今年の2月末の大寒波で佐世保市では水道管が凍結破損し、大量の水が漏水するという
事態が発生しました。それを受けて、朝長則男佐世保市長が記者会見で、「水道管の凍結破
損による漏水対策のために石木ダムが必要」と受け取られる発言をしたことについて、私は市
のHP(市長への手紙)に、「大量の漏水があってもほとんど貯水率に影響はなかった。なぜ、、
ダム(新たな水源)が必要ということになるのか」と質問したところ、市長から回答が届きまし
た。しかし、その内容が納得できなかったのでさらに質問を続け、そのやり取りが現在まで続
いています。
その内容を紹介します。
<平成28年3月7日佐世保市長の回答>
このたびは「市長への手紙」にご意見をいただき、ありがとうございます。
今回いただきました「水道管の凍結破損による漏水対策として石木ダムが必要か」とのご
質問につきまして、以下のとおり回答いたします。
渕様がおっしゃるとおり、私も今回の寒波の災害と石木ダム建設事業は直結するものでは
ない考えております。
どのような報道がなされたのかは承知いたしておりませんが、私が申し上げたのは「断水」
という一事を捉えての発言であります。
今回の寒波で地域によっては一週間の断水を余儀なくされ、その間、電話回線がパンクす
るほどの問い合わせが殺到し、市民の皆様にも大変不便な思いをお掛けいたしました。
このような状況を目の当たりにし、改めて「断水」が市民生活に与える影響の大きさと、災害
によるリスクが常に潜んでいることを実感したところです。
原因が寒波であれ渇水であれ、水道インフラとして十分な備えがなければ、市民生活に大
きな影響を与えることになることを痛感し、そういった意味での「渇水への備え」として石木ダ
ムの必要性を再認識したということを申し述べた次第であります。
平成28年3月7日
佐世保市長 朝長 則男
<平成28年3月14日・私の再質問>
佐世保市長 朝長 則男 様
お忙しい中で私の拙い質問にご回答いただきありがとうございました。
ご回答の趣旨は理解しましたが、水道管の破損による「断水」と渇水による「断水」という
原因もそれに対する対応策もまったく性質の異なる事象をとらえて「渇水への備え」として
石木ダムの必要性を再認識したと」と結びつけることに強く違和感を感じます。再認識すべ
きは「老朽水道管の更新を急ぐこと」ではないでしょうか。リスクの大きさから言えば、水道
管破損による「断水」のリスク方が渇水による「断水」のリスクより遥かに大きいのは明らか
です。
平成7年の大渇水当時は佐世保市の水道の最大配水量は10万㌧/日を超えていました
が、今は8万㌧/日を越えることはなく(水道管凍結破損時の大量漏水時を除く)、2万トン/日
以上も減っています。一日平均配水量も1万トン/日以上減少し、年間になんと約2ヶ月分の
水が使われなくなってきています。平成27年は安定水源としている7万7千㌧/日をわずか
に超えた日がたった1日しかありませんでした。断水の心配をするなら、今平成7年のような
渇水に見舞われたらどうなるかシュミレーションぐらいすべきだと思いますが佐世保市水道
局はそれをしようとしません。なぜでしょう。
そもそも石木ダムの必要性は「渇水への備え」などではなく、「佐世保市の安定水源は77、
000㌧/日しかなく、今後予測される水需要の増大にたいして水源が足りないため」と強調さ
れていました。しかし、佐世保市水需要予測は平成19年予測も、平成24年予測も実績値と
大きく乖離し、右肩上がりの予測に反して実績値は確実な右肩下がりです。19年予測にひ
き続き24年予測もまた「破綻」しました。ダムの貯水率も「慢性的な水不足」という市の言い
分とは裏腹に年平均貯水率が90%を超える状態が8年以上続いています。このような状況
の中でいくら声高に「渇水の備えとして石木ダムが必要」と言ったところで説得力はありませ
ん。
それにたいして佐世保市の老朽水道管の問題は深刻です。県内の平均が10%なのに対
して佐世保市の老朽管率は19.2%(287㌔)と報じられています。年次計画を立てて計画
的に更新するとしていますが、よその自治体の2倍のスピードで進めないと追いつきません。
しかも1㌔の水道管を更新するのに約5000万円の費用がかかると言われています。厳しい
財政の中、市民への負担が大きくのしかかってきます。昨年の4月には、約2500世帯が一
時断水するという老朽水道管の破裂事故が起こりましたがこのようなことが明日起こらないと
もかぎりません。緊急度や重要度からすれば、老朽水道管対策の方がはるかに重要なことは
誰の目にも明らかです。
ダムの必要性は、客観的なデータを積み重ねていけば自ずと結論が出る問題で、必要だと
思う思わないの問題ではありません。私は数年前から様々なデータを調べていますが、現状
ではどう考えても「石木ダム建設は不要」という結論しかでてきません。地権者が反対するの
は当然です。しかも石木ダムが「必要不可欠」として、強制収容までして建設を推し進めようと
しているにもかかわらず、必要性の説明についてまったく熱意がないことに驚きと怒りを禁じ
得ません。
行政には説明責任があります。
この場を借りて、石木ダム建設が「必要不可欠」とする立場なら当然回答することが容易であ
ろうと思われる以下の2点について質問しますので。ご回答をお願いします。
1、平成19年の再評価の際の水需要予測が実績値と大きき乖離していることを議会で問わ
れ、当時の水道局長だった川久保氏はその理由として
①リーマンショックによる経済的な負の影響
②予測直後の渇水の影響
を上げていました。24年の再評価時の予測もすでに破綻し、予測値と実績値との乖離は
大きくなるばかりです。今回はどのような理由で予測値と実績値の間で大きな乖離が生じ
たのでしょうか。
2、平成19年(*24年の誤りです)の再評価の際の水需要予測では、佐世保市民は「節水
どころでは無く,我慢をしており一般的な受忍限界を超えているため,増加傾向になって
いる」としていますが、「我慢をしており一般的な受忍の限界を超えている」という状態
について具体的な根拠をお示し下さい。
以上よろしくお願いします。
<平成28年4月7日・朝永市長の再回答>
再度質問をいただきましたので、次のとおり回答いたします。
まず、水需要予測と実績の乖離について回答いたします。
まずもって水需要予測の数値は、水道施設を整備する際の施設の器の大きさを決めること
を目的としており、渇水の時にでも需要のピークに対応できる器を設けることが前提となり
ます。
一方で、実績値は、その時々の気象条件等の下で、器から使われた水の量でありますので、
渇水時を想定した器の大きさの数値と同列に並べて評価できるものではございません。
こうした前提においても有収水量では予測値とその後の実績値については、目立った差異
は生じていないと認識しております。
なお、平成19年再評価における有収水量の予測値と実績値が乖離した原因は、リーマン
ショックによる経済的な負の影響や予測直後の渇水の影響であり、予測後の一時的な社会
的要因によるものと分析いたしております。
次に「我慢をしており一般的な受忍の限界を超えている」という状態についての具体的な根拠
について回答します。
まずもって平成19年の再評価において、「受忍の限界を超えている」というような説明を行った
ことはありません。
平成24年の再評価において、「節水どころでは無く、我慢をしており一般的な受忍限界を超え
ているため、増加傾向になっているものと思われる」と説明しております。
これは人口規模が類似する全国の都市の原単位の平均値が253ℓに対して本市が189ℓ
と非常に少ない状態にある事実を上記のような表現にて説明を行ったものです。
ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
平成28年4月7日
佐世保市長 朝長 則男
<平成28年4月15日・私の再質問>
佐世保市長 朝永則男様
お忙しい中にご回答ありがとうございました。
回答の文章を読みながら、ますます石木ダム建設はまったく必要ないという思いを強くしました。
「まずもって水需要予測の数値は、水道施設を整備する際の施設の器の大きさを決めることを
目的としており、渇水の時にでも需要のピークに対応できる器を設けることが前提となります。」
ということですが、「需要のピークに対応できる器を設けることが前提」だからこそ、1日平均給
水量や有収水量ではなく、「一日最大給水量」を重視にするのではないでしょうか。たとえば有
収水量が五万㌧でも1日最大給水量が10万㌧になるという現実があれば10万トンの給水量に
対応できる器を用意しなければなりません。石木ダム建設は、水需要が増大するという予測に
対して現在の器では足りないから、もう一つ大きな器を用意するという計画です。
しかし問題は、「(現存の)器から使われた水の量」(実績値)が、予測値を大きく下回って
いるということです。19年度の再評価の際の水需要予測(一日最大給水量予測)は見事に破綻
し、結果的に「今ある器で水は十分足りており、大きな器(石木ダム)をもう一つ用意する必要はな
かった」という状況に至りました。
平成23年9月佐世保市議会一般質問で山下千秋市議が、平成19年の水需要予測について、
「予測された11万7、300㌧というのが妥当なものであったか」と質問したのに対して当時の水道
局長・川久保昭氏は、「平成19年度に行いました本市の水需要予測とその後の実績が乖離して
いるという御指摘ですが、確かに議員御指摘のとおり、予測値と実績値との間には乖離が生
いるということは事実でございまして、現在もその傾向にあります。」(議事録より)と述べています。
11万7、300㌧というのは「一日最大給水量」の予測値ですから両者は「有収水量の予測」ではな
く 「一日最大給水量の予測の是非」について議論しているのは明らかです。側でそれを聞いてい
た市長が、今回の私への回答の中で唐突に「有収水量の予測値」なるものを持ち出した意味がよ
くわかりません。有収率が上がれば有収水量は増えますが、その分、給水量が少なくてすみ、水
源に余裕が生まれてくることになります。だから市民から「石木ダムより老朽水道管の更新を」と
いう声が上がっているのです。
さらに川久保氏は、一日最大給水量の予測と実績値の大きな乖離の原因を市長の回答にもあるように「リーマンショックによる経済的な負の影響や予測直後の渇水の影響であり、予測後の一時的な社会的要因によるものと分析」して、「今後、一定水準に回復していく」と答弁しましたが、その後の推移は回復どころか水需要はさらに右肩下がりで推移しているというのが現実です。新年度になっても佐世保市水道局が発信している毎日の水道配水量はほとんど6万トン台で推移し、増えるきざしはまったくありません。有収水量はその約85%です。安定水源としている77,000㌧/日をはるかに下回っており、新たに40,000㌧/日を供給する水源を造る必要性はどこにもありません。
平成24の再評価の際の水需要予測(一日最大給水量)は、平成19年予測と同じような推移で予測値と実績値の乖離は年々大きくなっており、事実上破綻しています。これらを総合して考えると水需要の減少は「一時的なもの」ではなく「構造的なもの」と考えるのが合理的ではないでしょうか。そして、「水道施設を整備する際の施設の器の大きさを決めることを目的」とする大切な水需要予測に於いて、なぜこのように再評価のたびに実績値と正反対の予測を繰り返すのか理解に苦しみます。
次に、平成24年の再評価に於いて「一般的な受忍の限度をこえている」という表現をした根拠は、生活用水原単位が189㍑/人・日で「類似する他の都市と比べて非常に少ないため」としていますが、平成11年度に188㍑/人・日だったものが15年後の平成26年度も188㍑/人・日です。年によって微増減はあるものの安定した数値で推移しています。佐世保市民は一人あたり190㍑前後の水道使用量で毎日を無理なく、安定した生活を送ることができているのです。「類似する他の都市と比べて非常に少ない」ことをもって「佐世保市民は我慢しており、一般的な受忍の限度をこえている」という表現の根拠にはとてもなりません。逆に、佐世保市民は水道水の効率的な使い方をしているということの証明であり、他の都市が見習うべきことではないでしょうか。「一般的な受忍の限度をこえている」と判断するためには、そのような声が広範に存在するという客観的根拠を示さなくてはなりません。佐世保市はそのための意向調査、意識調査を実施したのでしょうか。
以上を踏まえ、再度以下の質問をさせていただきます。
1,平成19年の再評価の際の水需要予測(一日最大給水量)が実績値と大きき乖離していることを議会で問われ、当時の水道局長だった川久保氏は乖離を認めた上で、その理由として①リーマンショックによる経済的な負の影響 ②予測直後の渇水の影響、を上げていました。24年の再評価時の予測(一日最大配水量)もすでに破綻し、予測値と実績値との乖離は大きくなるばかりです。この間、リーマンショックのような事態も渇水もありませんでしたが今回はどのような理由で予測値(一日最大給水量)と実績値の間で大きな乖離が生じたのでしょうか。
2,平成24年の再評価の際の水需要予測では、佐世保市民は「節水どころでは無く,我慢をしており一般的な受忍限界を超えているため,増加傾向になっている」としていますが、「我慢をしており一般的な受忍の限界を超えている」と判断する上で、佐世保市民への意識調査、意向調査はどのように行ったのでしょうか。また「我慢をしており一般的な受忍の限界を超えている」という状況が、ダムの年間貯水量が90%以上の状態が10年近く続き、料金さえ払えばふんだんに水が使える状況のもとで客観的事実として現在存在しているのでしょうか。
以上、ご回答をよろしくお願いします。
<平成28年5月11日・佐世保市水道局の回答>
再度質問をいただきましたので、次のとおり回答いたします。
なお、今回のお尋ねは、水需要予測の詳細にかかることであるため、担当しております水源対策・企画課から回答させていただきます。
今回いただきました「24年の再評価の水需要の予測と実績値とのかい離について」のご質問につきまして、以下のとおり回答いたします。
まず、水需要予測の一日最大配水量の値は、水道の施設規模を決めるために求めるものであり、渇水や災害等のリスクも考慮して設定する数値となります。
一方、実績上の一日最大配水量は年間に実際に記録された実績の最大値を示したものとなります。同じ一日最大配水量であっても、意味合いが異なり、同列に並べて比較できるものではありません。
次に「市民への意識調査、意向調査について」のご質問ですが、「一般的な受忍限度を超えているため、増加傾向になっているものと思われる」と本市が他の都市の生活用原単位との状況を過去の実績の動きから分析した結果をもって判断したものであり、意識調査などを行ってそのような判断をしているものではありません。
本市が他の都市より低い値を示している生活用原単位の詳細分析を行った結果、過去に渇水を経験しているため、市民は非常に高い節水意識があるものと本市が判断したものです。
平成28年5月11日
佐世保市水道局 経営管理部 水源対策・企画課長
<平成28年5月26日・私の再々質問>
佐世保市、佐世保市水道局 御中
市長に代わり、ご回答ありがとうございます。
しかし残念ながら石木ダム建設は必要ないという確信がますます深まりました。そればかりか佐世保市水道局自身が本当に石木ダムは必要だと考えているのだろうか、という疑問さえわき上がってきました。
24年の再評価の水需要の予測と実績値とのかい離について、回答では、「まず、水需要予測の一日最大配水量の値は、水道の施設規模を決めるために求めるものであり、渇水や災害等のリスクも考慮して設定する数値となります。」としていますが、だからこそ必要のない施設まで造らなくてすむように正確な予測が求められるのです。石木ダム事業では、佐世保市の水需要予測を根拠に、ダムは必要とされ、地権者の人権が脅かされ、土地・家屋まで強制収容されようとしているのですからいい加減な予測では済まされません。
長崎市は、今後水需要が減少していくという予測のもとに2013年に本名川ダム計画の利水参加から撤退しました。賢明な判断でした。しかし、佐世保市水道局の水需要予測は、毎回、実績値との乖離が大きく、「でたらめ」「ウソ八百」と言っても過言ではないほどのとんでもない予測の繰り返しです。これでは「水道の施設規模を決めるために求める」まともな予測にはなっていません。誤った判断をしてしまうこと確実です。いっそのこと佐世保市内の小学生の夏休み自由研究にでも委ねてみてはいかがでしょう。その方がまともな水需要予測ができそうな気がします。
次に、「一方、実績上の一日最大配水量は年間に実際に記録された実績の最大値を示したものとなります。同じ一日最大配水量であっても、意味合いが異なり、同列に並べて比較できるものではありません。」としていますが、予測値がデータの恣意的運用でどのようにも操作できるのに対して実績値は、いわば「論より証拠」、「動かすことのできない真実」なのでその重さには天と地ほどの違いがあります。実績値によって予測の精度、妥当性が検証され、予測を行ったものの責任さえ問われことにもなるのです。その意味では「意味合いが異なり、同列に並べて比較できるものではありません」というのはあたりまえです。科学者グループから「無理に無理を重ねた最悪の水需要予測」と酷評されるようなずさんな水需要予測を繰り返しておきながらよく反省もせず、責任も問われないものだと唖然とします。世が世なら、担当者は切腹もしくは打ち首、北朝鮮なら銃殺刑かも知れません。
水道局の回答は一般的なことを述べただけで全く回答になっていません。行政が質問に答えるとは、質問の中身をよく理解し、質問に添った回答をすることです。私は下記(質問1)のように質問しているのです。川久保氏が答えたようにきちんと答えて下さい。それとも「もともと石木ダムを必要とするための過大予測であり、時の経過によって当然のごとく実績値との乖離が生じただけ」なのでしょうか。
(質問1)
平成19年の再評価の際の水需要予測(一日最大給水量)が実績値と大きき乖離していることを議会で問われ、当時の水道局長だった川久保氏は乖離を認めた上で、その理由として①リーマンショックによる経済的な負の影響 ②予測直後の渇水の影響、を上げていました。24年の再評価時の予測(一日最大配水量)もすでに破綻し、予測値と実績値との乖離は大きくなるばかりです。この間、リーマンショックのような事態も渇水もありませんでしたが今回はどのような理由で予測値(一日最大給水量)と実績値の間で大きな乖離が生じたのでしょうか。
次に「市民への意識調査、意向調査について」のご質問への回答は次のようなものでした。「都市の生活用原単位との状況を過去の実績の動きから分析した結果をもって判断したものであり、意識調査などを行ってそのような判断をしているものではありません。」これは、市民への具体的な「意識調査、意向調査」もせずに「一般的な受忍限度を超えている」という主観的な判断をしたということであり、客観的合理性を欠いています。
最近10年間の生活用原単位の推移を見てみましょう。
平成17年 193㍑/人・日
18年 193㍑/人・日
19年 191㍑/人・日
20年 188㍑/人・日
21年 189㍑/人・日
22年 190㍑/人・日
23年 189㍑/人・日
24年 190㍑/人・日
25年 191㍑/人・日
26年 188㍑/人・日
この数値をどうみても「一定」もしくは「安定」であり、増加傾向にあるという水道局の言い分は間違っています。数学が少しでも分かる人ならこれを「増加傾向」という人はいないでしょう。190㍑㍑/人・日前後が佐世保市民が無理なく、安定して使用する水道使用量なのです。水道を出しっぱなしにしても大丈夫なほど水が豊富でも、水道使用量は増えません。なぜなら生活をしていくのに必要な水が確保できれば無理してそれ以上の水を使う必要はありません。しかも水道料金はタダではないのです。石木ダムができれば佐世保市の水道料金は確実に上がります。そうすれば佐世保市民はさらに節水に努め、生活用原単位は減少していくでしょう。素直に考えればわかることです。なぜ佐世保市水道局はこのようなことに考えが及ばないのでしょうか。不思議でなりません。
最後に一つだけ質問させていただきます。
(質問2)
世保市の平成24年の再評価の際の水需要予測は、19年の再評価の際の水需要予測と同様すでに「破綻」し、佐世保市水道局がホームページで毎日発信している一日配水量の推移を見ても分かるように予測値と実績値の乖離は大きくなるばかりです。水需要が実績値のような値で推移するならば石木ダムを造り、新たな水源を求める必要は全くありません。「平成24年予測」が「破綻」して、使い物にならなくなってしまった今、将来の予測は未定です。石木ダムがそれでも必要というなら、新たな水需要予測を検討し、根拠を示して、「今後佐世保市の水需要は右肩上がりで増えていく」という予測を再度設定する必要がありますがその予定はないのですか。
以上、ご回答をよろしくお願いします。
なお回答につきましては、「石木ダム建設の必要性をわかってもらいたい」という熱意に満ちあふれた「客観的・合理的」で、誰もが納得できるようなご回答を希望します。
*6月23日現在、佐世保市水道局からの回答はありません。
回答があり次第、ここで紹介します。こうご期待。