先週末、東京駒込方面に出向いた折に、一度は「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている
巣鴨とげぬき地蔵尊に足を運んでみたいと思っていました。
もう、私もおばあちゃんと言われるのには十分な年頃、この聖地にいよいよ踏み入る時がやって来ました。
巣鴨の駅に下り立って5分も歩くと、巣鴨地蔵商店街の入り口になります。
またこの商店街通りは旧中仙道でもあり、その昔から1番目の立場として当時から賑わっていたようです。
商店街の入口にある「眞性寺」には3メートルほどのお地蔵があり、
江戸六地蔵尊のひとつに数えられています。
商店街の入り口からまっすぐ歩いて行くと、都電荒川線の庚申塚駅に着きます。その長さは800メートル、
その間を巣鴨地蔵通り商店街と呼んで、たくさんのお店がほとんど隙間なく並んでいます。
個人の商店街が厳しい状況下の中で、なんと活気ある街でしょうか。
この商店街に入ってまもなく「とげぬき地蔵尊」と呼ばれている高岩寺があります。
境内の観音様には長蛇の列!「洗い観音」とも呼ばれて病気や痛いところを洗うと効き目が
あると言われています。
一代目の観音様は、たわしでゴシゴシ洗われて磨滅してしまい、現在のニ代目は白い布で洗うように
なっているようです。
そして、なんといってもとげぬき地蔵尊にお参りした後の楽しみはこの商店街!
お年寄りにとって魅力的な商品が山積み、それにお店の人はとっても気さく、「店内のトイレはご自由にお使いください」
なんて出ているし、商品の値段が安い、と三拍子揃っています。
巣鴨商店街のシンボル的な赤パンツのお店、これを履くのはなかなか勇気が入りそう。
果たして誰がいったい買うんでしょうか。
ところが、5分も歩いて気が付きました。あまりおばあさんが目立つほどいないのです。
お年寄りと言うのにはまだ間のある人たちが、この通りを占拠しているほど、食べ物の人気店の前には長い列だし・・・。
きっと、ほんとのおばあちゃんは、こんな混んでいる週末の寒い日なんかには来ないのでしょうと、
観光客のひとりである私は考えました。