日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

フィンテックに会社経営を盗られるな!

2016-05-03 | 他人のフリ見て我が身を正す
特に中小企業、そして零細企業の方々に冷静になって頂きたいことがあります。
また金融機関の方々にも是非読んで頂きたいのです。

我田引水と疑われるようなことを書き綴りますが是非読んで頂き
そして冷静な判断をして頂きたいのです。

金融機関が推奨するフィンテックについてです。

今年に入って金融機関が会計ソフトを顧問先に勧めるケースが出て来ました。
金融機関自身の「背任」や「コンプライアンス上の問題」があるにも拘らずです。
また、簡単に日常処理から決算処理まで「素人でもできる」と謳う
超高度な会計処理知識を持たなければ対応できない会計ソフトを導入したが最後
経理事務に大混乱を来たしてしまいます。

私が知る限り
地元北國銀行をはじめ13の地域金融機関が提携したFreee社と
静岡銀行をはじめ9行の地域金融機関が提携したMf社が
積極的にシェア争いをしているように感じています。

金融機関の方々にお聞きしたいことがあります。
① 遡及訂正可能な会計ソフトで「会計処理の正確性」を誰が担保するのですか?
② 金融機関が顧客に対し「金融機関が逐次とり行先企業の会計伝票まで見ることが出来るシステム」は、コンプライアンスに抵触しないのですか?
③ 給与計算などにマイナンバーが使われている可能性が有りますが、閲覧権限のない金融機関が「覗き見」することになりはしませんか?
④ 税務会計に見識を持たない企業経営者や担当者がすべて正しく会計処理や税務判断できるとお考えですか?
⑤ 「金融機関が勧める会計システムを導入すればお金が借りられる」と大きな期待感を寄せて導入する企業に対し「借入保証」していないことの認知はどうやって認知させるのですか?

私には時期尚早のように見えるベンチャー企業による脆弱な会計ソフトを推進すること自体
金融機関自身がその提携自身を再検討する必要があると思いますし
また、税理士や税理士会、各ベンダーなども
その危険性をもっともっと説くべきだと思います。

危険な選択と思われる
「一部金融機関によるフィンテックという言葉に踊らされた脆弱会計ソフトの推進」
是非一考頂きたいものです。

私は私の関与先様への脆弱な会計ソフトの推進には
現段階の危険性が有る限り、絶対に反対して参ります。
これが顧問先企業のためであり、
地域金融機関、そしてその行員を守るための最大限の支援だと思うからです。
コメント
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