僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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その日のまえに

2008年11月07日 | 日々の泡(日記)
今日、筑紫哲也さんが亡くなった。
好きなジャーナリストの一人。心よりご冥福を申し上げます。<(_ _)>
緒形拳さんといい・・・優れた方がいなくなるのは悲しいものです・・。

先週、重松清さんの小説「その日のまえに」を読んだ。
7つの短編が収められている。1つを除いては全て「死」を扱ってる。
友人、自分、母親、そして・・妻がある日いきなり「余命少ないこと」を宣告される。

なぜ、なぜ自分なのか?家族なのか?いきなり・・なぜ?
一体・・何をしたというのだ?神様はいるのか?いきなりすぎる。
どんなに問うても・・・答えは出ない。。

主人公たちのココロのユレは昨年ボクが・・・父を亡くしたときと同じ。
なんで?なんで?なんで?なんで?その繰返し・・でも答えなんてあるわけない。

最後の3篇は妻が癌で余命短い・・「その日」を迎えるまでを描いた連作。
これはかなり参った。痛い話だった。

もし自分がこの夫だったら・・・この妻・・だったらどうするだろう?

泣き叫ぶか?それとも落着いていられるか?ワカンナイ。

正直、自分がその日を迎えても・・落着いて迎えられそうな気もする。
もう充分、楽しんだ。報われた。
特に・・嫁と友人と出逢って過ごしたこの10年はホント楽しかった。
仕事ではイヤなことだらけだったけど・・プライベートには何の不満も無い。
いつ死んでも善いような気もする。

でも、一方で・・それは、残される者のキモチを考えない自分勝手な言い分の様な気もする。

もし、ボクが先に逝ったなら嫁にはさっさと忘れてもらってイイ。ホントそう思う。
さっさと忘れて次のシアワセを見つけて欲しい。

成仏できるか・・はワカンナイな。幽霊になってその辺に漂って嫁を見てるかも。
以前そんなことを云ったら嫁は迷惑な顔をしてたr(^^;)”

でも・・仮に嫁が先に・・(縁起でもないが スマン>嫁<(_ _)>)。
その場合はどうなるだろう。想像つかない。

きっと告知はするだろうな。でも・・落着いて笑顔で一緒に過ごせるだろうか?
そして・・・残されたあと・・どうなるんだろうか?

さっさと忘れるなんて絶対出来ないだろう。
毎日泣いて暮らすようなそんな気もする。
明日のことなんて考えないで
ひたすらウジウジ嫁との想い出にすがって生きてくような。
前向いては生きれない、後ろを向いて生きていく・・そんな気がする。

それも・・・はた迷惑な話ですよね?(^_^;)
嫁も「ホント迷惑だね」と横でうなずいてます(笑)

今自分が逝っても構わないと書いたけど出来るなら長生きしたいものです。
仕事を引退したら嫁と色んなトコ行きたいな。温泉とか旅行とか・・。

この作品は大林宣彦監督で映画になりました。
奥さんは永作博美が演じるとか、ウン、ピッタリ!
でもダンナさん演じるのは南原清隆・・・ナンチャン。
うーん・・ちょっと違うかな。
ボクとしては椎名桔平か、岸谷吾朗が合ってるような気がする。


今日、会社帰りにフィッシュマンズの「ゆらめき IN The Air」を聴いた。
ボーカルの佐藤伸治クンが亡くなる前に残した最後のウタ。

「君がきょうも消えてなけりゃいいな」というコトバがココロに響いた。

10年前はこんなこと考えなかったのにな。
43歳・・少しづつ「死」を間近に感じてるのかも知れない。
「死」を遠くに感じなくなってる・・・・それは確実に。。。。

ま、とりあえず今日と明日を嫁と楽しく生きたいな。
それでイイ。それでじゅうぶん。それで・・・・・いいや☆

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