厚物咲

主な登場人物が二人なので、私の頭でも人物の関係は理解できる。

ケチで菊の栽培が上手な片野と、それに翻弄されつつ付き合う瀬谷、という二人の老人の物語。

人工的で大きく美しい菊よりも、可憐な野菊のようでありたいという最後の瀬谷の言葉が印象的。

私もかくありたいと思う。

Amazonでは中古の単行本が7100円で売られていた。こういうのが電子書籍で読めると嬉しい。