今秋の長雨で、シュウメイギクは花期が短く、花弁も台風で傷んでしまいました。
秋と言えば、食欲の秋・スポーツの秋・紅葉の秋などがあげられるのですが、今年の秋は長雨
の影響で、食欲の秋もサンマの高騰、台風による果物の落果、日照時間の少なさによる作物の
影響など、楽しみがだいぶ少なくなってしまったように思います。スポーツのイベントも雨の
ために中止が多く、昨日の横浜マラソンも中止となってしまいました。(親戚にマラソンラン
ナーがいるのですがこの日のために練習を積んできただけにとてもガッカリしていたそうです)
せめて紅葉の秋はこれからが本番、晴天が続くことを祈るばかりです。
先週の木曜日は、雨が続いただけにもったいないような晴れ間がのぞきました。この日を逃し
ては次はいつ?という不安から、予定も変更してウォーキング仲間と鎌倉の山を歩いてきました。
この日は、鎌倉の中心に近い祇園山コースを選びました。
木の根や岩石がむき出した小さなアップダウンを繰り返す変化に富んだコースでした。
厄除け開運の神社としても知られている八雲神社の脇からハイキングコースはスタートします。
昨日まで続いた雨水を含んだ登山道は滑りやすく転ばないように注意が必要でした。ほどなく
見晴台に到着です。前方に鎌倉市街と由比ガ浜が一望に見渡すことができます。
箱根の山、丹沢山塊、少しぼんやりですが、うっすら雪化粧した富士山も見ることができました。
山は紅葉には早く、まだまだ青モミジでしたが、そのモミジの木の多さにさぞ紅葉の頃は見事な
のではと思いました。
足元にはノコンギクが咲き、静かな山道を少し賑やかにしていました。
山で出合った方に花の名前を教えていただきました。コウヤホウキの花「高野箒」
花の名前の由来は、和歌山の高野山でこの堅い枝を束ねて箒を作ったとか、確かに触ると細い
ながら針金のように固い枝でした。
見晴台からは、木漏れ日の中、高時腹切りやぐらを目指して歩きます。小高い山の稜線を細い
一本道が続きます。やぐらは心霊スポットにもなっているのですが、やはり近寄るのにはちょっ
と怖くそのまま通過して、北条氏の菩提寺であった東勝寺跡に着くとハイキングコースのゴール
となります。
その足で、妙本寺、安国論寺、妙法寺まで足を伸ばし、久しぶりに秋空の気持ちのいいハイキン
グを楽しみました。