童話「ぐりとぐら」が誕生して50年、それを記念した「誕生50周年記念ぐりとぐら展」が開催されると聞いて、
とてもなつかしく銀座の松屋まででかけてみました。
『ぐりとぐら』は中川李枝子さんの文章と妹の山脇百合子さんの挿し絵による、森の中の野ネズミ2匹が繰り広げる
楽しいおはなし。
子供たちが幼かった頃、この絵本が大好きで、まだ字が読めない頃は読み聞かせ、ひらがなが読める頃には
もうページをめくる手が行ったり来たり、どれほど楽しいひとときだったことでしょうか。
家にたくさんあった中川李枝子さんの童話も、それぞれ子供たちや孫の手元で読み継がれ、手元にこの3冊だけが
残りました。
あの頃、楽しそうな子供の横顔を見ながら読んだ「ぐりとぐら」も、ひとりでもう一度読んでみるとそのストーリーは
さることながら、挿絵の愛らしさに思わず見入ってしまいました。
赤と青のつなぎと帽子がトレードマーク、ぐりとぐらが、大きなフライパンで作るふんわり黄色いカステラ。
ライオンやゾウや小鳥たち森の動物たちとみんなで仲良く食べるシーンは、ほんとうにおいしそう!
甘い香りが漂ってきそうです。
「ぐりとぐらのかいすいよく」は、しんじゅ・とうだいの番人うみぼうずが、灯台の真珠のランプを岩の間の穴に
落としてしまい、ぐりとぐらが真珠を取ってきてあげるというおはなし、しましまの水着がまたおしゃれで可愛い!
シリーズの中では比較的新しい「ぐりとぐらのおおそうじ」
ぐりとぐらが楽しいことをはじめると、森の仲間たちが必ず集まってきます。
お揃いのベストを着ています。
しばらく遠ざかっていた「ぐりとぐら」の世界、久しぶりに幸せな時間に浸りました。
私は決して電子書籍派ではなく、どちらかというと活字の匂いとか、行間を読む楽しみや、
本の厚みの質感など、電子書は紙の書籍に変わるものではないと思っていました。
でも最近、細かい字は読みにくくなり、本を読む時は、メガネをつけたり外したり、本に顔を近づけたり、
離したりと、面倒に思うようになったのも確か、さらに寝る前の寝床読書は、ページをめくったり、
本を抱えるのもたいへん、このあたりを解決できるのが電子本ではないかと思い、このお正月、
自分へのお年玉のつもりで電子本端末機を買ってみました。
ほぼ文庫本サイズのKindle電子本端末
まず、小説を読んでみました。
はじめは文庫本サイズの液晶画面の文字は読むというか、字を見るという感じで違和感があったのですが、
少しずつ慣れて読むことができるようになってきました。
詩もダウンロードして・・・
横書きのページも違和感なく
これで読書時間が楽しく、長くなったかと言えば、そういう訳でもなく、おもちゃを与えられた子供のような
ものなのですが・・・
寝床読書は楽になりました。部屋の照明を暗くしても画面ははっきり見えるし、枕の脇に立てかけ、
軽くタップするだけで、ページが進み、もう眠くなったのでやめたとなれば、閉じることもなく、栞をはさむこともなく、
パタンと伏せておわり。
と、まぁ新年早々、襟を正して・・・には程遠く申し訳ありません。
寒の入りを迎え、いよいよ寒さも本格的になってきました。
ここ数年、初詣は混雑している三が日を外して行くことがすっかり定着し、今年はこの軟弱さに一層輪を
かけた初詣となりました。
もう新年も5日も経った、一昨日鎌倉へ出かけてきました。
お昼頃でしたが、鎌倉駅前は人でごった返し、この人の波について行くと鶴岡八幡宮へはどのくらい時間が
かかるのか、いずれにしても、今年は、受験を控えた孫の合格祈願を兼ねて、学問の神様でもある
荏柄天神社に行くつもりだったので、こちらを先にお参りすることにしました。
まず腹ごしらえと、丼物で名の知れた「天金」へ寄ったら、なんとたくさんの人が順番待ちでした。
とりあえず、順番待ちの最後尾に名前を入れ、その間に近くの宝戒寺にお参りに行ってみようと考える
あたりが、すでに正しい初詣から外れるところですが、30分の往復で、ほどなくランチの順番の名前も
呼ばれ、炊きたてアツアツのエビ丼を食べることができました。
荏柄天神社は、鶴岡八幡宮の交差点からも歩いて15分ぐらいで、こちらは順調にお参りをすることができました。
福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と並ぶ三天神の一つで、学問の神で知られる道真公が祀られて
いることから、受験生が多く合格祈願に訪れます。
天神様のシンボルでもある梅にすでに蕾が出揃っていました。
「天神様」「牛」「梅」の三択おみくじ、合格祈願の絵馬もズラリとぶら下がっています。
ここでは、願いごとはもちろん孫の合格祈願にしぼり、おみくじを引けばなんと「大吉、」いい予感がします。
帰り、鶴岡八幡宮の前を通れば、まだまだ長い人の波、大吉を引いたことでもあるし、ということで、
毎年行っている鶴岡八幡宮を今年はパスしてしまいました。このような初詣でほんとにご利益はあるのでしょうか。
新年明けましておめでとうございます!
主婦にとっては忙しいお正月が過ぎ、気が付けば、新しい暦も5日になってしまいました。
子供たちが自立し、それぞれ家庭を持ち、その家族に転勤や受験など、過ごすお正月に変容は
避けられません。今年のお正月は、受験で帰省できなかった娘一家が加わった「年祝い」となりました。
お正月恒例「男子が握るお寿司」は、厨房に男子2人、ただ握る手順はすこぶる手際よくなり、2人の
にわか寿司職人、あっという間に、夫婦2人だとめったに炊いたこともないご飯の量を握り、
賑やかにお祝いの膳を囲むことができました。
思えばいろいろあった2013年でしたが、健康で新しい年を迎えられたこと、感謝と希望をもって、
新しい年を過ごしたいと思います。
今年も不定期で、気まぐれブログですが、どうぞよろしくお付き合いください。
街がクリスマスイルミネーションの光りにうめつくされると、少し気後れしてしまう気持ちになるのは、
やはり歳のせいでしょうか。
子供が小さかった頃のクリスマスは、ケーキを焼き、プレゼントを用意して過ごしたものですが、
今では孫のプレゼントを用意するぐらいで、私にはこのイベントは卒業したものと思っていましたが・・・
今年は、例年になく、この華やかな街によく足を運びました。
自由が丘駅前のツリーと、地味な我が家のリース
みなとみらいクリーンズスクエア,タイムイズのクリスマスツリー
季節恒例のベートーベン第九を、神奈川フィルのゲネプロで、本番の緊張する雰囲気とまた違った
リハーサル風景を楽しみました。
昨日はクリスマスと言えばこのバレエ「くるみ割り人形」を新国立劇場で観て、
クリスマス料理もプレゼントもなかったけれど、思わぬクリスマスを楽しむことができました。
私が利用している最寄駅戸塚駅前の「竹あかり」、竹灯篭にLEDが灯され、幾何学模様が幻想的に浮き出しています。
神聖ローマ帝国の首都として中世に栄え、今もその面影を濃くしている市街、古い建物の間は迷路のような石畳が続き、
「百塔の街」と言われるだけに、どこを歩いても石造りの塔に突きあたります。
この街で「ある場所」を探して8か所も迷うことになるとは・・・。
ここプラハでも夫は国立オペラ座のチケットを日本で予約していました。その翌日にオペラ観劇を控えていたので、
eチケットを正式なものにチケットセンターで交換しておかなくてはなりません。
そのチケットセンターなる場所は、地図でだいたい把握できていたので、その日の観光はチケットセンターに寄ってから
スタートしようと言うことになりました。
その場所は、ホテルから歩いて15分ほどのところにありましたが、受け取る場所はここではないということで、受付の人が
市内地図を出して、行き先をペンで印をつけてくれました。
いったん観光を続けてオフィスが閉じる前には取りに行こうと言うことになりました。
プラハ市内はヴルタヴァ川にかかるカレル橋を中心に、主な場所はほとんど徒歩で歩けると言われています。
歴代の王が戴冠パレードをおこなった道は王の道と呼ばれて、この間には歴史的な建物も多く集中しています。
旧市街広場に立つと、バロック建築の聖ミクラージュ教会の優雅な外観を目にすることができます。ここではパイプオルガンの
演奏中でした。ドームに広がる厳粛な音色は、ふっと旅の疲れを忘れさせてくれます。
まだこの頃私たちは余裕がありました。ユダヤ人地区にも足を伸ばしてみました。かって、キリスト教徒による迫害を受け、
ここだけがユダヤ人教徒が住むことを許された地区でしたが、19世紀半ばには、正式にプラハ市の一部として認められ、
現在は整備された地区となりました。
ただ、苦難の道を歩んだユダヤ人にとって大切な教会堂(シナゴーグ)や墓地はそのまま残されています。
限られた土地の中で暮らしていたユダヤ人のお墓は狭く墓石は薄く斜めに立てられ、重なったり、あるいは倒れているもの
もありました。貴重な歴史の証言だと思います。
旧市街広場に戻るとすでに日暮れが迫り、朝、教えてもらった地図を頼りにチケットセンターを探しました。
そこはお土産物屋さんのコーナーにあったのですぐに見つかりました。ところが場所が移転しているとのことです。なんとか
ストリートの何番目かの角を曲がって・・・」と指示通りに探します。
まだ少し余裕があって、マーケットの果物屋さんを覗いたり、撮影をお願いしたら、パントマイムを中断して、一緒にカメラに
収まってくれました。
ところがこの後がたいへんでした。チケットの受け取り場所が次から次へと変り、プラハ市内を探し回り、日はとっぷり暮れ、
まわりはすっかりライトアップされていました。そして2時間後、やっと探し当てることができました。
疲れてこの日はホテルで食事をして、部屋に戻れば、携帯していた万歩計から花火があがっていました。
“おめでとうございます!歩行距離17キロで、過去6ヶ月間の最高得点です!”と、異国の地で最高記録を作るとは・・・。
肉料理に添えられているのは、チェコの代表的な主食クネドリーキ(ゆでパン)
無事チケットに交換した国立オペラ劇場は、ウィーンより少し小ぶりでしたが、世界のオペラを上映するのにふさわしい劇場
でした。
プラハはウィーンよりもさらに寒く、細かい雪が降ったり止んだり、旧市街はほとんど積もることはありませんでしたが、
ヴルタヴァ川の西岸、旧市街を眺望できる小高い丘のプラハ城あたりは白い世界でした。
ところが、プラハの人たちはほとんど傘をさしていません。防寒着に身を包み、帽子にもコートにも雪がかかるのをあまり
気にしていないようです。
私たちもそれに習いましたが、しばらく歩くと目にも口にも雪は入ってきます。やっぱり傘の出番です。こんなすぐれものは
ないと思うのですが・・・。
広大な城壁に囲まれた敷地内に旧王宮、大聖堂、教会、修道院、美術館などがあり、南北に長い城内は自由に行き来する
ことができます。レンガの城壁は美しく、眼下にヴルタヴァ川、そしてカレル橋、川向うに旧市街をみることができます。
ちょうど衛兵の交代時間とぶつかり、統率兵が交代兵を従えてやってきて、交代式がおこなわれ、また交代した衛兵2人と
統率兵が戻っていきました。
その後ろ姿はお人形の兵隊さんのようですが、任務が終わってほっとした後ろ姿に見えてしまうのは、私の余計な憶測で
しょうか。
もっとも大きく、圧倒的な迫力でそびえ立つのが聖ヴィート大聖堂、このゴシック建築の大聖堂の中のステンドグラスは
色鮮やかで、チェコの代表的なアールヌーボー画家ムハが手がけたステンドグラスもありました。
この大聖堂を通りぬけると、聖イジー教会があり、こちらはロマネスク教会のやさしい感じがしました。ここは音楽ホールとして、
「プラハの春」国際音楽祭が開催されます。
プラハ城正門前の広場に面した宮殿に、だまし絵で描かれた壁がありました。プラハにはこのようなスグラフィットという技法で
装飾された壁が多いと聞いています。みごとに立体感がでていました。
このプラハ城を中心に周りにも多くの教会、修道院があり、どこも見応え十分。雪の中を歩き回った一日でした。
帰りは歩いて、カレル橋を渡って旧市街に戻りました。この橋はカレル4世の時代にゴシック様式で建造された石橋です。
お天気のいい日は橋の上でパフォーマンスが繰り広げられ、似顔絵描きやお土産物売りなどが並ぶ、賑やかな場所のはず
ですが、この日は寒く、赤い上着のおじいさんだけが楽しそうにおもちゃを動かしていました。
橋の欄干に立てられた聖人像たち
久しぶりに背中がぞくっとして、喉も痛み、めったにない身体のシグナルに、来週の慌ただしいスケジュールが頭
をかすめ、やっぱり病院に行っておこうと久しぶりに病院の門を潜りました。
インフルエンザの患者さんの多いこと!次々に別室に呼ばれます。昨秋インフルエンザの予防注射は済んでい
ましたが、ここでもう一度鼻の中に細い綿棒を通して検査、10分ほどで判定がでました。「陰性」でした。
熱があったことと、「関節も少し痛いかも」と訴えた症状に5種類の薬が処方されて、帰ってきました。
こうなると、俄然、わが身を労わらなければと、思いつくのは美味しいものを食べて、貯めたDVDをゆっくり観よう
ということしか思い当たりません。結局半日も過ごしたらすっかり疲れて、風邪の症状はなにも改善さえていませ
んでした。
お正月三が日が終わり、家族がそれぞれ戻り、また2人だけの日常が戻ってきました。
そこで主婦を畳み、初詣のハシゴに繰り出したのですが・・・。
まず、云十年ぶりかの柴又帝釈天に、本殿も境内も思ったより混雑はしていませんでした。
ただ、草団子屋さんが並ぶ参道だけは前に進むのもたいへんなほどの人出でしたが。
初詣の楽しみは、「今年の運勢は如何に」とおみくじで運気を占う運だめし、一喜一憂して、納得したり、ショゲて
みたり、歳はとっても毎年、神頼みによるところに変わりはないのですが、今年は見放されたかと思いました。
まず、柴又帝釈天で「凶」、その足で浅草寺へ、もう夕暮れ迫り、本堂と五重塔は煌々とライトアップされていました。
で、おみくじを引けばここでも「凶」、さすがに落ち込みました。連れはその時「大吉」だったそうで、あまりの私の
意気消沈に、それを言うのさえ憚ってしまったそうです。
取り敢えずこの2枚は、「凶の出た人は観音さまのご加護を願い、境内の指定場所に結んで、ご縁つなぎをして
ください」と書かれていたので結んできました。
翌日、いつもの初詣「鎌倉鶴岡八幡宮」へ、
参道途中の甘味やさんの店先には「大凶がでたら、おしるこ1杯無料」なんて
書かれていて、もしや私はここでおしるこを食べることになるのではと思ったりもしました。
「あぁー、神様のご慈悲を」そして、ここでは「吉」を。
結果、おみくじを3枚も引いた意味はと問われると???人間とは弱いものです!としか答えられないのですが。
鶴岡八幡宮では、凶とでたおみくじの場合は、「凶みくじ納め箱」が境内に設置されていました。
そこにこんなことが書かれていました。
「おみくじは人の進むべき道と、大切な教えを示してくれる、神様からの大切な「お言葉」です。内容をよく読み、
自身をしっかり見つめ直しましょう。
「吉凶」は巡り巡ります。開運を祈り、吉運を引き寄せ、心を強くして力強く毎日を過ごしましょう。」
凶を引いたことで、なんと謙虚にこの言葉が心に沁みるのでしょう。年頭の心構え、これで行きます。
鶴岡八幡宮の大鳥居がシルエットとなった夕暮れ、冷たく澄んだ空気を頬に感じながら2013年がスタートしたことを
やっと実感したのでした。ヤレヤレ
新年明けましておめでとうございます。
普段は夫婦2人だけの静かな日常で、主婦も半分卒業しているつもりでいたのですが、やはり年末・年始は主婦1年分の
凝縮でもあるかのようにフル稼業となりました。
お正月には、義母や子供達と家族が揃い、久しぶりに賑やかな3が日を過ごしました。
我家お正月恒例の「男子が握るお寿司」は、長男不在のため夫と次男がキッチンに入りました。男子3人入ると狭く感じた
キッチンも今年は広く感じ、その握るお寿司の行程さえ余裕を感じるほどでした。
お寿司のネタもそれぞれの好みを優先に、握りづらいネタ(タコなど)は握らないと、注文したお寿司も寿司職人次第という、
握り寿司の完成となりました。
ともあれ、家族健康で迎えたお正月に感謝して、2013年のスタートをお祝いしました。
どうぞ、今年も気まぐれなブログにお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。