長崎県は反対地権者の意志を無視して石木ダム建設予定地の強制収容(=強奪)に
向けての準備を着々と進めています。
昨日は、用地の収用裁決に必要な測量調査のため地権者の用地に入ろうとしましたが
反対地権者や支援者に阻止されました。
私も朝の仕事を終えてから「いざ、こうばるへ!」と急ぎましたが、着いたときにはもう
地上げ屋(県の職員)らは追い返された後でした。
一言ぐらい吠えたかったのですが、残念!!
このときの一部始終は下の動画で見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=q3uQLOB_6O4
また、「石木川まもり隊」のブログが詳しく解説しています。
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/48b4a9d498c5b688373e560d4300c3e9
反対地権者と弁護団、支援団体はダムの必要性についての疑問を「公開質問状」で投げ
かけています。その内容のほとんどが事実関係の確認なのですが、佐世保市水道局や
長崎県が渋々応じた数回の話し合いの中で合理的な回答ができず、ますます石木ダム
建設の必要性のなさが明らかになってきています。
たとえば佐世保市の水不足の現状について「受任の限界をこえている」らしいのですが、
そう判断した根拠となる資料を示せと問われて、佐世保市水道局はそれを示すことがで
きませんでした。あたりまえです。佐世保市の貯水率はこの5年間年平均93%、お金さえ
出せば水道は豊富に使うことができ、水が足りなくて困っている佐世保市民など一人もい
ないからです。「受任の限界をこえている」なんて大げさにもほどがありますよね~。佐世
保市民はお風呂に週1ぐらいでしか入れないんでしょうか・・・。
平成6年の大渇水の時のことを持ち出して「あのときはたいへんだった・・」とよく言うので
すが、その当時と比べ一日配水量も約1万トン(一年で約365万トン、約50日分)減って
いますす。下の原ダムもかさ上げされ漏水も改善されている。「平成6年のような渇水が
あってもそれほどたいしたことにはならないのではないか?シュミレーションはしていない
のか?」と問われても「していない。やろうとしたが資料がなくてできなかった・・・」と力の
ない答え。
上記はほんの一部です。
マスコミが言うような「平行線」ではなく反対地権者側が具体的な数値を示して根拠を正
しているのに対して、県や佐世保市はほとんど有効な説得力のある回答ができていない、
というのが今の現状だと思います。
県が「話し合いを今後も続ける」というのはポーズでしかありません。話し合いをすればする
ほど石木ダムの必要性のなさが明らかになっていくからです。本音はもう話し合いなんかした
くない、しかし表向きはそう言わざるを得ない、というところでしょう。
「話し合いはしたくない、しかしダムは造りたい」では地権者が納得するはずがありません。
ダムの必要性について合理的な説明ができないということは客観的にはダムは必要ない
ということを認めているようなものです。
はっきり言います。石木ダム建設事業はインチキです。
石木ダムは利水上にも治水上も全く必要のないダムです。今や行政のメンツだけでごり押し
している事業です。こんな事業を地権者の同意を得ないまま強制収容(=強奪)までして強行
するのは狂気の沙汰です。
というわけで私は、友人、知人、FB友達の住むこうばるの危機を救うべく、集団的自衛権
(?)を行使してこれからも石木ダム建設反対の声を上げ続けます。
抗議活動には間に合いませんでしたが新しいダム小屋の写真を撮ってきました。
ダム小屋の前では新作のかかしが睨みをきかせます。
数日前から梅雨が明けたと見られる天気が続いていましたが、
本日、気象庁から「九州北部の梅雨が明けたと見られる」との発表がありました。
「明けたと見られる」だけで「明けた」と断定はしていないのでまだ安心はできません(笑)。
最初に田植えをした田んぼですが、今のところは順調に生育しています。
いつも大変な除草作業ですが、今年は秘密兵器を導入しました。
「アイガモン」という名称がついています。ほんものの合鴨からクレームがつきそうなふざけた名前ではあります(笑)。
普通の草刈り機の先に特殊な刃とカバーをつけただけなのですが結構除草効果はありそうです。
しかし重たい。これを担いで照りつける太陽の下、ぬかるんだ田んぼを歩き回るのはそうとうきついです(汗)。
収穫まであと3ヶ月。
除草、水管理、畦草刈り、イノシシ対策・・・、気の抜けない日々が続きます。
「遅咲きの紫陽花」
みんなと一緒に 咲かなくてもいいんです
あなたはあなたの咲き方で
私は私の咲き方で
だから あなたはあなた 私は私
されど 仲良き
心配された台風8号の影響はほとんどなく、梅雨の中休み、今日は晴れ間ものぞいていました。
のんびりする放牧場の牛たちです。
出産予定日を一週間後に控え、そろそろ分娩室に移そうと思っていた母牛が
朝牧場に行ってみるともうお産を済ませ、元気な雌子牛が走り回っていました。
安産だったようです。ほっとしました。
この時期だからよかったようなものの冬の寒い時だったら危なかったです。
それにしてもこれで10頭立て続けに雌ばっかり生まれています。
子牛は8~10ヶ月ほど育てて競りに出し、肥育農家に販売するのですが、雄(去勢)と
雌では一頭あたり約10万円ほど雌の方が安いのです。雄(去勢)の方が大きくなり、
肉の量がとれるからです。
自然の摂理に従ってせめて半々ぐらいに生まれてほしいのですが・・・、
なかなかうまくいきませんね。
子牛は生まれるとすぐ立とうとし、立ったら母乳(初乳)を飲もうとします。
初乳には免疫ブログリンという健康に育つための大切な成分が含まれています。
これを早く摂取することが生まれた子牛の最初の仕事です。
この子牛は初乳をちゃんと飲んでくれたようです。
元気に大きく育ってほしいものです。