行く」を勝手に入れられて歌わされた。

 

この歌のモデルになったのが私の故郷の沼尻軽便鉄道と知ったのは、さらに数年後。

小学生の時、母とこの軽便に乗り、母の職場に一緒に行ったことがある。

おしっこをしたくなったら飛び降りて、その辺で済ませてから走って追いかけて乗っても間に合うと言われた軽便。

実は故郷の、それも何度か乗ったことがある乗り物の歌だと知ってますますこの歌が好きになった。

作曲は福島出身の古関裕而さん。

 

古関さんをモデルにした朝ドラ「エール」が終わった。

紀元前1万年から始まったこの物語は朝ドラ史上最古。

何日かタイトルバックがない日があったのも、最終日はコンサートというのも異例。

実質最終回の木曜日に登場した志村けんさんの笑顔は、涙なしではみられない。

ご多分にもれず来週からエールロスになるだろうな。

コメント
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