読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『蜘蛛の糸』(小2に読んだ本)

2017年10月04日 | 童話・昔話・名作
先日、小2国語クラスで、ひょんなことから天国と地獄の話になりました。
「蜘蛛の糸があれば、地獄から出られるんだよね」とお子さん。
そこから、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の話になり、「今度の読み聞かせで読もうね」ということに。

というわけで、9月第4週の小2国語クラスでは、こちらの本を読みました。
蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)
芥川龍之介・作 遠山繁年・絵
偕成社

こちらは、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の絵本です。
読みやすくするため、旧仮名遣いは新仮名遣いに改められ、一部の漢字はひらがなに直されていますが、そのほかは原文のままです。

文章だけだと難しく感じられるであろう『蜘蛛の糸』ですが、絵が大きく迫力があり、1ページの文章は少なめなので、小学校低学年のお子さんでも飽きずに読むことができました。

極楽の絵と地獄の絵の対比が強烈です。
光あふれる極楽に対し、暗闇の地獄…。

読み終わった後、「犍陀多はどうすればよかったのか」ということについて、お子さんは色々と考えていました。
力のある文学作品は、子どもを哲学者にするんですね!
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