相変わらず、厳しい残暑が続いています。何をするのにも意欲は半減し、ただ熱中症に気を付けて、
水分もまめにとって、栄養にも気を付け、とただただ無事にこの暑さが過ぎてくれるのをじっと耐えている、
そんなふうに過ごした8月でしたが、それも最後の週となりました。
庭も暑さで息も絶え絶え、水遣りも一日も持ちません。もう夕方にはまたぐったりしています。
ただ、前出した「風船唐綿」だけは、その様相を変えながら、日々楽しませてくれています。
7月の頃にはあんなにチャーミングだった花も、花後にできた果実が風船のように膨らみ、
みるみるうちに、いかにも痛そうな針状の突起物を袋の表面にびっしりつけました。
もうどんな外敵も寄せ付けないと鎧をまとっているようにも見えていましたが、このとげは見た目は
触るのも躊躇するほどですが、実際には柔らかく、その大げさぶりがとってもユニークでした。
そのうち果実は熟し、中から顔をだしたのは、白い綿毛のついたほんの小さなゴマのような黒いタネでした。
それはあっという間に風に吹かれて飛んで行ってしまいそうです。
きっと子孫を繋ぐために、あの過剰とにも思える姿で一生を全うしたように思います。
この風船唐綿(フウセントウワタ)、来年もぜひ育ててみようと思います。