コロナウィルスによる1年延期、そして無観客。
新国立競技場の再設計、大会エンブレムのパクリ、森前組織委員会長の女性蔑視発言による辞任、そして開会式演出担当者のいじめや差別発言による辞任。
大きなことをやり遂げるにあたっていろいろな困難を伴うのは当たり前だが、組織委員会は大変だったと思う。
私はビールを飲みながら、オリンピック観戦するのが楽しみで、この17日間はこの上ない幸福であった。そして素晴らしい日々だった。
印象に残る場面をいくつか。
1番目はソフトボールの日本対メキシコ。メキシコチームは接戦で負けているにもかかわらず、終始元気で笑顔で大騒ぎ。微笑ましい光景だった。
なんなんだこの気持ちのゆとりは。
そしてこの方が可愛かった。
しかしユニフォームをゴミ箱に捨てるのはダメですね。
2番目は多くの方が思っただろう。スケートボード女子パークの岡本碧優。
最終走者のときに勝負に出た。メダル確保ではなく頂点を狙い転倒して終わった。
直後、泣き崩れる岡本を、競技を終えた他国の選手たちが駆け寄って抱きしめ、持ち上げた。
これは涙無くしては見られない。
3番目は久保建英の涙。
スペインに負けた準決勝の負けん気の強いコメントも良かったが、3位決定戦で敗れたときに見せた涙。
人目を憚らずに号泣した姿に心を揺さぶられた。
悔しくて子どものように泣きじゃくる久保に、メキシコ選手が寄り添っているのも良かった。
これはもらい泣きするわ。
レッドホットチリペッパーズのベーシスト、フリーが虜になったという女子バスケットボール町田瑠唯さんの神業。
走り高跳びでの金メダル争いをしていたカタールの選手とイタリアの選手。
カタールの選手が「金メダルを二つにしてもらえないか」と関係者にお願いし、実際に二人に金メダルが与えられた。
男子400mリレー、最初のバトンパスで散った日本。
男子800m準決勝でもつれて倒れたアメリカの選手とボツワナの選手。
どちらかが怒ってもおかしくない状況で、二人は助け合い、抱き合いながら一緒にゴールした。
これ以外にも多くの名場面があった。アスリートの皆さん、ありがとう。おかげで普段よりずっと美味しくて素敵なビールが飲めました。