元春のニューアルバム、折りにふれ通勤のお供になる。
でも・・・いまだに印象が固まらない。
自分でこのアルバムを好きなのか?イマイチなのか?もハッキリしない。
曲も声も演奏も最高!・・・ホボキンの音でないのは残念だけど。
もっとハードなナンバーをイッパイいれてほしかった気もするが。
まぁそれはたいした問題じゃない。
好きな曲けっこうある。「折れた翼」「呼吸」「コヨーテ海へ」にはグッと来た。
幾つかの曲の歌詞には勇気付けられた。
ただ・・「TheSun」の時みたいに・・強い思い込みはもっていない。
少し距離をおいて眺めてる感じがする。
「TheSun」は待望のアルバムだった。
あのアルバムで描かれていた主人公たちに自分を重ねて聴いた。
「希望」「明日を生きよう」「地図のない旅」「太陽」は今聴いても熱くなる。
対して「COYOTE」の曲には・・思い入れを持てない。静かに向かい合ってる。
思い入れを持てないのは「TheSun」と違って
このアルバムには「救いがない」からだろう。
確かに温かい歌詞や希望にあふれたウタもある。
でも・・・「TheSun」で描かれた「残酷なさよなら」の先に、
「太陽が昇った」後に結局「変わらない現実」が待ってたことを・・・
いや・・・状況はもっと悪くなってる事を「COYOTE」は描いてる。
それがリアルすぎて・・・つらい。
聴いてて体温があがらない。平熱で聴ける、フラットな気分で聴いてる。
聴き終わった後・・・とりのこされたような放り出されたような気になる。
こんな感想持ってるのっておそらくオレくらいかな?みんな大絶賛だしね。
いや、オレもイイアルバムだと思います。
ただ現在の自分のベクトルと重なりすぎてるというか・・・
聴いてて「逃げ場がない」っていうか・・・
すごい厄介なアルバムだ。もうすこし聴きこんでみよう。
ツアーの予定は発表されていないけど早くライブをみたい。
「コヨーテ海へ」がライブでどう聴こえるのか?響くのか?
それを早く知りたい。