「弁当は食べ物であると同時にコミュニケーションの道具である」という有名な言葉を吐いたのは、勝回収(誤字ではない、念のため)である。
最近読んだ本を2冊。
2冊とも弁当の本だが、弁当の本で涙が出るとはな
1冊目は最近話題のこれ。
今日も嫌がらせ弁当 | |
ttkk | |
三才ブックス |
発売1カ月で第6刷だから相当売れてるんだろう。
シングルマザーが、反抗期の高校生の娘のために作った3年間の軌跡。
娘の方は「普通の弁当がいい」と訴えているのだが、母はめげずにキャラ弁を作り続ける。
そしてキャラ弁もすごいが、海苔で作った文字がすごい。
娘が「送ってって」というと、翌日は『歩け』という文字を、娘が弁当箱を洗いものに出さないと、翌日は『洗い物出せヨ』という文字を入れたりする。
母は深夜1時まで仕事をして、5時に起きて作っていたらしい。
「嫌がらせ」というのは母のテレであって、本当は愛情をたっぷり弁当に詰めている。
歯切れのいいブログも楽しめる。
そしてもう1冊。
461個の弁当は、親父と息子の男の約束。 | |
渡辺俊美 | |
マガジンハウス |
こちらはシングルファザーと高校生の息子。
親父はミュージシャンである(猪苗代湖ズといいう福島県出身のメンバーのロックグループでベースをやっていた)。
忙しい日も、二日酔いの日も毎日、息子のために弁当を作る。
だんだん上手になってくる様子が分かる。
男の料理だけあって料理や道具や調味料に凝っている。
息子のダイエットや、恋のことを気にしたりする。
息子は親父を尊敬し、親父は息子に愛情を降り注ぐ。
全てが微笑ましい。
これ、明後日(15日)にドラマが放映されるらしい。
さて以前ブログに書いたが、1年前までは俺も高校生の息子に弁当を作っていたのだ。
また作ってやりたいと思うのだが、そういう日はもう来ないかな。
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