いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

弁当 その2

2015年03月13日 | エッセイ

「弁当は食べ物であると同時にコミュニケーションの道具である」という有名な言葉を吐いたのは、勝回収(誤字ではない、念のため)である。

最近読んだ本を2冊。

2冊とも弁当の本だが、弁当の本で涙が出るとはな

 

1冊目は最近話題のこれ。

今日も嫌がらせ弁当
ttkk
三才ブックス

発売1カ月で第6刷だから相当売れてるんだろう。

シングルマザーが、反抗期の高校生の娘のために作った3年間の軌跡。

娘の方は「普通の弁当がいい」と訴えているのだが、母はめげずにキャラ弁を作り続ける。

そしてキャラ弁もすごいが、海苔で作った文字がすごい。 

娘が「送ってって」というと、翌日は『歩け』という文字を、娘が弁当箱を洗いものに出さないと、翌日は『洗い物出せヨ』という文字を入れたりする。

母は深夜1時まで仕事をして、5時に起きて作っていたらしい。

「嫌がらせ」というのは母のテレであって、本当は愛情をたっぷり弁当に詰めている。

歯切れのいいブログも楽しめる。

 

そしてもう1冊。

461個の弁当は、親父と息子の男の約束。
渡辺俊美
マガジンハウス

こちらはシングルファザーと高校生の息子。

親父はミュージシャンである(猪苗代湖ズといいう福島県出身のメンバーのロックグループでベースをやっていた)。

忙しい日も、二日酔いの日も毎日、息子のために弁当を作る。

だんだん上手になってくる様子が分かる。

男の料理だけあって料理や道具や調味料に凝っている。

息子のダイエットや、恋のことを気にしたりする。

息子は親父を尊敬し、親父は息子に愛情を降り注ぐ。

全てが微笑ましい。

これ、明後日(15日)にドラマが放映されるらしい。

 

さて以前ブログに書いたが、1年前までは俺も高校生の息子に弁当を作っていたのだ。

また作ってやりたいと思うのだが、そういう日はもう来ないかな。

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