僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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『A PIECE OF FUTURE』

2011年04月13日 | オトの記憶(CD、ライブ)
昨夜色んなサイトでフィッシュマンズの新曲が配信された。
曲名は「A PIECE OF FUTURE」。
佐藤伸治クンが生前作っていて正式にレコーディングしないまま終った曲。
数年前出たベストアルバム「宇宙」にデモテープ版とライブヴァージョンが収録されてる。

今年はフィッシュマンズのデビュー20周年。色んな企画が催される。
5月に日比谷野音でライブがある。チケット取れなかったけど。(T_T)
そして、今回フィッシュマンズのメンバーが集まり、UA、原田郁子、七尾旅人、
小山田圭吾、勝井祐二、木暮晋也、やくしまるえつこ、BOSE、そしてZAK、
その他多くのミュージシャンをゲストに迎えて、この曲を完成させた。
ボクは「OTOTOY」というサイトで購入しました。
http://ototoy.jp/feature/index.php/2011032401

今日、通勤時にウォークマンで聴きました。時間20分の大作。
「宇宙」収録のライブヴァージョンをベースに全くの新しい作品に仕上がっている。
柔らかく静かだけど力強いメロディに色んなオトと色んな声が重なる。
入れ替わり立ち代り現れ消えていくオトとコエ。あふれる音色。

ともかく聴いててキモチいい。聴いてるとアタマがふわふわしてくる。
勝井さんのバイオリンが聴こえて来たとき意味なく泣きそうになった。
明るくて楽しくて温かい。キレイな森を散歩してるようなそんな気分。

こういう感覚以前あった。そうFISHMANSの「LONG SEASON」を聴いたときと同じ。
20分もの長尺なのにあきない。逆にもっと聴いていたい!と思う。

ただ若し佐藤クンが生きていてこの曲を録音してたらこうはならなかったとも思う。
佐藤クンが唄うと、そこには現実とは別の世界が現れる。
明るいけど暗い。真昼間なのに闇。優しいけど怖い。そして危ない。

今回のヴァージョンには佐藤クンのような危なさ、怖さはない。
佐藤クンが表現している世界と近いようで遠い。兄弟だけど似てはいない。

でもメンバーもそんなことは承知の上だろう。
いや佐藤クンと同じものは作れないし作っても仕方ない。
あたらしいもの、次のステップに行きたかったと思う。

それは分かってるけど佐藤クンとは違う。どこか複雑。でも・・どっちも好きだ。
そんな白黒をハッキリつける必要もないんだろう。
分類や定義に何の意味がある?キモチよけりゃイイんだ。

ちなみにこの配信で得た収益は被災地に寄付されるそう。イイね!

オンガクやARTは災害時には役に立たないと言う人がいるけどそんなことはない。
オンガクで腹が膨らむか?と言う人がいたが、それは短絡的な考え方だ。
オンガクやARTは腹は膨らませないがアタマやココロを満たすことが出来るんだよ。
覚えときな☆

勿論、被災地の人はまだノンビリ音楽を聴ける状態ではないだろう。
でも、収益を寄付するとか間接的な形でサポートできるはずだ。
役に立たない、なんて絶対ありえない。オレはオンガクのチカラを信じる。

大好きなミュージシャンの新曲をGETして被災地の役に立てるならサイコーじゃないか♪


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