小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

京都東山北部を歩く

2024-11-06 | 旅行

遠く大阪の高槻に眠る両親のお墓参りついでに、今年も兄妹と連れ合い総勢6人で
京都に宿をとって、1泊2日の京都旅行にでかけました
1日目は自由行動、夕方には京都駅近くで落ち合って一緒に食事をします
父親が亡くなって30年、母親は13年前に他界。兄妹会うたびに墓じまいの話はでるのですが
揃って旅行ができるのも両親のおかげ、みんなが元気で出かけられるうちは……と
今年も墓じまいのはなしは延期となりました

1日目
京阪本線出町柳から叡山電鉄に乗り換えて、比叡山の深い山が目の前に迫る
修学院離宮、詩仙堂、曼殊院門跡あたりを歩いて回りました

詩仙堂
江戸時代の文人・石川丈山の晩年を過ごした山荘跡で
江戸時代の絵師狩野探幽が描いた、中国の漢晋唐宗時代の36人肖像画をがあります

小さな門から石段を登ります

この先に丈山の草庵 詩仙堂が建っていました

唐様庭園は散策することもできました

紅葉にはまだ早かったのですが、苔むした庭園は心静かな気持ちに・・・


曼殊院門跡
詩仙堂から歩いて20分ほどのところに、
桂離宮の別院として建立された、寺院曼殊院門跡があります
別名「小さな桂離宮」とも呼ばれています

筋塀
定規筋と呼ばれる白い水平線がひかれた築地塀で定規筋の数が寺の格式を示します

5本線が最高格式

庭園は、門跡寺院の庭園らしい風格を備えた枯山水庭園です

奥に滝石組が組まれ、水分石を経て流れる水の流れを庭園全体の白砂で表現しています


庭園中央に位置するのが亀島、樹齢400年の五葉松が植えられています


修学院離宮
17世紀中ごろ、後水尾上皇によって造営され、上・中・下の3つの離宮からなる広大な山荘です
前もって、インターネットで参観を申込んでおきました。ツアーは職員が80分ほどかけて案内してくれます
経路には石橋、大きな段差、急な坂道など3キロほどアップダウンが続きますが
上離宮からは 京都市内を一望できます

それぞれの離宮に設けられた板戸の門

下離宮 緩やかな石段を登ると
上皇が御幸した際に上離宮に向かう前の休憩所 寿月観があります

建物は柿葺入母屋数寄屋造り

それぞれの離宮を繋ぐ道の両側には水田があり、松並木が続いています


中離宮 客殿

一間半の飾り棚を構え、互い違いに配された大小五枚の棚板が霞みがたなびいて見えるところから
霞棚と呼ばれ、桂離宮、三宝院の棚とともに天下の三大名棚と呼ばれています

上離宮
急な石段を登りつめた頂上から振り向くと、眼下に浴龍池が展開し、洛北の山々、洛中の街並みが広がります
浴龍池は鳥の形を泳ぐ龍の姿に見立てたものと言われています

谷川を堰き止めた人工池を中心に広大な庭園がわずかに色づき始めていました

池は比叡山から流れる音羽川の水を引き込んでいます


浴龍池は御舟遊びの場であり、島々を巡りながら管弦や詩歌の会などが行われていたということです


欲張った洛北めぐりは気がつけば24000歩を超えていました

 








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青森・三内丸山遺跡へ

2024-10-14 | 旅行

3日目 青森・三内丸山遺跡

3日目は青森の三内丸山遺跡を見て午後には帰路に着く予定でした。
前日に、青森か新青森の駅近くに宿泊の予定でしたが、なんとホテルが空いていない!
 オーバー・ツーリズムかシーズンの問題なのか・・・
結局、JR東日本の乗り放題のフリー切符を活かして、盛岡に連泊して、翌朝青森に向かいました

新幹線で盛岡7時59分発、新青森には9時2分に着き
三内丸山遺跡にはシャトルバス「ねぶたん号」で15分ほどで到着です

三内丸山遺跡は
2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産に登録されました

遺跡の見学は、無料でボランティアの方が案内してくれるサービスがあります
そのツアーの出発時間まで一時間ほどあったので
まず施設内の縄文人の生活を再現した展示やシアターで少し予備知識

数多く出土した土器や大型板状土偶(重文)

数々の出土品

1992年から始まった発掘調査で
縄文時代前期から中期(5900年前~4200年前)の集落跡が見つかりました

大型の堅穴式住居跡や高床式倉庫跡など
約780軒もの建築物跡がみつかり、人口も多かったそうです(日本最大規模)

復元した六本柱建物跡

6本柱で長方形の大型高床建物

直径約1メートルのクリの柱跡

6本柱建物後方にある大型堅穴建物跡
長さ32m、幅約10メートル

集落の中央付近にあり、集会所、共同作業所、共同住宅などとして使われていたようです


堅穴建物跡
地面を彫りこんで床を作り、中央に炉があるのが特徴。500棟以上みつかった

茅葺、樹皮葺、土葺の3種類 
時代によって、平面形、柱の配置、炉の位置や構造に違いがみられるようです



堀立柱建物跡

地面に柱穴を掘り柱を立てて屋根を支えたもの

環状配石墓

大人用の墓は、地面に彫られた穴の周囲に礫を弧状に並べたもの
子ども用の墓は日常的に使われていた土器を利用していたようです

紀元前3000年から2000年頃まで、推定500人位まで人々の生活が
営まれていたなんて驚きですし、
縄文人が衰退する1600年もの間、変わらない生活が続いていたことに
感動さえ覚えます。

 

 

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2日目 民話のふるさと 遠野へ

2024-10-07 | 旅行

2日目 遠野市

盛岡市郊外の神子田(みこだ)朝市は、早朝から開いているということで
前夜にタクシーを予約しておいたのですが、この日は9時の盛岡発で遠野に行く予定だったので
朝市から盛岡駅へ戻る時間に間に合わず、残念でしたが断念となりました

盛岡駅から新花巻駅まで新幹線(所要時間は12分)、JR釜石線に乗り換えて遠野までは54分、
車窓からは色づいた田んぼが広がり、その原風景に遠野への期待が膨らみます

遠野駅に下り立ちました。この日もお天気に恵まれ、
遠野と言えば、柳田國男の「遠野物語」に代表される民話のふるさととして有名です

駅前でお出迎え 「北風の舞とカッパ」
遠野物語の世界である妖怪と神の物語の世界を、ここ遠野で楽しみにしていました

伝承園

遠野地方の昔から伝わる技術や行事が、人々の生活文化を後世に伝承する施設として
今でもその昔からあった遠野の人々の生活が語り継がれています


オシラ堂(御蚕神堂(農業と養蚕の神様)

オシラ堂 遠野物語に出てくるオシラサマ 
貧しき百姓のところに美しき娘あり一匹の馬を養っていると
この家の娘が馬を愛して終に夫婦になった
ある夜、父は此のことを知って馬を連れ出し、桑の木に吊り下げて殺してしまった
娘はその馬の首に乗ったまま天に昇り去った・・・

願いを書いたオシラサマ着衣を
若い女性と馬の顔が一対となった神様に着せると願いが叶うとされる

千体のオシラサマが展示されている

福泉寺
県内唯一の祈願霊場として祈りをこめて参拝する人が多いそうです

遠野駅より東北の地点にあり、小高い丘の上から遠野の街を一望できます

カッパ淵

遠野物語58話に、遠野の小川の淵にカッパが多く住み
人々を驚かし、いたずらをしたという話がたくさんのこっているそうです
小川はうっそうとした茂みに覆われ、なんとなくカッパが住んでいそうな雰囲気

カッパを捕獲する釣り竿も用意されています

 カッパ淵の岸辺には、2体のカッパ像(カッパ狛犬)を祀る祠があります

遠野の散策は一日あればと思ったのですが、思ったより民話の世界は、広く点在し
サイクリングでまわるのが楽しいかなと思いました
 

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東北の旅(盛岡~遠野~青森)

2024-10-04 | 旅行

今年も残すところあと3カ月弱。やっとあの暑い夏とも決別できたのでしょうか。
日がどんどん短くなって、朝夕の風の爽やかさはやはり季節が秋へ一歩進んだ実感があります

先週末、JR東日本のシニア向け「大人の休日俱楽部のパスの乗り放題きっぷ」を使って
盛岡、遠野、青森を旅してきました。

盛岡に実家のある友人が、「とにかく空気がおいしい! 湧き水が多い!
だからお酒もおいしく、喫茶店も多いので是非お勧め」と言われ、行ってみたいと思っていました
また、盛岡市はニューヨーク・タイムズ紙「2023年お勧め旅行先52選」のうち
日本からは盛岡市と福岡市が選ばれたこともあって、訪れてみたいと思っていました

1日目 盛岡市
東京駅7時49分の新幹線「はやぶさ」で、10時51分に盛岡着
ホテルに荷物を置いて、さっそく街にでかけました
関東は、低気圧の影響で大雨の警戒予報がでていましたが
盛岡市に下り立つと夏のような暑さにほぼ快晴!
盛岡の名物と言えば「盛岡冷麺」その発祥の地といわれる「食堂園」でまず早めのランチ
夏の暑さに、コシの強い冷たい麺は喉越しよく、とても満足でした

北上川に架かる旭橋から岩手山方面を望む

まちの中心部を流れる北上川、中津川は夏の鮎釣り、秋には鮭が遡上し
まちなかには多くの清水、湧き水に恵まれているそうです



市内で唯一現存する武家屋敷「啄木新婚の家」

石川啄木と妻節子が新婚生活を始めた家で、
当時過ごした四畳半は随筆「我が四畳半」に当時の様子が書かれているそうです

盛岡地方裁判所構内の「石割桜」

巨大な花崗岩の割れ目から、エドヒガンザクラが伸びています
桜が咲くころはどんなにみごとなことか! 樹齢360年を超える、国の天然記念物

盛岡のシンボル的存在 旧岩手銀行本店赤レンガ館 

 赤いレンガと白い花崗岩の帯のコントラストがすばらしいです
岩手銀行(旧森岡銀行)旧本店本館で1911年建築の歴史的建造物重要文化財

内部はルネッサンス様式の造り、白壁と木のコントラスト
シャンデイアが美しいレトロな空間でした

盛岡城址公園  南部藩の城で 花崗岩を積み上げて作られた石垣
中津川と北上川が突き出た丘陵上に本丸・二ノ丸・三ノ丸が配置されていました

光原社
  1924年に発刊された宮沢賢治の唯一の童話集「注文の多い料理店」の出版元
社名も宮沢賢治によって名付けられたそうです

宮沢の原稿や賢治直筆や初版本などが展示された資料館

二度泣き橋「開運橋」

 最初に橋を渡るとき「遠くに来てしまった」 ところが数年後盛岡を離れる時
「離れがたい」と泣くという「二度泣き橋」
 盛岡の人たちの分かち合いや思いやりなど忘れられない人情に触れたのでしょう

                      2日目遠野に続く






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信州の旅

2024-08-26 | 旅行

例年にない猛暑の日々、気温も過去にない最高気温を更新しています
これは太平洋高気圧の勢力が強く、日本列島を覆ったことが主な要因だとか・・・

ほとんど、外にでることを憚るほどの暑さに、家こもりを決め込んでいますが
ただただ一日も早く、涼しくならないかなと思っています

そんな中、この春から計画していた信州旅行を思い切って決行しました
というのは、松本市で毎年夏に開催されている
「セイジ・オザワ松本フェスティバル」(故小澤征爾が総監督を務める音楽祭)の
オーケストラコンサートを観るのが目的でした

サイトウキネンオーケストラと、指揮者沖澤のどかさんの一体となった素晴らしい演奏でした

昼間、松本市内を少し歩きました

2日目は長野市に移動して、善行寺本堂の隣りにある「長野県立美術館」へ
「ダリ版画展―奇想のイメージ」 なんとその数200点
ダリ特有のイメージが継承された「やわらかい時計」

絵画制作に留まらず、50代後半から取り組んだ版画に対する造形は深く
生涯1600点以上もの版画作品を残したそうです

その作品の多さに、すっかり時間が経っているのに気がつかず
併設されている東山魁夷館の東山作品は駆け足になってしまいました
是非、次の機会にまた訪れたいと思います

午後5時を回っていましたが、歩いて5分ほどの善行寺東門より本堂に入りました

善行寺は参拝客がたくさんというイメージがあったのですが、
夕方だったこともあり、参拝客は少なく
それだけに国宝に指定されている、木造建築4番目と言われる本堂の大きさは圧巻でした

山門(三門)も重要文化財

               三門わきの蓮池
仲見世通りの門前町の雰囲気を味わいながら30分ほど歩いて長野駅まで戻りました

3日目は
長野駅からJRで上田駅へ、上田電鉄別所線に乗り換えて下之郷駅下車
「無言館」へは、1時間ほどかかりました

下之郷駅からシャトルバスで戦没画学生慰霊美術館「無言館」

ここには太平洋戦争で命を落とした
戦没画学生の作品130名の作品が収蔵展示されています

戦争という悲しい歴史がなかったら、
活躍していたはずの画学生の作品が館内のコンクリート造りの壁に・・・
恋人を思い、家族を思い、中には復員してから描くつもりの絵など
手紙や写真なども多く、画学生たちの人生や夢を思い、目頭が熱くなりました

この「無言館」は、今回の旅でとても心に残った場所となりました

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東北の旅

2024-08-08 | 旅行

7月下旬に訪れた東北地方は、
前半は猛暑、後半は梅雨空、特にそのうちの2日間は記録的な大雨に遭い
川の水が溢れ田んぼに冠水する様子などを見て、被害の甚大さと怖さを知り
農家の方々のご苦労を思いました

温泉が旅の目的でしたので、あまり観光はしなかったのですが
初日は福島の飯坂温泉
福島駅から福島交通飯坂線に乗り換えて飯坂温泉に到着です
電車の中にも飯坂温案の暖簾が・・・

温泉は源泉かけ流し、渓流沿いの川のせせらぎが聞こえるいいお湯でした

二本松市は「三春の滝桜」を始めとして桜の名所としても有名ですが
中世から近世にかけて同じ場所で存続し続けたという
東北ではめずらしい城郭「二本松城」を訪れました

二本松少年隊群像                  箕輪門

               本丸跡(石垣で築造、天守台のみ)

この日は蔵王・御釜を経由して仙台の奥座敷と言われている秋保温泉に泊まりました

湧き水や雪解け水、雨が溜まることでできた火口湖
エメラルドグリーンの湖面はやはり神秘的

3日目から岩手県花巻温泉に向かいました
大自然が彫り上げた渓谷 天然記念物にも指定されている「厳美渓」

  水量的には少なかったように見えましたが、深い緑の中の渓谷はゆったりとした流れでした

世界遺産でもある平泉・中尊寺へ

この地へは何度か訪れたことがあったのですが、先回(だいぶ昔)は
金色堂の金箔が塗りなおされたばかりで、金箔の豪華さが目立っていたのですが
今回は阿弥陀如来、菩薩など仏像が落ち着いた金箔となりとても尊大に見えました


花巻は宮沢賢治ゆかりの地
翌日は自由行動だったので、雨の中「宮沢賢治記念館」を訪れました

                   セロ弾きのゴーシュの草稿
 
              童話村の銀河ステーション 星座が散りばめられたゲート

もうひとつ 花巻と言えば大谷選手の出身地

駅構内に特設コーナーが設けられていました

大雨が降った翌日訪れた「出羽三山神社」
山形県鶴岡市にある神社で、羽黒山、月山、湯殿山の三山を祀ってあります

三神合祭殿

月山神社・出羽神社・湯殿神社の三つの神が祀られています
羽黒山の丑(日)と湯殿山の丑(水)が月山の卯(木)を育て
五穀豊穣をもたらすと伝えられています

現代でもパワースポットとして信仰の山の趣があります

温泉に的を絞った今回の旅行でしたが
山形県を襲った大雨に遭うなど、心に残る旅となりました

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梅雨の合間に伊豆下田へ

2024-07-03 | 旅行

先週(6月26,27日)、下田在住の友人の案内で下田の街を訪れました
運よくお天気もよく、昔海水浴で訪れたことはあっても
ペリー来航とハリス総領事の知識は教科書ぐらい・・・
今回あらためて、黒船来航で日本の鎖国が終わるきっかけとなった歴史やたくさんの史跡
美しい海岸やあじさい群生では日本一と言われている下田公園などゆっくり訪れることができました

爪木崎自然公園の岬から(須崎半島)大海原を望む

爪木崎自然公園は水仙の群生地としても有名

「俵磯」と呼ばれる柱状節理の断崖


鍋田浜



ほとんど波のないエメラルドグリーンの海

玉泉寺は、ハリス総領事が日本最初の米国総領事館として開設した場所
幕末開国史の中心舞台となりました

日露和親条約の交渉の場ともなりました
牛乳の碑
当時貴重だった牛乳をハリス総領事が体調を崩した際に
近隣の村から薬として届けられたそうです

アメリカのペリー艦隊が入港したペリーロード
「開国のまち」下田は、石畳やなまこ壁の家、柳並木など風情な街並みが残ります

水揚げ量日本一の「金目鯛」を期待したのですが、シーズンは秋、なぜか「鰻」に

この季節の日本一は
300万輪が咲き誇る日本一のあじさい群生地

種類も多く、その華やかさは圧巻


すでに6月も下旬、見ごろは少し過ぎていたようですが
さすが、まだまだ見応えじゅうぶんでした
また、是非訪れてみたいと思った下田でした





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神々の国 宮崎を訪ねて(3,4日目)

2024-02-09 | 旅行

3日目も晴天が続きます
宮崎はとても暖かいイメージがあったのですが、暖冬だということもあるのでしょう
横浜との温度差はあまり感じませんでした

この日は宮崎市から日南市を訪れました
鵜戸神宮(日南市)
八丁坂 一番古い石段参道で山門まで長さ800m(八丁)の石段が続いていました

今では本殿まで整備された石段を進みますが
鵜戸神宮ならぬ運動神宮と呼ばれているほど
登ったり下ったりちょっとしたトレッキング気分です

神社としては珍しい「下り宮」

日向灘を目の前に、本殿に続く朱塗りの千鳥橋と玉橋
断崖の中腹の岩窟(海食洞窟)内に本殿はあります

朱塗りの色鮮やかな本殿

太平洋に付き出した岬の突端、洞窟の中

洞窟の中には太平洋の荒波に削り取られた奇岩も覗きます

宮崎県の南部 日南市の中央に位置する
城下町飫肥藩・伊東家5万1千石の城下町を訪れました

大手門 木造渡櫓(とろ)本瓦葺の重厚な江戸時代の櫓門

九州の小京都とも呼ばれ、とても静かで趣のあるところでした

武家屋敷が残る国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています

宮崎市に戻り、江田神社
日本最初の夫婦と言われる伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と
伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀っています


いよいよ旅も終盤となり、宮崎の神話の世界を旅し
神々の系図が少し頭に入ったかと思いきや・・・混乱したままの状態

江田神社みそぎの池近くにあった子供向けの案内板が
とてもわかりやすかった


江田神社の奥には、イザナキノミコトが禊を行い、たくさんの神々が生まれたという
「みそぎ池」がありました

なんとなく神秘的な空気に囲まれています

4日目
3日間続いた晴天も、この日は雨模様
お昼前のフライトで羽田に戻る予定だったので
ゆっくり出発まで、ホテルの敷地内にある温泉に入って過ごしました

帰りの宮崎空港の到着ロビーにはプロ野球のキャンプインする選手を
ファンが待ち構えているのでしょうか とても混雑していました

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神々の国 宮崎を訪ねて2日目

2024-02-04 | 旅行

2日目
日の出は関東と比べると、宮崎は30分ほどちがうんですね
ホテルから日向灘に、日が昇りました(7時20分ごろ)

 高千穂峡
太古の昔、阿蘇山の火山活動によって噴出した火砕流が、冷えて固まり
浸食された断崖は深い渓谷を創りました
神の住む地と言われています
高いところで100m、東西に約7キロに渡って続いています

そそりたつ深いV字型の渓谷は、大峡谷「高千穂峡」
この渓谷の写真の風景はあまりにも有名で
よく見かけていたのですが実物もまったく同じ、見事でした

迫力ある柱状節理でできた断崖

高千穂峡を象徴する風景 日本の滝百選に指定された「真名井の滝」

天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移したと言われる水源の滝

高千穂三橋

一つの渓谷一か所に、三本のアーチ橋を見ることができる
趣の違う橋を一度に見ることができるのは全国でもここだけ

午後はいよいよ「神域 天岩戸めぐり」
天岩戸(あまのいわと)神社西本宮

鳥居に架かるしめ縄は七五三縄と呼ばれ
藁を7本5本3本と垂らすことで、陰陽道の考え方から
神域の場所に陰の気が入らないようにと言われています

天照大神が隠れこもったとされる聖地・天岩戸を祀る神社

川の対岸中腹に天岩戸そのものをご神体としているために
ご神体を納める本殿はありません

背後の天岩戸(洞窟)を直接拝観するための「遙拝所」があります
ここから神職が案内してくれます
対岸のしめ縄で囲まれた深い割れ目のある岩は大きく(撮影禁止)
とても強力なパワースポット場所(確かに・・・)

平安河原宮(あまのやすかわら)
天の岩戸神社から歩いて15分ほどのところにあります

天照大神が天岩戸に隠れこもった際、
困った八百万(やおよろず)の神々が話し合いをした地として伝わっています

洞窟近くには参拝者が願いを込めた積み上げた石が並んでいました

私も旅行の無事、諸々願いを込めて積んできました

3日目に続く

 

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神々の国 宮崎を訪ねて(3泊4日)1日目

2024-02-02 | 旅行

2月に入りました。暖冬傾向に今年は春の訪れも早いようです

かって、九州には何度か訪れたことはあったのですが、宮崎県だけは未踏でした
一度、「神話の国宮崎県」を訪れてみたいと思っていたところ
3泊4日のゆっくりとしたツアーを見つけたので申し込み、早速今週訪れました

1日目
お天気にも恵まれ、宮崎空港に降り立ちました
早速バスは、青い空とコバルトブルーの太平洋
フェニックス並木が続く海岸線を、青島・堀切峠に向かいます


青島海岸の海岸線に続く波食台は言わずもがな「鬼の洗濯板」と呼ばれています

数百年前に深い海に堆積した地層が隆起し、浅い海で波の浸食によって削られ
長い年月をかけて海面に顔を出したというのが洗濯板のいわれ

街路や公園に植えられているフェニックス・ワシントンヤシ

高さは15から20メートルにも達し、幹も太く、南国ムードを演出しています

強風にもビクともしない強靭さ

青島神社
島全体が境内ともいわれる青島の中央に社があります
「海幸彦・山幸彦」で有名な神話の舞台で
縁結びの御利益で知られるパワースポットとしても有名


絵馬でできたトンネル「祈りの古道」を通った先に本宮があります
弥生時代ころから祭祀が行われたと伝わっています

青島全島を覆っているビロー樹のジャングル
その数約5千本、最高樹齢は300年

青島神社の躍動感あふれる狛犬 その先にも鬼の洗濯板の海岸

せわしない日常から離れて、宮崎でゆったりとした1日目を過ごしました・・・

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