日本弁護士連合会が12月25日、長崎県に対して「石木ダム事業の中止を求める意見書」
を提出しました。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2013/131219_4.html
意見書の要旨は以下です。
「長崎県が計画中の石木ダム事業は、治水・利水の必要性に乏しく、環境影響について適切な配
慮がなされていない上、住民との覚書による合意に反するもので、そのまま事業を継続することは
容認できないものであるから、中止すべきである」
意見書の全文はこちら
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2013/opinion_131219_4.pdf
日弁連の調査チームが長崎県、佐世保市、建設予定地の地権者などからヒアリングしてまとめた
ものですがやはり弁護士さん達の分析能力はすごいですね~。
この件に関しては「石木川まもり隊」がブログで発信しています。
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/7c19a7f6bbb07f8593e13542b106f9cb
12月27日には反対地権者や弁護団など約50人が知事に公開質問状を提出しました。
その時の動画が、建設予定地の川原(こうばる)からダム建設反対のメッセージを発信しつづけて
いるほーちゃんのブログにアップされています。
http://hozumix.blog32.fc2.com/blog-entry-262.html
公開質問状提出のマスコミ報道をまとめたものはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/8d1449a962f6812d9a6e59320011d796
10人の辣腕弁護士さん達が中心になって作った質問状の内容はすごいです。
佐世保市に利水のためのダムが必要でないことは弁護士さんならずとも少し調べればわかりま
す。本来必要でないものを必要だと言うにはそれなりのウソ、ごまかし、トリックを使わなければな
りません。しかしその道のプロはそれを見逃しません。
白を黒だと言う立場より、白を白だと言う方がはるかに有利だと思います。
長崎県がどういう対応をするのか、そもそもまともな回答ができるのか、興味津々です。
余談ですが私が2ヶ月前に佐世保市と佐世保市水道局に送った質問状はいまだに回答がありま
せん。1回目は「回答が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。」という前置きで、1ヶ月後に回答が来たのですが・・・。回答不能ということでしょうか。
数字を上げて、「誤りではないですか?」と指摘されているのに何も答えないというのはその誤りを認めたということなのでは?
これも余談ですが、佐世保市の朝永市長さんのフェイスブックは公開されていて、誰もが「いい
ね!」やコメントできるようになっています。
先日、「副知事と共に地権者と話をすべく1時間待ったが地権者は来なかった」趣旨の記事をフェ
イスブックにアップしていたので私は以下のコメントをしました。
石木ダム建設予定地の川棚町・川原(こうばる)地区に住む13戸、60人の方々は「命をかけて石木ダムに反対し、ふるさとを守る」と言っています。
ダム建設を前提とし、事業認定というナイフをかざしての話し合いに応じるはずがありません。それがわかっていて「1時間待っていて来なかった」というのはパフォーマンスだと思います。
私は数年前から石木ダム問題に興味を持ち、反対・推進双方の主張を調べ、川原に何回も足を運び、住民の方々とも話をしてきましたが、知れば知るほど石木ダム建設は間違っていると考えざるを得ません。
一番疑問に感じるのは佐世保市の水需要予測です。5年ごとの見直し事に実績とかけ離れた過大予測。今回の見直しでもまた右肩上がりの予測をたてています。長崎市でさえ将来の水需要は見込めないとしてダム事業から撤退しているのになぜ佐世保市だけ右肩上がりなのですか。水道局が発表している1日の佐世保市の水使用量の推移を毎日チェックしているととてもダムが必要だとは思えません。必要のない事業に204億円(一戸あたり17万円)の市民の負担はきついと思います。しかも佐世保市の人口は近い将来、今の25万人から19万人に減少すると予想されているのです。
地権者が「絶対反対」の強固な意志を示している以上、ダム建設を実行するには「強制収容」しかないのが厳しい現実です。強制収容と言えば法律用語で少しは聞こえはいいですが実際は「強奪」です。必死で抵抗する女性、子供を含む反対地権者を機動隊が力尽くで排除し、重機で家を破壊し、ブルドーザーで田畑をつぶし・・、イメージしただけでも恐ろしくなります。流血の事態にでもなれば石木ダムは「血塗られたダム」になります。そこまでして造ったダムの水を佐世保市民は笑顔で飲めるのでしょうか。
私はSASEBO時旅のファンで昨年は針尾無線塔ツアーに参加し、たまたま参加されていた市長さんともお話しする機会があり、その気さくな人柄に好感を持ちました。さる11月のお橋観音ツアーにも楽しく参加させてもらいました。佐世保市にはいろいろな形で佐世保の魅力を発信し、地域興しに結びつけようと努力されている方がたくさんおられます。石木ダム建設の強引な推進はそういう方々の努力に水を差すのではないかと危惧しています。
とにかく「強制収容」だけはさけなければなりません。
長々とすみませんでした。
削除されないように気を遣いながらコメントしましたが内容はかなり厳しいものになっています。
なんとか削除は免れましたが当然ながら市長の「いいね!」はもらえませんでした(笑)。
でも他の方から4つほど「いいね!」をもらいました。