近江長岡駅は、滋賀県米原市長岡にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の駅です。平成17(2005)年2月に合併により坂田郡山東町から米原市の駅になりました。JR化後もしばらくセメントの出荷で構内は賑わっていた駅ですが現在は貨物輸送の廃止され静まり返っています。
島式ホーム2面4線を有する地上駅。正面左面をレンガ風の化粧された鉄筋コンクリート平屋建ての駅舎は構内西側にあり、2つのホームとは地下通路で連絡しています。駅前は広場になっており、出迎えのクルマの他、北陸本線長浜駅へのバスも出ています。
東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、大垣駅が当駅を管理している。1999年頃に、直営駅から業務委託駅に変更された。みどりの窓口が設置されているが、JR東海では、現在は簡易委託駅にもマルス端末が設置されているためか、窓口の「みどりの窓口」マークは消去されています(時刻表の索引地図では緑色となっているため廃止ではないとのことです)。区画されていない待合室はゆったりしており一部壁面はレンガ風です。キオスクも営業しています。
もともと、現在の国道365号に沿った旧線から米原駅方面へ分岐されたルート上に設置された駅であるため、関ヶ原駅 - 米原駅において当駅付近のみ北側へ迂回しているような線形となっている(国道21号や東海道新幹線、名神高速道路等は直進している)。このため、当駅から関ヶ原駅まで半径402mのカーブが多数あり、制限速度80km/hの区間が頻発する。
近江長岡駅プラットホームは地下道で結ばれています。
ホーム 路線 方向 行先
1・2 ■東海道本線 上り 大垣・名古屋方面
3・4 ■東海道本線 下り 米原・京都方面
通常は本線である2・3番線のみ使用する。1・4番線は待避線であり、1番線は一部の列車が使用するが、2010年度ダイヤでは4番線への旅客列車の発着はない。ホームからは伊吹山が望めます。
現在は臨時車扱貨物のみを取り扱っており、貨物列車の発着はありません。
かつては駅北側へ分岐し、住友大阪セメント(旧・大阪セメント)伊吹工場へと続く電化された専用線がありました。専用線は、かつての東海道本線の廃線跡を一部流用する形で敷設された全長3.7kmの電化路線で、同社の私有電気機関車であるいぶき500形が2両運用されていました。同線の廃止後、いぶき500形は大井川鉄道(現、大井川鐵道)へ転じています。
また1980年代まで、近江鉱業長岡工場へ続く専用線もあり、砕石も扱われていました。同社社屋前から駅方向に向かって伸びている築堤に痕跡が残る(一部残された線路上に白い二軸貨車が置かれている)。
1889年(明治22年)7月1日 - 関ヶ原駅 - 馬場駅(現・膳所駅)間の開通時に、長岡駅(ながおかえき)として開業。
1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
1899年(明治32年)10月15日 - 関ヶ原駅との間に、現在の柏原駅廻りのルートである勾配緩和線が開業。深谷駅廻りの旧線は休止(同年12月28日廃止)。
1914年(大正3年)12月1日 - 近江長岡駅に改称。
1952年(昭和27年)5月頃 - 大阪窯業セメント(現在の住友大阪セメント)専用線が運行開始。
1971年(昭和46年)10月4日 - 専用線発着を除く貨物の取扱いを廃止。
1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱いを廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
1999年(平成11年)6月28日 - 貨物列車の発着最終日、住友大阪セメント専用線の運行終了。
電報略号 ウナ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 835人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1889年(明治22年)7月1日
備考 業務委託駅(夜間無人駅)
みどりの窓口 有
* 1914年に長岡駅から改称。
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