僕と猫のブルーズ

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あしたの、喜多善男

2008年03月20日 | 日々の泡(日記)
今クールは面白いTVドラマがイッパイ。
中でも「鹿男あをによし」と「あしたの、喜多善男」にハマリました。

「喜多善男」の主人公は人生に絶望し11日後に死のうとするサエない中年男。
そこに様々な人物が絡む。「善人」は一人としていない。みんな色んなものを抱えている。

こんな「善人いないだろ?」という主人公も闇を抱えている。

最後の11日間で主人公は「知りたくない現実」を突きつけられる。
別れた奥さんが保険金目当てに自分に近づいてきたこと。
死んだと思った親友が実は生きていて自分を裏切っていたこと。
親切と思ってた若者も金目当てに自分に近づいたこと。

善人の主人公の「闇」の部分が「別人格」として度々登場し主人公を罵り嘲笑う。
このシーンは迫力に溢れてた。小日向史世の演技力にビックリした。

最後の最後になって善人の善男がやっと闇の部分を露にして怒り叫ぶ。
「オマエらはオレを利用したいだけなんだろ?」
「カネがなけりゃ、オレを愛してるなんて云ってくれるワケがない」
「オレはこの世の中がキライだ!オレはオレがキライだ!」
「オレなんて消えたほうがイインだ!」
凄く胸がつかれたシーンだった。

でも絶望した主人公にも愛するモノがあった。別れた奥さんとカレー。
主人公に冷淡だった奥さんも最後は主人公を助けようとする。
主人公は最後「カレーを食べたくて」死ぬのを止める。
そんなものかも知れない。そんなことで生きれるのかも知れない。
でも・・そんなものだろ?何か楽しいことあれば生きれるさ。

ともかく俳優陣が素晴らしかった。
小日向文世は好きな役者だけど改めて好きになった。
生瀬さんの胡散臭さも良かったし・・・
何より松田龍平。お父さんを重ねて見てたな。

ジミだけどココロにジワジワ染みたいいドラマでした。
・・ってコトで今日の晩御飯はカレーにします(^_^;




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