僕と猫のブルーズ

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Cocco1,16武道館ライブレポ「きらきら☆」

2008年01月12日 | オトの記憶(CD、ライブ)
Coccoは客に向って何度も語りかけた。

「ワタシはここにいるから大丈夫」
「女の子は自分が気付いていないだけで、みんなキレイだよ」
「ワタシは生まれた場所もお世話になっている場所も好き。
 だから沖縄も東京も好き。お世話になった東京に恩返ししたい」
「東京ほど外部から侵略されている街は無い。沖縄だと高層ビル建つと環境破壊とか
 騒ぐくせに東京だとまたお洒落モードになったと思って誰も騒がない。」
「地方から来て東京は嫌いという人いるけど悲しい。帰る場所がある奴は帰ればイイ」
「東京には空がないなんていう奴は、空を見上げる事を忘れたヒトだ。空も星もキレイだよ。」
「東京には色んなヒトが夢を叶えようと集まってる。あっちゃんも夢を叶えた。
 だから東京に感謝をこめてうたいます。」

真剣でまっすぐなメッセージ。オレも昔、京都から来て東京キライだったな。
でも今は好き(大好きではないけど)。ここにずっといようと思う。そんな事考えた。


Coccoライブツアー「きらきら」。
武道館2日間の初日に行ってきました。2日目はアコースティックライブ。
迷ったけどハードなバンドサウンドでのCoccoをみたかった。

「甘い香り」から始まったライブ。Coccoもバンドも明るく輝いている。
この曲の「届かないから人ごみの中で叫んだ。消えたいと願う夜があって」に泣く。
「樹海の糸」「燦」と続く。Coccoは泳ぐように舞うように唄う。
長田さん、高桑圭、椎野恭一、堀江博久、大村達身の奏でる最強サウンドに乗り
自由に・・そして美しく唄う。
手拍子どころじゃなかった。そんな余裕はなかった。ただ聴き入って見てた。

Coccoが唄い終わるたびに客席から「あっちゃんあっちゃん」の歓声が飛ぶ。
Coccoは時折、客に親しげに話しかける。まさにアイドルあっちゃん(^_^

照明が素晴らしい。透明な蒼、緑、白光。丸で海の中にいるみたい。
思わず見惚れてしまった。

中盤ハードな曲が続く。「WayOut」「けもの道」。Coccoが叫ぶ。髪をふり乱す。
「どこまでいけばいいの?おしえて」「ウソには罰を、あなたには報いを」
強烈な叫び、サウンド・・・これがみたかった。
「音速パンチ」の「灯りをともせ、錆びついた手で」の歌詞で思わず拳を握った。

後半、Coccoは客席に語りかける。東京と沖縄について。東京という街について。
まっすぐな・・・ホントにまっすぐな・・・メッセージ。ズンと来た。

沖縄をテーマにした「ジュゴンの見える丘」「チョッチョイ子守唄」。
Coccoの声が凄い。・・Coccoは以前「故郷沖縄を受容れられない」と言ってた。
でも長い時間をかけてようやく受容れられたんだな。。そう想った。

ラスト「Never Ending Jouney」。
「とぎれた歌の続き つないだ手と手」「おわらない旅を行くよ」
意思をこめた力強い歌。長田さんのギターが響く。涙があふれた。拳を握りしめた。

最後、Coccoはメンバーをハグし踊り、客席に笑顔でこたえた。
素晴らしかった。キレイだった。

最高だった・・・最強だった。
とんでもないものをみた。すごいものをみた。
行ってよかった。ホントにみてよかった。

こんな痩せっぽちの女の子の何処にこんな力があるんだろう?すごい。

Coccoは今回のライブで踊りまくっていた。
これまでのツアーはダンスなんかせず、ただカラダを揺らすだけだったのに。
しかも、Coccoは今回のツアーで総ての街でMCを変えていたらしい。
ライブ前に必ず街を歩き感じたことを客席に語ったという。

相当がんばったんだな、努力したんだな。
それはお客さんを楽しませ自分自身も楽しむための努力、がんばり。

ショーじゃない、まさに「LIVE」・・生きてた。生きる姿を見せてた。

オレもウダウダしてられない、ダラダラしてられない。文句言ってる場合じゃない。
何もできない・・と想う前に何かができるはず。何かをやるべきだ。

やっぱ、このコはすごいわ。いつもオレの腐った性根を叩きなおしてくれる。
こんなの見せられたら・・・やるしかねーじゃん。逃げられないじゃん。

オレの無力な錆びついた手で・・・どこまでできるかワカンナイけど。
おろしかけてた・・・手を、拳を・・・もう一度ふりあげよう。



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