谷上駅(たにがみえき)は、兵庫県神戸市北区山田町下谷上にある、北神急行電鉄・神戸電鉄の駅。標高244m。
神戸電鉄の乗務員時刻表(スタフ)に表記されている駅略号はT(Tanigami)である。
駅番号は北神急行電鉄がS01、神戸電鉄がKB10。北神急行電鉄と神戸電鉄の共同使用駅であり北神急行電鉄が管轄しているが、駅掲示時刻表など神鉄様式に合わせた案内設備も多い。また、北神急行電鉄の登記上における本店所在地でもあり、同社では唯一の北神急行電鉄管轄駅である。
利用可能な路線
北神急行電鉄
北神線
神戸電鉄
有馬線
なお当駅からの神戸高速線経由の連絡乗車券は、東は花隈駅及び元町駅、西は西代駅までしか購入できない。これは当駅から三宮駅へ行く場合や同駅から阪急・阪神を利用する場合は新開地経由(片道590円)よりも北神線経由で地下鉄を利用した方(片道520円)が安く、同じく山陽電鉄線方面へは新開地経由(西代駅まで片道670円)よりも北神線経由で地下鉄板宿駅にて乗換(同駅まで片道580円)の方が安いためである。
駅構造
地上1階にコンコースと改札があり、地上2階にプラットホームがある高架駅。
地上2階のプラットホームは島式3面5線で北側3線が神戸電鉄有馬線、南側2線が北神急行電鉄北神線の発着ホームである。ホーム有効長は6両。有馬線は通常4両・3両のみの入線だが、震災直後は鈴蘭台からの5両編成の電車が折り返していた。
北側のホーム(1・2番のりば)は神戸電鉄有馬線用のホーム、中央のホーム(3・4番のりば)は神戸電鉄有馬線、北神急行電鉄北神線の共用ホーム、南側のホーム(5・6番のりば)は北神急行電鉄北神線用のホームである。中央のホームは神戸電鉄有馬線と北神急行電鉄北神線の列車同士が同一平面で乗り換えできる構造になっている。昼間時は両線ともこの中央のホームのみ使用しているため、有馬線は上下線で同一の線路(3番線)を使用する形になる。
かつてのホーム構造は島式3面6線で、1・2番のりばが有馬線下り、3・4番のりばが有馬線上り、5・6番のりばが北神急行用であった(現在の3・4番のりばは、旧4番線を廃止して旧3・4番のりばと旧5・6番のりばを繋げてある)。駅が現在地に移転した当初はキセル防止のためこのような構造とされ、地上1階に中間改札が設けられていたが、スルッとKANSAI導入でその必要性が薄れたことから後に廃止、現在の姿となる。
地上駅時代は2面4線の配線で有馬・三田方が1番線(下り待避線)、2番線(下り本線)、 新開地方が3番線(上り本線)、4番線(上り待避線)となっていた。 また新開地方に下り線から上り線への渡り線が設置されていた。 当時は新開地〜当駅までの区間列車が多数(1時間に1〜2本程度)運行されており、 谷上止まりの列車はこの渡り線を使って4番線に入線し、そのまま新開地へと折り返していた。
なお有馬線が狭軌、北神線が標準軌のため、有馬線の線路に北神線の車両(その逆も)が入線することはできない。
のりば
番線 会社 路線 方向 行先 備考
1 神鉄 有馬線 下り 有馬温泉・三田方面 平日早朝及び朝夕ラッシュ・土休日早朝のみ使用
2
3 下りは平日昼間時及び夜間・土休日朝以降に発着
上り 鈴蘭台・新開地方面
4 北神急行 S 北神線 - 新神戸・三宮・西神中央方面[5] 線路共用。昼間時以外に両扉扱いを実施
5
6 一部時間帯のみ
神戸電鉄では4両編成2本が夜間停泊されている。
駅周辺
タクシー乗り場
谷上車両基地
神戸市立谷上小学校
兵庫県道15号神戸三田線(有馬街道)
神鉄食彩館(高架下、改札の前にある)
谷上SHビル
駅ビル。駅移転・ビル開業当時はこの5階・6階に鉄道資料館「ハイテクランド」があり、北神7000系運転台を模したシミュレーターが設置されていた(運転区間は地下鉄長田駅 - 北神急行谷上駅、神戸電鉄鈴蘭台駅 - 長田駅)。既にこの施設はなく(1990年代半ば頃?に閉館)、現在はテナントとなっている。
接続バス路線
阪急バス
151系統 (松ヶ枝町・西鈴蘭台駅前・市民防災総合センター・ひよどり台・鵯越駅前・夢野町2丁目・新開地経由)神戸駅前行
158系統(松ヶ枝町・西鈴蘭台駅前・しあわせの村・ひよどり台・鵯越駅前・夢野町2丁目・新開地経由)神戸駅前行
12系統(小倉台4丁目・筑紫が丘4丁目経由)筑紫が丘5丁目行
30系統(広陵町・山の街駅前・峠・水源地前経由)鈴蘭台行
神姫バス
14系統 (平野経由)神戸駅行
14系統 (西宮北IC経由)三田駅行
阪急バス・神姫バス共同運行
6系統 (箕谷・新神戸駅経由)三宮駅前行 ※神姫便の一部は神戸空港まで運転。
6系統 (大池見山台・六甲登山口・有馬口駅前経由)有馬温泉(太閤橋)行
1928年(昭和3年)11月28日 - 神戸有馬電気鉄道が湊川 - 電鉄有馬(現・有馬温泉)間を開業した際に設置。当初は、現在の谷上駅前交差点にあたる場所に設けられた。
1947年(昭和22年)1月9日 - 三木電気鉄道との合併により、神有三木電気鉄道(現在の神戸電鉄)の駅となる。
1988年(昭和63年)
3月27日 - 神戸電鉄の駅移設。高架化。
4月2日 - 北神急行電鉄北神線開業。北神急行電鉄の駅が営業開始。
1995年(平成7年)
1月17日 - 阪神大震災で被災し、不通。
1月18日 - 北神急行電鉄の駅営業再開。
1月19日 - 神戸電鉄の駅営業再開。
2001年(平成13年)6月23日 - 乗り換えホーム使用開始。
2017年(平成29年)3月1日 - 液晶ディスプレイの案内板設置。
谷上駅
たにがみ
TANIGAMI
所在地 神戸市北区谷上東町1-1
北緯34度45分42.59秒 東経135度10分16.84秒
所属事業者 神戸電鉄
北神急行電鉄
神戸市交通局 (神戸市営地下鉄)
駅構造 高架駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度- 13,321人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1928年(昭和3年)11月28日(神鉄)
1988年(昭和63年)4月2日(北神)
乗入路線 2 路線
所属路線 ■北神急行電鉄北神線
駅番号 S01
キロ程 0.0km(谷上*起点)
(7.5km) 新神戸 S02►
所属路線 ■神戸電鉄有馬線
駅番号 ○KB10
キロ程 13.7km(湊川起点)
新開地から14.1km
◄KB09 箕谷 (1.7km)(1.7km) 花山 KB11►
備考 共同使用駅(北神急行電鉄の管轄駅)
乗車人員は、北神急行電鉄、神戸電鉄単独・乗継客の合算。
* 正式な起点は新神戸駅
ただ、北神線の運行は神戸電鉄に委託されたようです。