僕と猫のブルーズ

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リアルを伝えたヒト ~手塚治虫ブラックジャック展

2023年10月29日 | Art・本・映画

今年はブラックジャック連載50周年。ということで六本木森タワーでブラックジャックの原画展を開催。
BJはボクにとって世界で一番好きな漫画。ということで嫁@パンダと一緒に観に行って来ました。
ミッドタウンはよく行くけど森タワーに行くのは数年ぶり。コイツも久しぶりに視ました(^^;

入場するといきなり名シーンが大きく引き伸ばされて展示。
ボクの一番好きなシーン。Dr.キリコエピソードの最終シーンを目の当たりにする。
既にこの段階でウルウル状態(^^;

その後も数々の名シーンが展示されている(撮影&SNS掲載可)

「正義かそんなもんはこの世の中にありはしない」
少年漫画、子供向けの作品で綺麗事でなく厳しいリアルを表現する。
その事に・・・唯々撃たれた😢

此処からは原画展示コーナー。テーマ毎に各話を再構成し原画展示と物語解説(撮影禁止)。
どの話も読んでる。絵も台詞もストーリー展開も全部アタマの中に入ってる。
それでも読んでて感動した。読んでてずっと涙がとまらなかった。

BJは決して正義漢ではない。無免許で高額な報酬を要求する。
治療を拒否したこともあるし
患者を見棄てたこともあるし権力を嵩に来た連中には牙をむく。
母親を死に追いやり自分に大怪我をさせた連中には復讐を企てる。
一方で必死に生きようとする小さな命には粋な計らいをする。タダで治療することも度々ある。
色んな面を持ってる実に魅力的なキャラクター。
その中で何度も問われる「医者は何のためにある?」「自分は何故人を治す」の自問自答。
そして描かれる戦争の酷さ。権力者の横暴、人間の身勝手さ醜さ。一方で人間の素晴らしさ。

10代でこんな素晴らしい作品に出逢えたことが本当に嬉しい。
ボクはクリエイターを崇拝することは大嫌いだ。でも手塚は自分にとって「神」だ。
ボクの思考回路の多くの部分は手塚の作品の影響を受けている。手塚は自分にとってココロの師なのだ。

会場には多くの人が詰め掛けていた。手塚が亡くなった後生まれた若い人も多かった。
ボクの前にいた若いカップルがBJを相当読み込んでたらしく原画を目をキラキラさせて見てる様が善かった。
嫁@パンダも愉しんだ様子。ホント行って良かった。

帰り電車の中で嫁@パンダに話した。
「もしBJが現実にいたらヨモちゃん🐱を治してくれたかな?でも1億円くらい
治療費要求されるかも」
「1億じゃ済まないかもよ10億ぐらいかかるんじゃない」「ならオレ生命保険入るよ」
1億?10億、オレの稼ぎじゃとても払えないな。
・・・構うもんか。お安いモンだ。
それでヨモちゃん🐱が助けられたなら一生かけて払ってやるよV(^^)


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