土曜日は銀座・音響ハウスに鈴木祥子さんのライブを見に行った。
97年のアルバム「CANDY APPLE RED」を当時録音に参加したメンバーと再現するライブ。
再現ライブと言えば、ボクは過去、元春「サムデイ」とカーネーションの「天国と地獄」
の再現ライブを見に行った。いずれも、リアルタイムでは聴いてない。
「CANDY APPLE RED」はリアルタイムで聴き、その後もずっと聴きつづけてきた。
「鈴木祥子」と並んで、好きな・・大切なアルバムだ。
因みに祥子さんのライブは実に4年ぶり。ここ数年は新しい曲、ライブの内容に
自分の志向とズレを感じて距離を置いていた。
今回は好きなアルバム再現と言う事で久しぶりに足を運んだ。メンバーにkyOnさん居るし。
また、祥子さんの歌が以前の様に自分に刺さるのか試したかった(面倒くさい奴^^;)
会場の音響スタジオは様々なレコーディングで使われた場所。
こじんまりとした録音用のスペースに楽器を並べ客が入り、
更にコンソールルームに迄客が入ると言うかなりレアなライブ。
そう言えば「スタジオライブ」って初めて見るな。ボクはKYonさんサイドで立ち見。
メンバーは祥子さん(Vo,Drums、タンバリン)、菅原弘明(guitar、祥子さんの元夫)、
名村武(Bass、ボ・ガンボスのディレクター)、楠均(Drums、くじら)
そしてDr.KyOn(Key、Guitar)。
予想通り(笑)入場も開演も遅れてメンバー登場。
【セットリスト】
1.Candy Apple Red、2.3月のせい、3.Salky Cat Strat、4.苦しい恋、5.午後の坂道で、
6.君の赤いシャツが、7.恋のショットガン(祥子さんDrums)、
8.I need you(kinksカバー。kyOnさんギター)、9.Shelter、
10.僕たちの旅(kyOnさんマンドリン)、11.Angel、
(アンコール)
12.IKO IKO、13.Not Fade Away、14.Don´t Wanne be saved(新曲)、15.Goin´ Home
1曲目は何と「3月のせい」!アルバム最もヘヴィーな曲。
「踏切りを待ちながら思う ここで飛び込んだらバカ」
「ゆううつ 胸が苦しい 今日もテレビがやけにうるさい」
「あたしの武器は笑いとばすこと あとはなにもない」
重い歌詞とサウンドに一気にココロが持っていかれた。息が詰まる。
このアルバムを聴いてた30代前半はサイテ―サイアクの時期だった。
仕事も私生活も何もかも巧く行かずアパートに籠って息だけ吸ってた時代。
ココロがやられ、ただ部屋に閉じ籠って、この曲を聴いてた。
生きるのも面倒くさく、死ぬエネルギーも無く、唯閉じ籠もってた。
目の前に、あのとき住んでた狭いアパートの部屋が浮かぶ。うわ、勘弁してくれ。
同時に嫁@パンダ、ヨモちゃんの顔が浮かぶ・・・。少し・・少し落ち着く。
もう、オレはあそこに居ない。あそこに戻らなくてイイ。あのときはもう終わったんだ。
その後もアルバム収録曲が演奏される。(収録順じゃないが笑)
日常生活の中の幻想を描いた「午後の坂道で」。何処か初期のユーミンを想わせる。
男女のすれ違いを描く「苦しい恋」「恋のショットガン」。
激しい恋の想いを歌う「Shelter」。どれもポップでキレイな曲だけど痛い。
「僕たちの旅」の柔らかさ、「Angel」の解放感。明るい歌なのに、泣きたくなる。
聴きながら、過去の色んな想い出が蘇る。
オレは好きなアーティストの旧い曲を聴いても昔を思い出すことは滅多に無い。
懐かしいとか感じないし、想い出に浸るも無い。音楽はいつだって「現在(いま)」だ。
でも、祥子さんの歌は一気に過去を引きずり出す。
色んな光景が亡霊の様に現れては消える。色んな景色が幻の様に見えては無くなる。
思い出したくない事、見たくない物、楽しかったり幸福だったけど失くした物。棄てた物。
それを・・突きつける。
祥子さんの歌は自分のココロを引っ掻き回す。・・・久しぶりにそれを体験した。
再現ライブだが全曲演奏せず。「エコロジーバッグ」「全てはOK」「Rivers end」は無し。
「それは30周年の記念ライブのときに」って。相変わらず素っトボケた人だ(T▽T)
LIVEはアルバム再現に留まらずキンクスやチャック・ベリーのcoverを演奏。
更には、この日配信となった新曲も演奏。この新曲が良かった。
「貴方にも神様にも助けて貰わなくて構わないよ」と言う祥子さんらしいヤサぐれた曲。
明るいけど痛い。ここ数年に出た曲では・・久しぶりに刺さった。
アンコール最後は「Goin´Home」で終わる。
「もうどこへも行かない いつも笑っていよう」の部分をお客さんと何度も唄いながら。
この日は「武器は笑いとばすこと」で始まり「いつも笑っていよう」で終わった。
そう、笑っていりゃ何とかなる。
泣いても叫んでも誰も、神様も助けちゃくれない。
なら、笑った方がマシだ。ウソの笑いでも作り笑いでも笑ってる間は負けちゃいない。
このヒトの歌が、それを教えてくれた。
4年ぶりのライブ、良かったな。
このヒトの歌は昔どおり人のココロを見事に破壊してくれた^^;
やっぱりこのヒトの歌はオレにとって特別だ。それを思い知った。
昔みたいに熱心に追いかける気力も体力も無いが、また少しずつ追いかけてみるかな?
PS:
この日のライブの音源は終演後すぐにライブCDとして観客に配布された。
オトもイイし、祥子さんの歌、演奏の臨揚感がバッチリ。
昨日このアルバムを鳴らしてたら、ヨモちゃんが固まってた。(T▽T)
ヨモちゃん怖くないよ~。祥子さんはオモシロくて愉快なヒトだよ~。
また聴かせてあげるよ、な♪
97年のアルバム「CANDY APPLE RED」を当時録音に参加したメンバーと再現するライブ。
再現ライブと言えば、ボクは過去、元春「サムデイ」とカーネーションの「天国と地獄」
の再現ライブを見に行った。いずれも、リアルタイムでは聴いてない。
「CANDY APPLE RED」はリアルタイムで聴き、その後もずっと聴きつづけてきた。
「鈴木祥子」と並んで、好きな・・大切なアルバムだ。
因みに祥子さんのライブは実に4年ぶり。ここ数年は新しい曲、ライブの内容に
自分の志向とズレを感じて距離を置いていた。
今回は好きなアルバム再現と言う事で久しぶりに足を運んだ。メンバーにkyOnさん居るし。
また、祥子さんの歌が以前の様に自分に刺さるのか試したかった(面倒くさい奴^^;)
会場の音響スタジオは様々なレコーディングで使われた場所。
こじんまりとした録音用のスペースに楽器を並べ客が入り、
更にコンソールルームに迄客が入ると言うかなりレアなライブ。
そう言えば「スタジオライブ」って初めて見るな。ボクはKYonさんサイドで立ち見。
メンバーは祥子さん(Vo,Drums、タンバリン)、菅原弘明(guitar、祥子さんの元夫)、
名村武(Bass、ボ・ガンボスのディレクター)、楠均(Drums、くじら)
そしてDr.KyOn(Key、Guitar)。
予想通り(笑)入場も開演も遅れてメンバー登場。
【セットリスト】
1.Candy Apple Red、2.3月のせい、3.Salky Cat Strat、4.苦しい恋、5.午後の坂道で、
6.君の赤いシャツが、7.恋のショットガン(祥子さんDrums)、
8.I need you(kinksカバー。kyOnさんギター)、9.Shelter、
10.僕たちの旅(kyOnさんマンドリン)、11.Angel、
(アンコール)
12.IKO IKO、13.Not Fade Away、14.Don´t Wanne be saved(新曲)、15.Goin´ Home
1曲目は何と「3月のせい」!アルバム最もヘヴィーな曲。
「踏切りを待ちながら思う ここで飛び込んだらバカ」
「ゆううつ 胸が苦しい 今日もテレビがやけにうるさい」
「あたしの武器は笑いとばすこと あとはなにもない」
重い歌詞とサウンドに一気にココロが持っていかれた。息が詰まる。
このアルバムを聴いてた30代前半はサイテ―サイアクの時期だった。
仕事も私生活も何もかも巧く行かずアパートに籠って息だけ吸ってた時代。
ココロがやられ、ただ部屋に閉じ籠って、この曲を聴いてた。
生きるのも面倒くさく、死ぬエネルギーも無く、唯閉じ籠もってた。
目の前に、あのとき住んでた狭いアパートの部屋が浮かぶ。うわ、勘弁してくれ。
同時に嫁@パンダ、ヨモちゃんの顔が浮かぶ・・・。少し・・少し落ち着く。
もう、オレはあそこに居ない。あそこに戻らなくてイイ。あのときはもう終わったんだ。
その後もアルバム収録曲が演奏される。(収録順じゃないが笑)
日常生活の中の幻想を描いた「午後の坂道で」。何処か初期のユーミンを想わせる。
男女のすれ違いを描く「苦しい恋」「恋のショットガン」。
激しい恋の想いを歌う「Shelter」。どれもポップでキレイな曲だけど痛い。
「僕たちの旅」の柔らかさ、「Angel」の解放感。明るい歌なのに、泣きたくなる。
聴きながら、過去の色んな想い出が蘇る。
オレは好きなアーティストの旧い曲を聴いても昔を思い出すことは滅多に無い。
懐かしいとか感じないし、想い出に浸るも無い。音楽はいつだって「現在(いま)」だ。
でも、祥子さんの歌は一気に過去を引きずり出す。
色んな光景が亡霊の様に現れては消える。色んな景色が幻の様に見えては無くなる。
思い出したくない事、見たくない物、楽しかったり幸福だったけど失くした物。棄てた物。
それを・・突きつける。
祥子さんの歌は自分のココロを引っ掻き回す。・・・久しぶりにそれを体験した。
再現ライブだが全曲演奏せず。「エコロジーバッグ」「全てはOK」「Rivers end」は無し。
「それは30周年の記念ライブのときに」って。相変わらず素っトボケた人だ(T▽T)
LIVEはアルバム再現に留まらずキンクスやチャック・ベリーのcoverを演奏。
更には、この日配信となった新曲も演奏。この新曲が良かった。
「貴方にも神様にも助けて貰わなくて構わないよ」と言う祥子さんらしいヤサぐれた曲。
明るいけど痛い。ここ数年に出た曲では・・久しぶりに刺さった。
アンコール最後は「Goin´Home」で終わる。
「もうどこへも行かない いつも笑っていよう」の部分をお客さんと何度も唄いながら。
この日は「武器は笑いとばすこと」で始まり「いつも笑っていよう」で終わった。
そう、笑っていりゃ何とかなる。
泣いても叫んでも誰も、神様も助けちゃくれない。
なら、笑った方がマシだ。ウソの笑いでも作り笑いでも笑ってる間は負けちゃいない。
このヒトの歌が、それを教えてくれた。
4年ぶりのライブ、良かったな。
このヒトの歌は昔どおり人のココロを見事に破壊してくれた^^;
やっぱりこのヒトの歌はオレにとって特別だ。それを思い知った。
昔みたいに熱心に追いかける気力も体力も無いが、また少しずつ追いかけてみるかな?
PS:
この日のライブの音源は終演後すぐにライブCDとして観客に配布された。
オトもイイし、祥子さんの歌、演奏の臨揚感がバッチリ。
昨日このアルバムを鳴らしてたら、ヨモちゃんが固まってた。(T▽T)
ヨモちゃん怖くないよ~。祥子さんはオモシロくて愉快なヒトだよ~。
また聴かせてあげるよ、な♪