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旧日本海軍潜水学校探知講堂(広島:大竹市)

2013-03-14 04:36:25 | 遺構 /人間魚雷 回天の島 大津島など


大竹海軍潜水学校:探知講堂の外壁の一部が緑化公園モニュメントとして残されています。

「昭和15年12月、旧日本海軍の呉海兵団大竹分団が大竹に開設され、昭和16年11月に大竹海兵団として独立しました。さらに、昭和17年11月には海軍潜水学校が呉から大竹へ移転し、潜水艦の乗組員を養成するための訓練が行なわれました。
地方港湾大竹港港湾整備事業により、現在緑地となっているこの場所は、以前は海で、昭和17年に建築された探知講堂(正式名称:電測水測講堂)がありました。探知講堂は15本のコンクリート製の柱で支えられて海上に立つ特異な構造で、潜水艦の乗組員が艦船のスクリュー音を聞き分ける訓練が行われていたと伝えられています。海軍潜水学校が大竹にあったことをしのぶため、探知講堂の一部を切り取り、モニュメントして整備しました。」

海軍潜水学校は、大日本帝国海軍における潜水艦乗組員を養成する教育機関のことである。砲術学校や水雷学校など他の術科学校において普通科あるいは高等科を卒業し、水上艦や潜水艦の勤務経験を積んだ士官・下士官・兵が入校し、潜水艦の運用に必要な知識と技能を修得。他の術科学校が横須賀鎮守府の管轄であるのに対し、潜水校は呉鎮守府の管轄となっている。このため地理的に他の術科学校とは離れており、対潜水艦戦を学ぶ対潜学校ともまったく交流がない特殊な学校となっていました。

1904年(明治37年)潜水艇1号~5号の組立に伴い、艤装委員長小栗孝三郎海軍中佐により、艤装委員および艤装員付に対して行われた基礎教育(機器取り扱い、操縦)から日本海軍の潜水艦教育は始まった。横須賀水雷団で運用を開始したが、小型のために洋上訓練もままならなかった。導入から1年で横須賀での運用を断念し、所属艇すべてを呉軍港に移転したことから、潜水艦の操艦実習は呉で実施されることが慣例となった。当初は呉防備隊の一部及び附属の潜水艦母艇:厳島丸(旧軍艦厳島)を繋留校舎として使用していましたが、潜水艦従事者の増員に対応すべく、1920年(大正9年)6月に校舎を建設して開校しました。1920年(大正9年)9月3日、予算が成立して海軍潜水学校令が公布され、9月15日に正式に厳島丸を校舎として海軍潜水学校が誕生した。 潜水学校の陸上校舎は、敷地問題が難航し、新校舎に移転したのは1924年(大正13年)8月となりました。
他の術科学校と同様に、普通科・高等科・専攻科・特修科の4コースが設定されたが、のちに潜水艦長養成コースとして甲種が特設された。また、すべてのコースが兵科と機関科の二本立てで実施された。機関科では、水上艦にはないディーゼルエンジンとバッテリーの操作が重視された。とはいえ、その頂点に立つ機関長の養成コースは設定されず、高等科をもって修了となりました。


発足当時、海軍潜水学校長は海軍教育本部長に隷属していたが、1923年(大正12年)4月呉鎮守府司令長官に隷属することとなり、学生種別などが改正された。 海軍潜水学校令は、その後小改正だけで開戦を迎えました。

太平洋戦争後半に、環境が大きく変化している。まず校舎を大竹市に移転し、老朽潜水艦を実習船として活用する「呉潜水戦隊」が編制され、司令官は潜水学校長が兼任したが、1923年(大正12年)4月呉鎮守府司令長官に隷属することとなり、学生種別などが改正された。潜水艦作戦が行き詰まり、特攻作戦が本格的に計画されるようになると、柳井市に「特殊潜航艇」訓練を主目的とした昭和19年4月1日に山口県玖珂郡平生町に「海軍潜水学校平生分校」柳井分校を設置、呉分校に残っていた掌水雷練習生及び講習員教育が移転。さらに1945年春より、爆撃機による瀬戸内海の機雷封鎖作戦が開始されるようになり、大竹での実習が困難になったことから穴水町に七尾分校を立ち上げ、七尾湾での実習を試みた。海軍潜水学校令は、その後小改正だけで開戦を迎えました。閉校は1945年9月15日です。

 


1920年9月30日 潜水学校を呉に開校。
1942年11月23日 大竹に移転。
1943年12月1日 呉潜水戦隊を編制、潜水学校実習部隊に位置づける。
1944年4月1日 柳井分校を設置、特攻兵器訓練を開始。
1945年4月1日 七尾分校を設置、疎開移転。
1945年9月15日 閉校。

 


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