昨日の小4オンライン国語クラスでは、長文読解で取り上げられていたこちらの本をご紹介しました。後ほど詳しく書きますが、お子様よりも保護者の方にご紹介したと言った方がいいかもしれません。
この本は、字も大きく挿絵もあり完全に児童書なのですが、内容は子どもに読ませるには重すぎるような気がしました。むしろ、子どもに読ませて大丈夫なのだろうかと、私は心配になりました。
ささいなことから4歳下の弟をなぐってしまった小学6年生の万里生。
そして、その行動は父親と同じ行動だということに気づきます。
この本には、父親の子どもへの暴力、両親の離婚、経済的な苦労、親の再婚など、子どもを取り巻く過酷な環境が描かれています。そして、親が決めた環境の中でしか生きられない子どもの立場が、苦しいほど分かります。
親からの暴力は、子どもにとって大きな傷となると思います。
今、この本に描かれているような立場にいる子どもがこれを読んだら、傷口のかさぶたを無理やりはがされるような気持ちになるのではないでしょうか。それとも逆に、こんな思いをしているのは自分だけではないと、励まされるのでしょうか…。
子どもに薦めるなら、まずは大人が読んで内容を確認していただきたいと思います。
ただ、大人には是非読んでいただきたい作品です。
特に、保護者や教師の皆様は、ぜひ読むべきだと思います。
大人の言葉や行動が子どもにどのような影響を与えるのか、また、円満な家庭で育っている子どもばかりではないことを知るべきです。
万里生と弟の将来が、明るいものであることを願わずにはいられません。
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