今朝からキウイフルーツの交配を始めました。
キウイは雄花の木と雌花の木は別々で、雄花は雌花より一週間ほど早く咲きます。
その雄花から花粉をとって雌花と交配するのですが、花粉をとる作業もなかなか大変です。
今回はその作業は手抜きして省略します。
花粉を石松子という赤い粉で薄め、一つ一つの雌花に交配していきます。
交配が済んだものはめしべが赤くなるので、区別が出来ます。
今年は気温の低い日が続いたせいか、開花が一週間以上遅れています。
交配時期に雨が多いと花が腐れる病気が入るのですが、今のところきれいな花が咲いています。
あと一週間ほど天気の良い日が続いてくれるといいのですが・・・。
そして一ヶ月後には・・・
こんな実がなっているはずです。交配がうまくいっていたなら・・・。（一昨年の写真）
明日も早く起きて交配作業です。
私は花の写真を撮るのが好きです。
といっても写真の腕前は素人ですが・・・。
日記とは別に、私の周囲に咲く四季折々の花の写真を紹介していきたいと思います。
牛舎のすぐ上の県道の脇に咲いています。
友人は金桂菊だと言っていましたが・・・。
下は一昨年の同じ頃、同じ場所でとったものです。
口蹄疫問題で憂鬱な気分を少し和らげてくれます。
宮崎県立高鍋農業高校でも口蹄疫の疑似患畜の牛が見つかったそうです。
ここでは牛５３頭、豚２８１頭が生徒達の手によって飼育されていました。
全部殺処分されるのでしょう・・・。
罪もない牛や豚もかわいそうですが、毎日丹精込めて世話をしていた生徒達
の悲しみ、無念さを思うと・・・・。
口蹄疫のために、将来の畜産農家の後継者としての夢を絶たれた、という生徒
がいなければいいのですが・・・。
うちの牛舎の周りにも口蹄疫の侵入を防ぐために配布された消石灰を振り、
長靴などを消毒する消毒槽を設置しています。
しかし、ウイルスは空気感染すると言うし、蝿や小動物も運んでくると言うし・・・・
いったいどれだけの効果があるもんだろうか・・・。
見えない敵との戦いはまだまだ続きそうです。
今朝、牛舎で給餌をしていると近くの県立の研修・宿初施設で合宿している中学生達がランニングしながら通りがかり、その一人が「口蹄疫にかからんようにしてくださ～い！！」と言って声をかけてくれました。
ありがとう。心配してくれて・・・。
私のことより、宮崎県の畜産農家のことを思うと、いたたまれなくなります。
止まらない感染の拡大を阻止するため、元気な牛に対しても予防的措置として殺処分、
ワクチンの接種（いずれ殺処分）などををしなければならない地域が出てきました。
東国原知事が涙ながらに協力を訴えていましたが・・・。
口蹄疫に感染した牛が出たのならあきらめもつくでしょうが、感染していない農場の牛
まで処分するとなると、たとえこれ以上の感染の拡大防止のためとはいえ簡単には割
り切れないでしょう。
今まで寝食を忘れたようにして消毒作業を重ね、自分の牛を守って来た農家もいるわけ
ですから・・・。
毎朝農水省の口蹄疫情報のＨＰのアクセスするのですが、毎日新たな発症例が報告され
ていて、ため息をついてばかりです。明日こそは発症０の日に・・・。
うちの牧場で生活できて良かったな・・・。
今のところは・・・。
一日も早く、「口蹄疫やっと終息へ」のタイトルで記事を書きたいものです。
